及第点(富士チャレンジ200を走ってきた)

 去る10/9(土)、富士チャレンジ200を走ってきました。

 当日朝、予報通りの小雨模様で覚悟を決めて富士スピードウェイに向かいます。富士スピードウェイに到着するといつも通り駐車場入口には車列ができていますが、例年より明らかに少なくすんなり車を止めることができました。
 今回は雨ということもあって、目標を大幅に下げ「200kmノンストップ完走&昨年タイムを上回る(&あわよくば6時間切り)」を目指します。事前シミュレーションでAVE33.5kmで5時間59分で完走できれば御の字というプランです。
 試走段階から既に雨がぱらつき体感温度もかなり寒いです。スキンズ上下に半袖ジャージにレーパンでしたが、とりあえずアームカバーを装着します。ボトルの本数もかなり悩みましたが足りなくなると困るので3本約2Lを持ちました。補給食は薄皮ミニパンを6個持ちました。

 スタートラインに並ぶとやはり明らかに出走人数は少なく、毎周回列車に乗れるかどうかちょっと不安になります。スタートを待つ間寒さに震え、グローブをフルフィンガーにしてレッグウォーマーにすればよかったと後悔しても後の祭りです。

 定刻通り9:00にスタート。今年から基本右側走行にルールが変更になったこともあり、この雨でかなりの事故が予想されるので、とにかく安全第一を心掛けて走ります。
 第1コーナーはやはり慎重にならざるを得ず、とにかく車間をキープして接触のリスクを極力減らします。
 体調的にはまずまずでパレードラップ後の2周目でいきなり7分台中盤のラップが出てちょっとびっくり。抑え目でこのタイムはちょっと期待できそうです。しかしホームストレートでは確実に列車に乗って体力を温存する計算が、周回を重ねる毎に適当な列車がなくてかなり困りました。列車に乗れると40km/hを超える速度で楽にホームストレートを超えられるのに、列車が来ない周回は自らそのスピードまで上げて走るのでかなり脚を使いました。やはり出走数の少なさは相当なものです。

 とりあえず前半の22周回近くまで7分台のラップをキープすることができ、5分ほど貯金を稼ぐことができました。しかし、折り返しを過ぎた頃、恐れていた事態がやはり発生、走ってもあまり体温が上がらないので尿意が少しずつ増してきました。残り3時間近くを我慢し切れるかどうか、これはかなりナーバスになりました。集中力が散漫になるのを何とかつないで走ります。
 雨も折り返しを過ぎた頃から徐々に強くなり、途端にラップが8分台まで落ち我慢の走りが続きます。コース上では予想通りあちこちで転倒事故が発生、コースコーションがしばしば出されます。それでも体調自体は悪くないので、とにかく集中力を切らさないように走行ライン取りを安全第一でしっかり押さえつつ走ります。

 30周を過ぎたあたりから雨脚がかなり強くなり、前方が水煙で見え辛くなり想定以上に走り難いです。ソロ100kmの参加者の多くがコース上から姿を消し、さらに列車に乗り辛くなります。ラップも8分台後半まで落ち貯金をどんどん食い潰していきます。
 この頃から寒さのためか徐々に右膝裏が痛みだし、やはりレッグウォーマーをしてくればよかったと改めて後悔です。
 尿意も結構ありますがこの頃になると後1時間ちょっとなので何とか我慢し切れそうです。不安だったノンストップも特段の疲労感もなくクリアできそうなのはかなりの安心材料です。

 40周あたりから今度は右膝前に違和感が出だしたので、とりあえずこの時点で昨年タイムを上回ることは確実だったので無理をせずに走ります。6時間切りができるかできないかの瀬戸際でしたが、まあこのコースコンディションだしとにかく最後まで事故なく走り切ろうと決めて最終周回までペースで走り切り、15時1分に無事ゴールしました。

 ゴール後慌ててトイレに駆け込みホッと一息の後、余分の1周を走らなかったのがかなり不安になりましたが、携帯の速報では無事44周回をクリアしていてホッと一安心。
 リザルトは6時間1分46秒でわずかに6時間切りはかないませんでしたが、でもまあ目標だったノンストップは意外にも苦にならなかったし、何よりこのコンディションで昨年タイムを10分上回れたことはそれなりに満足の行く結果と言えるでしょう。
 私にとっての年に一回の進級試験的イベントは及第点を獲得し無事に終えることができました。

 レース終了後、そそくさと撤収の後、その足でバンドの合宿のために埼玉の北のはずれに向かいました。そして2泊3日をがっつり練習&呑みで過ごし先程帰宅しました。さすがにちょっと疲れましたね。できればもう一日休みが欲しい…。