2012BRM108静岡200

 今日も朝から快晴、絶好の自転車日和だが昨日のブルべの疲労が残っていたのでリカバリーランで多摩湖CR2周回を走っておしまい。午後は不注意でノートPCのHDDを壊してしまい自己批判&リカバリーでかなりの労力と時間を費やしてしまった。

 そんなわけで昨日はBRM108いちご200を走って来た。今年の初ブルべがいきなりの遠征になってしまったが、今年も「ツキイチブルべ」でいくとして1月のブルべはBRM107神奈川300のエントリーに失敗したので必然的にこうなってしまった。でもまあ静岡は今回で3回目だし割と気楽だ。

 今回のコースは登りはそれほどではなく後半はほぼ平坦なので特にプレッシャーはない。今回は練習のつもりで全体的に一定のペースに保って、心拍をレベル3に常に入れておくことを意識して走るつもりだ。目標タイムは9時間台、できれば9時間前半を目指す。

 前日は日も暮れて掛川ICのホテルにチェックイン。スタート地点まで10km弱なので朝もそれ程慌てる必要もない。早めにベッドに入って最終確認でAJ静岡のホームページを覗いたらコース変更の告知があって慌ててナビのデータを入れ替えた。
 翌日は5:30に起床。ちょっと眠いが体調は万全だ。ホテルをチェックアウトして外に出るとまだ真っ暗で非常に寒い。
 スタート地点では多くのライダー達で賑わっていた。去年一昨年と400kmブルべで来た時は閑散としていたのとは大違いだ。既に6:30の組がスタートしようとしていたところで、サイスタ仲間のみずきちさんとkeitaさんの姿を見つけることはできなかった。

 私は7:00スタートの組、受付を済ませブリーフィングの後慌てて腹ごしらえのパンをほおばる。ブルべのスタート前はいつも慌ただしい。定刻通り7:00前にスタート。今日は折り返し地点のPC1日本平までPCはないので、100kmをノンストップで走るつもりだ。

 前半は抑え目ペースで、しかし心拍は70%をちょっと超えたあたりに入れて走る。日は登ってきたが空気はかなり冷たくて耳が痛い。つま先もロードブーツを履いているのに指先の感覚がない。早く日が高く登って欲しい。

 30km付近の最初の峠に差し掛かる。勾配は大したことはないが距離がちょっと長いのでペースを上げ過ぎずに慎重に上る。体調はかなり良く上りもしっかり登れているので気分的にかなり快調だ。峠を越えて人気の少ない林道をひた走り順調に距離をこなしていく。

 幾つかの峠を超えPC1まで20km弱のあたりから海沿いの幹線道路に出た。左手の陸側になぜかピンクのジャンパーを着た女の子達が赤い風船を振り回しているのが目に留まる。よく見るとイチゴ狩りのビニールハウスが幾重にも連なっていて、客の呼び込みをしているようだ。なるほど、ブルべのタイトルに「いちご」と書いてあった意味がようやく分かった。この辺りはイチゴの産地なんだな。

 海沿いの道を左に折れ、いよいよ日本平への上り開始。距離はそこそこだが脚がよく回るので登りは対して苦にならない。そしてPC1の有人チェックに到着。チェックタイムは11:20。想定よりちょっと早めの到着だ。軽く休憩をしてすぐさま引き返す。

 再び湾岸道路を走り始める。スタート前のブリーフィングでは復路は向かい風と脅かされたがそれ程でもない。しばらく走っているとPBPベストを着た一人のライダーがいいスピードで抜いて行ったので付いていくことにした。先頭交代のつもりで前に出てしばらく走った。ちょっと走って海沿いの登り区間に入ったのだが、登っていると後ろのライダーが徐々に右から並びかけてきた。結構車通りのある道なのに並走で抜きかけてくるのにはちょっと面食らったが、ヒルクライムレースじゃないし競り合うのも嫌なのでシッティングのままマイペースで登るのだが、さっさと抜いてくれればよかったのになかなか抜いてくれない。相手はようやく頂上に差し掛かったところで抜いて前に出て行った。どうやら先頭交代という雰囲気ではないらしい。とりあえずガンガン走るその後ろでふとヘルメットに目をやると名前が書いてあって、なるほど静岡では有名なI氏であった。今年のPBPを50時間台で完走したI氏ならこの走りは合点がいく。ちょっと走って左折の交差点でナビの画面でルートを確認しようと止まったらI氏は構わず直進していってしまった。
 再び一人旅となって海沿いの道を走っていると、しばらくして先程のI氏がいつの間にか後ろにいて曲がり角でさくっと抜いて視界から消えて行った。

 復路の平坦路を心拍75%前後に入れつつひた走り、166km地点のPC2に到着。チェックタイムは13:58。この頃になるとかなり汗を搔いて水分を消費していたのでコーラをがぶ飲みして再スタート。残りは30km強なのでこのペースで走れればうまく行けば8時間台でゴールできる。極めて順調だ。しばらく走っていると、交差点で一人のライダーが追い付いてきた。脚が合う感じなので、先頭交代をしながら走る。今度はちゃんと呼吸を合わせて上手く先頭交代をして向かい風を分け合う。ゴールも目前の最後のエコパスタジアムの登りに差し掛かる。過去2回の400kmの時は夜中過ぎで物凄くきつく感じた坂も明るい時に上れば大したことはない。愛野駅の脇を通ってゴールまでの最後の直線を2人でゆっくりと走ってゴール。フィニッシュタイムは15:40で認定走行時間は8時間40分だった。

 で、一緒に走って来た彼のバイクがコラテックで、そう言えばkeitaさんもコラテックだったことを思い出し、でもみずきちさんとkeitaさんは健脚で6:30スタートだからとっくにゴールして帰ったに違いないと思い込んでいたのだが、ゴール後の彼とAJ静岡のスタッフの会話を聞いていると御連れさんが随分遅れているので帰れないらしく、もしかしたらと思って聞いてみたら何のことはないkeitaさん御本人だった。サイスタでは顔見知りなのだがリアルでは3年前に一度御会いしただけだったので顔もよく覚えていなかったのだが、30km以上も一緒に走っていたとはこれも奇遇というやつか。聞けばみずきちさんはトラブルの連続でゴールまでにまだしばらくかかるということなので、帰りの高速渋滞が心配なのでkeitaさんに宜しく言って会場を後にした。
 車の中でルームミラーで自分の顔を見ると塩吹きまくって粉吹き芋状態、1月のブルベでこれだけ汗を掻いたのはそこそこ追い込めた証拠か、良い練習になったように思う。

 高速では案の定渋滞にはまったが20時半には無事帰宅、今年の初ブルべは無事に完走することができた。この日の深夜はBRM226埼玉200のエントリーも無事に果たし安心して夢の中へ退場と相成った。