今年の楽屋ライブ、無事終了

 この週末は2日連続のバンドライブだった。

 土曜日は会社の後輩の結婚式で披露宴から出席、2次会では即席の余興バンドでボサノヴァ中心に4曲ほど演奏した。結婚式と言うことでIvan Linsの「SETEMBRO(BRAZILIAN WEDDING SONG)」を演ったのだがエレガットギター、ベース、ドラム、ヴォーカルのシンプルな編成の割にはそんなに音が薄くならずにまとまったのは良かった。それにしても披露宴からそこそこ酒を呑んだ割にはちゃんと叩けた(と本人が錯覚しているだけかも知れないが)ので、とりあえず余興バンドの役割は果たせたとほっとしている。

 翌日曜日はブラジル系バンドの年に1度の、中目黒の「楽屋」というライブハウスでの演奏である。このライブハウスで初めて演奏したのが確か2004年で、それから毎年1回は必ず出演していたから8年目になるのか、振り返ってみれば結構な年数である。
 前日の余興バンドはたかだか15分程のライブだったが、結婚式で呑んで盛り上がったので結構出し尽くした感があって、翌日のテンションはかなり低めだった。それでも会場入りの前に渋谷のスタジオに入って練習などするうちに徐々に平常時に戻って来た。

 中目黒の商店街はもう何年も通っているので完全に馴染みの場所になっている。16時過ぎに「楽屋」に入ってリハーサル。メンバーの一人が前日に熱を出して参加が危ぶまれたものの何とか会場入りに漕ぎ着けて一安心。18時開場、今日は2バンドのジョイントでうちのバンドは先に演奏する。19時にスタート。

Set List
1.Samurai
2.Insensatez
3.Desde que o Samba e Samba
4.Garota de Ipanema
5.Falsa Baiana
6.Só Tinha De Ser Com Você
7.Se Todos Fossem Iguais a Voce
8.Maltratar, Não É Direito
9.O Homem Falou
10.Sina


(photo by Yoshitaka Kihara)

 うちのバンドはブラジルのスタンダードな曲を下敷きにしてはいるものの、本場の音と比較して見れば今一つ消化不良なアレンジでいつもどこかとっ散らかった音なのだが、それでも8年もやっていればそれがうちのバンドの「カラー」になって落ち着いてきた。楽屋で回を重ねる度に安定感が増して来ているのがそこはかとなく分かる。やっぱ何でも長いこと続けるもんだよなあ。

 もう一つのバンド「セレージャ・ボン・ボン」はここのところ御一緒させてもらっているのだが、選曲がマニアックで今回もソリッドギターでカントリーロックっぽい音があったりと間口の広いところを見せてくれる。何と言っても雰囲気がよく出ていてブラジルの音がちゃんと聴こえてくるのがいい感じだ。

 最後にジョイント、ぶっつけ本番な曲だったがステージの雰囲気も良かったし40人くらいのお客さんも盛り上がっていたので凄く楽しく叩けた。

 無事に演奏も終了。終わった後は勿論これ。

 演奏が終わった後に、満足感に浸りながら飲むビールはまあ当り前だけど旨い旨い。ステージに上がって、程良い緊張感と高揚感に包まれて演奏しながらお客さんがノリに合わせて身体を動かしている姿を眺めたりするのが凄く楽しい。勿論好きな音楽にどっぷり浸かってその音の一部を自分が紡ぎ出しているという実感は何物にも代え難い。この感じが味わいたくてライブをやり続けている。

 ライブの余韻を楽しみつつメンバーとひとしきり呑んで店を出た。人混みの渋谷を離れ、西所沢の駅に着いたのが夜半過ぎ。ほろ酔いで夜空を見上げればオリオン座が南中方向にくっきり見えた。もうそんな季節なんだな。