精神力が足りない(こ〜ぢ倶楽部の「峠3本」に参加してきた)

 昨日は1か月振りのこ〜ぢ倶楽部、「峠3本」というレクチャーイベントに参加した。
 前回初めて参加したこのイベントは今まで参加したこ〜ぢ倶楽部のイベントの中でも最もキツイものだったのだが、非常に練習になるので今回も意気込んで参加した。

 朝7時、東松山の「じてんしゃ広場」に到着。中に入るともう皆さん勢揃いで出発前のミーティングが始まっていた。メンバーの中にはチームBlancheの皆さんが勢揃い、御揃いの黒いジャージが強者のオーラを発している。

 7:30スタート、まずは1本目の裏定峰峠を目指す。このイベントはこ〜ぢ倶楽部の他のイベントと違って移動中の巡航速度が速い。30km/h超でガンガン行くので付いて行くのが大変だ。

 ほどなく定峰登り口に到着。ダンシングの手と腕の動きを念入りに確認し登り始める。平均勾配5%、5kmの坂はシクロパビリオンの浅田監督御推薦の登坂練習にはもってこいの登りだ。こ〜ぢ先生からダンシングのフォームをチェックされつつ登るがこの日は珍しく褒められた。最後数100mの所でこ〜ぢ先生からスパートの檄が飛ぶ。必死にもがくが頂上手前でタレて最後までもがき切れず。またしても精神力不足が露呈してしまいちょっと悔しい。

 2本目は志賀坂峠。以前シクロパビリオンのイベントで登ったことがあるが激坂ではないものの距離が長く結構脚に来る。何とか先頭集団にいたかったのだが、Blancheの皆さんの速いペースに付いて行けず中盤で切れてしまいここからは我慢のマイペースで登る。
 後半で先行していたBlancheの2人とこ〜ぢ先生が降りてきて再び合流、ラスト2kmをこのBlancheの2人に引いてもらいながら登るが、やっぱりキツイ。こ〜ぢ先生から「10cm離れたら全てが終わるから死ぬ気で付いて!」と檄が飛び、歯を食いしばって喰らい付く。それでもやっぱりキツイ。「もうダメ、切れます」と叫ぶと、「練習がキツイのは当たり前、切れたらダメ!」と先生が返す。ここでもう一頑張り。でもやはりキツイので「やっぱダメ、切れます」と言ったら、「じゃああと1分間だけ頑張って」と言われて再び喰らい付いて登ったら目の前に志賀坂のトンネルが見えた!何とか千切れずにゴールまで登り切った。

 ここから小さい峠を登りつつじてんしゃ広場に戻るのだが、移動中は再び35km/hオーバーの巡航、要所要所で「頑張りましょう!」コールが飛ぶもがき練習。5,6回行われたもがきパートでは半分くらいは最後までもがき切れずゴール手前で緩めてしまった。脚が完全になくなったわけではないのに要するに根性が足りずに最後までもがき切れない。これはなんか悔しい。

 普段は荒川CRとかをLSDと称して緩めの練習ばかりしているのだが、これでは強くなれない。LSDは基礎体力の底辺を広げることはできてもその上に積み上げる強さ・速さのピラミッドは作れない。理屈では分かっているけれど、自分一人ではなかなか高強度の追い込み練習はできないのが実情。
 高強度の練習はフィジカルもさることながらメンタル的に強くならないとできない。生来の怠け者の私には今更精神力アップなんて無理とはわかってはいるものの、少しでも強くできるものならトライしたいという思いもあるにはある。

 こうやって速い人達に混ざってコーチから叱咤激励が飛ぶ環境でないとこういう練習はできないと改めてこのイベントに参加する意義を見出した。

 イベント終盤も高速巡航で日没前に無事じてんしゃ広場に帰還、総走行距離175km、食事休憩なしの約10時間のイベントが終了した。

 引き上げる前に恒例の3本ローラーで締め。前回初めて「両手放し3本ローラー」ができたのだがあの時はこ〜ぢ先生のサポートがあってのこと、まぐれかも知れないのでまたできるか確証はなかったのだが、今回は一人で恐る恐るトライしてみると何とかできた!これは嬉しい!何とか身体で会得できたようで20分程両手放しでローラーを回し続けた。何か大人のサイクリストの仲間入りができたような気分だ。

 今回のこ〜ぢ倶楽部も非常に有意義な練習ができた。ここに来ると「もっと強くなりたい!」というモチベーションが喚起される。というわけで来月も「峠3本」参加決定。