BRM724埼玉600奮闘紀・中編 

 292km地点のPC4には21:40頃に到着、サンドイッチと炭酸飲料500mlとスポーツドリンク1Lを補給。コンビニの店長さんが「今回は大変らしいね!君で2番目だよ。直江津までは下りだからもうちょっと頑張って!」と励まされちょっと元気が出ました。
 小さい峠を一つ越えると後はひたすら下り基調で直江津市街を目指します。とりあえずこれでホテルに着きさえすれば休むことができると、ガシガシペダルを踏みます。
 
 339km地点のPC5には23:50頃に到着、水1Lとプロテインゼリーと明朝の朝食におにぎり2個を買って直ぐにスタート。1kmも行かずにホテルに到着、かろうじて日付が変わる前でした。これで前半の340kmを無事に消化することができました。
 部屋に入り速攻でシャワーを浴び一心地つきます。確かに疲労感はあるものの、右膝は全く問題ありませんし、尻の痛みも今回投入したバイクパッチ「ReSkin」の効果か、大した痛みはありません。この調子なら明日も何とか走れそうです。目覚ましを4:45にセットし、ベッドに横になった途端に意識混濁です。
 
 翌朝3:40に目が覚めました。事前にはちゃんと起きられるか、かなり心配でしたが意外にしゃんとしてました。これならとりあえず走り出せそうな感じです。ウェアに着替えおにぎりを食べて、4:30にホテルを発ちました。予定より30分早いスタートです。気持ちの良い朝焼けの中を再び山に向かって走ります。今日も暑くなりそうです。
 後半の最初の山場の山岳地帯に突入。気持ちの良い林道をゆるゆるとした勾配で登っていきます。事前にコースプロフィールで予想していた程の勾配ではなかったので、距離はともかくこれなら体力を消耗せずに登れそうだとタカをくくっていたら、やはりそんなに甘くありませんでした。川沿いのコースから枝道に入った途端に勾配がきつくなりました。この登りも長い長い、さっきまでの爽やかな気分が吹っ飛びました。10%超が連発の急坂を耐えて登ります。10km近くを何とか踏ん張り切って長い下りを一気に駆け抜け野尻湖の湾岸を走ります。
 野尻湖を過ぎた所から立て続けに3度もコースロスト、30分近くを無駄にしてしまいました。PC6のリミットまで20km/hで1時間30分のマージンを持っていたつもりがさっきの激坂とコースミスできわどくなってきました。ここから気を取り直して踏みを入れ、平坦基調の幹線道路をひた走ります。
 
 436km地点のPC6には9:40頃に到着、とりあえずマージンを食い潰さずに済みました。おにぎりとハンバーガーとスポーツドリンク1Lとコーラ500mlを補給。
地蔵峠にアタック開始です。とりあえずこの10kmの坂さえこなせばもう長い登りはないはずなので、気合を入れ直して登ります。この頃には太陽も高く昇り道端に木陰がないので暑さがかなり堪えます。浅田式そっと登坂走法を繰り出しながら地道に登ります。前回のBRM619で痛恨の足付きをしたのがどうしても悔しかったので、今回はどうやっても登り切らねばととにかく踏ん張ります。結果必死の思いで何とか克服、これで後は細かいアップダウンを繰り返しながら緩やかに軽井沢に上っていくのみです。
 が、そんなに甘くはなかった!ここからの40km超が今回の行程で最も過酷でした。浅間サンラインを走るのですがこの道が実に曲者で、確かに細かいアップダウンですが勾配がいちいちキツイ、さらに車通りが多く気を使う、とどめはこの暑さ!自転車で走るには最悪のコンディションです。真っ直ぐに見通せる下りの先にそのまま空へ向かって垂直に伸びる上り坂が見え、その先には青い空と入道雲という如何にも絵になる夏の風景が広がっています。しかし全然嬉しくない!もう拷問以外の何物でもないです。この頃になると尻の皮がかなり痛み始めました。尻に貼ったバイクパッチが剥がれかけているようで、レーパンと一緒になって尻の皮を攻撃しているようです。
 信号待ちで止まると上からの照りつけと下からの輻射熱は半端じゃなく火傷しそうです。ボトルの水も危うくなりコンビニに駆け込んでスポーツドリンク1Lと炭酸飲料700mlを一気飲みです。ジャージの上下とももう塩で真っ白、手ではたくとぱらぱらと落ちていきます。
 ようやく見慣れた軽井沢の街並みが見えてきて、安堵と同時にどっと疲れが出てきました。今度こそ碓氷峠を越えれば完全に下り基調、本当の意味でラストスパートです。
 碓氷峠を下り始めますが往路では気にならなかったのにかなりの悪路で思うようにスピードが出せません。碓氷峠を下り切り、PC7を目指してひたすらペダルを踏み続けます。
 
(後編に続く)