百聞は一見に如かず(カーボンサドル・インプレッション)

 これから組立予定のカーボンフレームバイクのサドルを目下選定中です。

 現在のメインバイクではASPIDE FX->SLR->ASPIDE FXと来ていますが、ASPIDE FXがベストかと言われればそうとは言い切れないので、これを機会に新しいサドルを幾つか試そうと思っています。

 ニューバイクは軽量化を追及するという目的もあるので、前々から一度使ってみたかったカーボンサドルを試してみることにしました。インターネットでインプレッションを色々と調べてみるも賛否両論、やはり自分で試してみないと気が済まない性分なので、早速オークションでゲットしました。

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 ASPIDE COMPOSITEの新古をebayで落札、昨日届いたので早速インプレ開始です。

 まず、手に取って触ってみましたがカーボンの座面は当然ながらガチガチに硬い。クッション性は皆無で、指で圧した位では全くしなりません。こりゃあちょっと使い物になりそうにないというのが第一印象です。重量は123gでカーボンサドルならではの軽量です。

 今日は多摩湖CRで試走です。多摩湖CRは路面状態が悪い所が多いのでサドルチェックにはもってこいです。

 まず跨ってみて、当然ながら硬い!こりゃあ駄目だなあというのがファーストインプレッション。でも気を取して走り始めます。
 走り始めてしばらくすると意外にも直ぐに慣れてきて、最初の硬い印象がちょっと薄れてきました。硬いなりにも座れないことはないなって感じです。

 多摩湖CRに到着し周回を始めますが、意外にも路面からの突き上げはそれほどのものではなくしばらく走っても尻が痛くなる感じはありません。ただ硬い感じは変わりません。
 周回を重ねてきてちょっと疲れが見えてくると徐々に尻に来始めました。身体がフレッシュな状態では足とか腕がサスの役割をちゃんと果たすのかそれほどの尻への負担がないので、このサドルでも問題なく走れますが、疲れてくると徐々にサドルの硬さが分かってくるという感じです。とりあえず50kmを走って帰宅しましたが、この感じだと持って100kmが限界かなあと思いました。一旦尻が痛くなったらもうどうにもならないというのが何となく予想できます。これをロングライドで使用するのはちょっと怖いです。

 ヒルクライム用には問題なく使えそうですが、新しいバイクをヒルクライムだけにしか使えないものにはしたくないので、この軽さは捨て難いものの残念ながらこのサドルは選定不適合とのジャッジになりました。
 でもまあカーボンサドルがどういう素性のものか実際に確認できですっきりしたので授業料を払った甲斐はありました。後はオークションに出品して授業料をどれだけ回収できるかですね。