2012BRM318青葉200

 今朝は気温は低めだが陽が差している。全く昨日の天気は何だったんだと言う感じだ。昨日の200km走行のダメージは全くという程残っておらず、今朝も普段通りに自転車通勤、強烈な北風に乗って楽チンで出社した。
 昨日のBRM318青葉200のレポートである。

 ここ2週間会社での身辺のごたごたで結構精神的に疲弊して正直200kmを走ろうという気にならず、おまけに前日ニューバイクの最終調整の最中またしてもニューフレームの不具合を見つけてしまい気分的にはトドメを刺された感じだ。(ニューフレームの件についてはいずれ落ち着いてから書くことにする)
 モチベーションは最低だがブルベライダーのマナーとしてエントリーした以上必ず出走しなければならない。まずは怠惰を振り払って準備をする。

 今回のコースはあざみ野駅を出発し道志道を通って山中湖を通り過ぎ河口湖のそばで折り返して元来た道を引き返すという定番的なルートだ。
往路

復路

 当日は4:30に起床。睡眠時間は6時間と充分だが、気分は相変わらず盛り上がらない。のそのそと身支度をしてバイクを車に積みスタート地点のあざみ野駅前を目指す。1時間程で現地着、駐車場も無事に見つかりブリーフィングには間に合った。7時スタート組のライダーが30人集まっている。この雰囲気に包まれれば否が応でもやる気が出てきた。igaigaさんと遭遇、しばし談笑する。ブリーフィングが終わり車検を1番に受けて7時前にスタート。空は雲が低く垂れ込めていつ雨が降り出してきてもおかしくない感じ、今朝見た天気予報では雨予報はなかったので雨装備は一切準備してこなかったことが裏目に出なければよいが。
 青葉区の市街地を一人で淡々と走る。昨日組み上げほんのちょっとだけ試走したニューバイクをいきなり200kmブルベに投入したのはちと無謀だったが、とりあえず特段の不具合もなく機能している。体調もまずまず、今日も一人走行で9時間以内完走を目標に走る。
 序盤の20km程の相模原の市街地は日曜の朝なのに車通りが多く走り辛い。信号にも頻繁に引っかかりペースが上がらない。40km弱を走って青山交差点を左折、ようやくここから道志道が始まる。道志道は何度も走っているのでコースはよくわかっている。終盤の山伏峠まで脚を無駄遣いしないように抑え気味に登っていく。

 道志道に入って程なく45km地点のPC1に到着、チェックタイムは9:05。駐車場で前回のBRM211千葉200と同様にシン3さんに遭遇、今日も応援に来たとのこと。自分がエントリーした分も含めれば、ほぼ毎週どこかのブルベに顔を出しているのではないかと思うほどである。
 出走前にしっかり補給をしたのであまり空腹を感じず、コーラを1本飲んだだけで出発する。

 道志道はアップダウンを繰り返しつつ40km弱を徐々に登っていき、山伏峠前に勾配がきつくなる。標高が上がるにつれて道端の雪が目立ち始めるが見た目程気温は低くない。風も穏やかでコンディションとしては悪くない。淡々と走って山伏峠までの最後のアプローチに差し掛かった。脚も充分に残っていてしっかりとしたペダリングができている。難無く山伏峠を攻略、山中湖まで一気に下る。下っている最中にボトルケージのねじが緩んでいることに気が付き、バイクの振動を大きくしないように気をつけて下る。
 平野の交差点を右折し反時計回りで湖畔を走り河口湖方面を目指す。湖畔を走っている最中、雨がぱらつき始めた。雨はそれ程ひどくないので気にせず走る。138号線を河口湖方面に走り始めると急に路肩が荒れ始め非常に走り難い。車通りも激しくなり神経を使う。富士急ハイランドを通過したあたりで雨がちょっと強くなってきた。どうやら本格的に雨の様だ。

 程なくして102km地点のPC2に到着、チェックタイムは11:55。道路事情と雨天走行でペースが上がらず中間地点まで約5時間、復路は下り基調とはいえ9時間切りはかなり難しくなった。ここでもあまり空腹感はなく、パンとコーヒー牛乳で補給する。パンを食べている間雨脚がどんどん強くなってきた。気温がそれ程低くないのが救いだが、覚悟を決めて元来た道を引き返す。

 山中湖までは相変わらず路肩は狭く荒れている。砂混じりの雨水を巻き上げてバイクも身体もどろどろ、チェーンがガリガリ音を立てている。山中湖畔に入り車通りが少なくなりちょっと安心する。まずは山伏峠を登り返して下り基調に入りたいところだ。
 平野の交差点を左折してから登り始めるが、まだまだ脚は充分に残っていて疲労感もない。身体的な調子はいい。雨はしっかり降っていてかなり濡れてしまったが、一旦濡れてしまえばあまり苦にならない。走り始める前は正直気乗りしていなかったが、走り始めてしまえば勝手に身体が動き出しいつの間にか気分も上向いている。やはりブルベは楽しい、頑張って出走してよかった。
 山伏トンネルを越えて待ちに待った長い下りの始まりである。が、雨のお陰で路面がびしょ濡れ、安全第一で思ったようにスピードが上げられない。これは正直誤算だった。それでも楽は楽だ。
 雲は厚く昼過ぎなのに暗い。気温が低くないので、濡れた身体でも下りでそれ程寒くならないのは本当に助かった。

 長い下りを無難にこなして158km地点のPC3に到着、チェックタイムは14:16。ここはPC1と同じコンビニだ。相変わらず空腹感もないし、ハンガーノックの兆候もない。後45km程なのでエナジージェルだけを補給して出発する。
 10分足らずの休憩だったが、身体が冷えて走り始めがかなり寒い。もがいて身体を暖める。
 青山の交差点を右折し再び相模原・町田の市街地に入っていく。車通りが一気に増えて渋滞が頻発していてペースが全く上がらないがこればかりはどうしようもない。車列に合わせてのろのろと進む。ようやく前方に青葉区役所が見えてきてゴールが近いことを認識した。区役所手前を左折して住宅街をくねくね走るとあざみ野駅前通りに出た。
 ゴールの駅前コンビニに到着、ゴールタイムは16:26。レシートを持ってコンビニの並びのファミレスに入る。ゴール手続きはこの中で行われている。ファミレスの入り口付近の席に座っているスタッフにブルベカードを渡して完走手続きをしてもらう。認定完走タイムは9時間26分だった。9時間切りはできなかったが、今日の天候と市街地の交通事情を考えればまずまずの結果だ。聞けば7時スタートは私が最初にゴールしたとのこと。序盤で何人ものライダーに抜かれたのでこの結果はちょっと意外だった。

 ファミレスでパフェなんぞを食してそそくさと帰途に着く。身体が完全に冷えて駐車場までの数100mの移動がかなり辛かった。駐車場で濡れたウェアを着替えてやっと人心地ついた。
 帰りの車の中で雨の中200kmを無事に走り終えた心地良い充実感と疲労感、久し振りに精神的なストレスから解放されふっと気が緩んだ。そんな時に聴いていた矢野顕子の「Super Folk Song」の最後の2曲は不用意だった。思いかけず涙腺が緩みかけたが寸でのところで抑えた。ふう、危ない危ない。