2012BRM428信濃200

 ゴールデンウィークが始まった。残念ながら先週のうちに仕事の山場を越えられずになし崩し的な長期休暇突入で心身共に釈然としない。それでも休みは休みなので徐々にモードが切り替わっていくだろう。
 昨日はブルべを走った。今朝は昨日のタメージが両脚にそこそこ残っているがそれ以上に両腕の日焼けがひりひりして痛い。今日も晴天で気温がぐんぐん上がりいきなり初夏の陽気である。やはりゴールデンウィークは晴れてこそである。
 まずは昨日のBRM428信濃200のレポートである。

 4月のブルべ予定はこの信濃200のみだったのだが実施要項がなかなかアップされずエントリーできなかったのだが、4月に入ってようやく詳細が判明し急いでエントリーし走ることとなった。
 しかし、前日までに予想外に長期化している副業の山場が結局越えられず心身共にもやもやした疲労感に苛まれたまま当日の朝を迎えた。午前3時起床、というより目覚める直前まで起床して支度をするという夢を見ていたので全然寝た気がしない。気分は最悪、正直DNSにしてやろうかと思ったが寸でのところで思い止まり出発。車を飛ばしてスタート地点の諏訪湖ヨットハーバーを目指す。

 今回のコースは諏訪湖をスタートし八ヶ岳をかすめ通って佐久で折り返すという山岳コースである。
往路

復路

 午前5時過ぎ現地着。天気は快晴だがちょっと肌寒い。ウェアに悩んだが日中は20度を越える気温になる見込みなので、半袖ジャージ&レーパンにレッグ&アームウォーマと指切りグローブを選択する。
 信濃のブルべは初参加だが、各地盛況の200kmにもかかわらず人数は少なめ、ざっくり30人弱といったところか。ブリーフィング&車検の後6時前にスタート。まずは諏訪の市街地をゆるゆると走り抜けていく。メルヘン街道を逸れて郊外の道に入ったあたりから登り基調がはっきりしてきた。基本的に50kmまでは登りで標高1500m近くまで登る。体調はまずまずだが気持ち的なもやもや感は引き摺ったまま、まあそのうち霧散するだろうとぼちぼち走り続ける。
 30km付近で長い下りに遭遇、ずっと登りだと思い込んでいたのでこの下りは想定外だ。復路はこの道を取って返すので後で再びこれを登らなければならないと思うと憂鬱になる。下りが終わると再び長い登りが始まった。勾配はそれ程きつくないのだが例によってまたしてもノーマルクランクのまま出走してしまったのであっという間にギアを使い切り踏みのペダリングで難儀する。前日慌てて準備してクランク交換の手間を惜しんだのだが、前回のブルべで苦労しまくったのに何で同じことを繰り返すのか、自分の馬鹿さ加減に呆れる。
 清里までの登りは車通りも少なく森の中を抜ける道で、今日のような快晴だと清々しくて気持ち良い。木々はまだ新緑の前だが日差しが強いので何となく初夏の雰囲気が漂う。途中幾つかの牧場の脇を通り、放牧された牛がのんびり草を食んでいるその向こうに残雪の山の頂が眺望できる。

 50kmを過ぎとりあえずピークを越えてちょっと走った所で59km地点の野辺山のPC1に到着。チェックタイムは8:35。出走前に何も食べてなかったので、パンを2個とコーヒー牛乳を流し込む。

 PC1を出るとPC2まではひたすら下り基調、前半とは打って変わって住宅街や市街地の幹線道路が多くなる。途中工事中で迂回を余儀なくされ砂利道を走ってパンクしやしないかと冷や冷やした。
 この頃になると気温がぐんぐん上がり、とりあえず走りながらアームカバーを外した。

