BRM724埼玉600奮闘紀・後編

 533km地点のPC7には15:40頃に到着、ここが最後のPCです。スポーツドリンク1Lと炭酸飲料500ml、アイスクリームとプリンを補給。日はかなり傾き、ゴールの越生方面の空が黒い雲で覆われています。この感じだといずれ夕立が降るのは間違いなさそうなので先を急ぎます。ゴールまで66km、あと3時間を走ればゴールです。
 平坦基調ですが車通りの多い幹線道路をひたすら南下します。前方の雲の中で稲光が見えますが、信号に結構引っかかるので気ばかりが焦ります。しかしここで事故を起こしては目も当てられないので、気を引き締めなければいけません。安全走行を自分に言い聞かせつつ、ペダルを踏み続けます。
 残り30kmくらいでついに雨が落ちてきました。雷も頭上で鳴っています。考えてみればこの自転車はカーボンだらけ、もしかして落ちて来やしないかと橋の上を走っている時など気が気ではありません。
 そのうち雨も激しくなり路面に水も浮いてきました。全身ずぶ濡れになって走りますが、ゲリラ豪雨は想定の範囲内なのでそれほど苦になりません。
 前方に見慣れた都幾川役場前の交差点が見えた時、完走の実感がこみ上げてきました。あと10数kmでゴールです。雨もかなり弱まってきて、「ゴールする頃には虹なんぞ出てれば絵になるのに」なんて考えていたら前方に本当に虹が出ていたので、ちょっと出来過ぎで嬉しいんだか怖いんだか妙な気分です。
 日も落ちて夕焼けも消えかける中、いよいよゆうパーク越生まで数100mを走っていた時、前方を歩いていた人から唐突に「完走ですか?」と声をかけられたので何事かと思いながらも「はい」と答えると「おめでとうございます!5番目ですよ!」と言われたのでびっくりしてしまいました。
 
 そしてゆうパーク越生敷地内の坂を駆け上がりゴール!!ついにやり遂げました!

 ゴール地点にはスタッフを始めかなりの人数の関係者がいましたが、戻って来た私の姿を見るなり「完走したの?」と異口同音に幾人からも聞かれ、普段のブルベではそんな出迎えられ方をされたことがないのでいささか面食らいながらも「はい」と答えると、「凄い、頑張った、御疲れー」と拍手を受けました。いつもと違うこの有様に最初は状況が飲み込めませんでしたが、よく考えてみたらDNFで戻って来た人が結構いたのではと推察され合点がいきました。
 ブルベカードとPCのレシートを提出し最終確認を受けている時は、正直びびりましたね。もしレシートが足りなかったりとかPCじゃないコンビニに寄っていたりとかしたら、もう立ち直れません。
 「大丈夫です。全て揃ってます」の一言で、全てが終わりました。ゴールタイムは18:53、認定タイムは36:53でした。実質所要時間36:27、総走行距離604km、累計標高差8500mの旅が完結です。
 
 完走の余韻に浸る暇もなく、昨日上がったバッテリーで再び車のエンジンがかかるかどうかが気がかりで急いで帰り支度をし、恐る恐るエンジンをかけてみると・・・かかった!そそくさと会場を後にして、閉店間際のカーショップに駆け込みバッテリーを交換してもらいました。
 
 初の600kmブルベがこんな過酷なものになるとは完全に想定外でした。聞くところによると完走率もかなり低い中での完走でおまけに終始1人走行だったことを考えれば、自分でもよくやったと思う反面かなり無茶をしたという反省もいささかあります。
 私なりに今回のポイントをまとめておきます。

良かった点
1.夏練習を直前までしっかりやった御陰で2日間の酷暑に耐え切れた。
2.とにかく水分を補給し続けた。(2日間で消費した水分は20Lは軽く超えた)
3.中間地点でホテルを取ってしっかり仮眠を取った(3時間でも寝ると相当な効果。あとSKINSのコンプレッションタイツを履いて寝たのが良かったのかも)
4.登り坂ではとにかく頑張らない。
5.体調が万全だった。膝の痛みも最後まで出なかった。
6.尻パッチはそれなりに効果があった(後半は剥がれてうまくなかったが)
7.装備は最低限まで切り詰めた(雨具も輪行袋も持たなかった)

改善点
1.ナビの往路と復路の重複部分はきちんと区別できるようにする。
2.尻痛対策を更に強化。
3.自転車・装備以外の間接的なトラブルを未然に防ぐ。

 今回の経験を活かして、次回もまた頑張って走ろうと思います。

 オダックス埼玉のスタッフの皆さん、今回出走された全ての参加者の皆さん、大変御疲れ様でした!!