 程無くして102km地点のPC2の道の駅に到着。が、ここは有人チェックにもかかわらずまだスタッフが到着していない。到着時間は10:10くらいだが、なかなかスタッフは現れない。暑いのでレッグカバーも外し、これで夏の格好になった。15分程でようやくスタッフ到着、見るとスタート地点でもPC1でも見かけた御二人だった(どうやらこの御二人のみで仕切っているようだ)。まあ最終的に完走認定されれば帳尻は合うのでここの遅れは余り意味はない。ブルべカードにサインを貰って出発。ここから数100m走った交差点が本当の折り返し地点で、これも他のブルべでは見たことがないコース設定でちょっと面白かった。

 折り返して再び来た道を走る。先行している一人のライダーの後姿を眺めていて、どこかで見たことがあるなあと思っていたら確かBRM324埼玉300の終盤で一緒になった人の様だ。そう言えばこの人はAJ群馬のスタッフということらしい。例によって今日も練習モードなので風除けなしということで距離を開けて走る。

 はっきりとした登り基調になった所で正直かなりへばり気味になった。ハンガーノックという感じではないのだが、どうもちゃんとペダルが回せない。身体が重いのがよくわかる。考えてみれば現状の体重は例年の今頃よりも3kg近く重い。先週までの長期的副業の最中、本業と別の職場では目の前に常に何かしら食べ物があってついつい間断なく食べ続けたのが原因なのは明らかだが、それにしても気持ちも入らずにかなり辛い状況が続く。
 何とか147km地点のPC3に到着、チェックタイムは12:38。不慣れな暑さも手伝ってちょっとバテ気味なのでアイスクリームを食べつつ長めの休憩を取る。ここで再びAJ群馬のスタッフさんと合流、しばしの会話。群馬主催の200kmブルべは獲得標高差4000mと聞いて驚いたが、健脚のスタッフさんが作ったコースなら頷ける。

 PC3を出発してから向かい風基調、これがかなり堪える。そしてゴールまでは下り基調と言いながらも登りがちょくちょく出てくる度にがくんとスピードが落ちてしまう。
 そして170km付近の、前半に懸念した登りがやって来た。これさえこなしてしまえばと思うが脚が全然回らない。気持ち的にも全然頑張れなくて所謂”心が折れた”感じだ。途中何度も降りて休もうかと思ったが、勾配がきつくなかったのでギリギリ降りずに済んだ。登っている最中、今日は公用をぶっちぎって走りに来たのだがこんなにきついならむしろ公用に行った方がよかった、と思う位だからかなり重症である。今日は正直楽しめてないのがよくわかった。これもスタート前に感じた心身のどよーんとした疲労感のなせる技なのだろうか。とにかく早くゴールして休みたい一心でよろよろとペダルを漕いだ。右脚太腿内側やら左脚ふくらはぎやらが攣って痛みをこらえながらよろよろと登る。
 ようやくこの登りを終え、あとは今度こそ本当に下り基調、重力に身を任せたらたらとペダルを漕いだ。朝とは違って格段に車通りの増えた諏訪の市街地に入って、ゴール目前であることを認識しようやくちょっと楽になった。
 程無くして再び諏訪湖ヨットハーバーに戻って来てゴール。ゴールタイムは15:07、終わってみれば認定完走タイムは9時間7分で後半がグダグダだった割にはタイム的に大崩れしていないのはちょっと腑に落ちない感じだ。

 信濃のスタッフさんとちょっと会話、聞けば千葉在住で人手不足から信濃のスタッフを買って出ているという。

 車に戻り、バイクを積んでウェアを着替えて顔を洗ってようやく苦行から解放された。帰宅して両腕を見たら真っ赤に日焼けしてひりひり痛い。今日の不調は不慣れな暑さにやられたせいかも知れない。とりあえず例年通り夏練習を入れていかなければいけない。

 次回予告。

 帰宅後、留守電にフレームビルダーからフレームを発送したとの伝言が入っていて、実際夜に届いた。てっきりゴールデンウィーク明けになるだろうと思っていたのだがこれは嬉しい誤算である。数日中にニューバイクを完成させる予定で、ブログにもばっちり載せるつもりだ。