北海道パラダイスウィークレポートNo.1 前日〜第1ステージ(BRM805北海道200)

 今日は朝から雨、涼しい風も吹いて過ごし易い。会社の全社的な一斉夏休みと個人のフレックス休暇をドッキングさせた2週間の長期休暇はまだ続いている。北海道から戻って来て2日、身体的な疲れや痛みは全くないが大幅に狂った体内時計はまだ正常化せず、朝からうだうだと寝て過ごしている。そろそろ走行レポートを書き始めないと記憶がかなり混濁し始めているのでやばい。9日間の北海道旅行のレポートとなると量も半端無い、さっさとやっつけてしまおう。

8月4日
 北海道には前日入り。15時半に羽田を発つ。今回はバイクを予めサイクリングヤマト便で発送てあるのでディパック1個、サイクリングヤマト便は初めてということもあって保険をしっかり掛けた(60万円分で1200円)ので合計送料4800円と高めだが、身軽に移動できるメリットには代え難い。
 新千歳空港には定刻通り17時過ぎに着陸。曇りだがそこそこ蒸し暑い。北海道訪問は今回で3回目、前回は確か2000年の有珠山噴火のすぐ後だった様に記憶している。空港から札幌までは鉄道で40分ちょっと、あっという間に到着した。

 初めて札幌に降り立つ。大都会である。ホテルまでは徒歩で向かうが雨が降り始める。少し迷ったが無事にホテルに到着、このホテルがパラダイスウィーク前後の基地となる。場所的にはすすきので周りは飲み屋だらけである。
 チェックインして輪行バッグを受け取り部屋に入る。室内LAN接続を確認し、早速バイクを組み立てる。輸送時の破損が心配だったが、とりあえずバイク本体については問題なさそう。ただ、マッドガードがちょっと変形していた。まあこれはパッキングの仕方が拙かったこともあり止むを得ないところか。
 バイクも完成し、夕食と明日の朝食の買い出しにホテルを出る。外はすっかり夜の繁華街の様相、多くの人が行き交う中に神輿や法被姿の兄ちゃん達が大勢歩いている。聞けば今日が祭りの最終日とのこと、路上には即席の屋台とかがあって盛り上がっている。明日から走るのやめてこのままこの雰囲気に呑まれて呑んだくれてやろうかと思ったが、やっとの思いで誘惑を振り切りコンビニで買い物を済ませてホテルに帰還した。
 装備を最終チェックして23時消灯。

8月5日
 5時起床。外はどんより曇り。5時半にホテルを出発、スタート地点のモエレ沼公園に向かう。距離は13km程。昨夜とは打って変わって人気のない札幌市街地を走る。1週間振りに自転車に乗るが不安材料だった右膝痛は全くないので一安心。
 6時過ぎにモエレ沼公園に到着。既に多くの参加者達が集まっていてスタート前の高揚感が漂っている。

 パッと見50人弱といったところか。

 モエレ山

 今回の携行品は全てサドルバッグに詰め込んだ。
 ブリーフィング、車検の後、7時前にスタート、いよいよ北海道パラダイスウィーク1500kmの旅が始まった。
 今日のコースは札幌から小さな峠を一つ越え増毛で海沿いに出て羽幌にゴールするという200km、ほぼ平坦コースと言ってよい。

 今日の200kmはまあ脚馴らしといったところだ。右膝の調子は正直走ってみなければわからないので序盤は様子見でそろそろと走る。

 雨は降っていないが路面はしっかり濡れていて水飛沫が上がる。マッドガードがなければ尻や背中はびしょ濡れになるところだ。巡航速度は30km/hを超え快調に進む。調子はすこぶる良い。しばらく走っていると雨が降り始めたが、土砂降りという程でもないので構わずどんどん進む。
 71km地点のPC1にあっという間に到着、チェックタイムは9:17。ちょっと速過ぎなペースだ。

 軽く補給をして出発。
 程無く登り基調の道になるが勾配は大したことなく距離を稼ぎながら少しずつ登っていく感じ、巡航速度もそれなりを保っている。ダム湖の傍を通ってピークを過ぎ下りに入って快調に走る。

 下り切った所で海に出た。左折して増毛に向かう。ちょっとした登りをこなして少し走ったらPC2だ。

 135km地点のPC2のチェックタイムは11:52、相変わらずペースは想定外に速い。でも決して無理して走っているわけではなくむしろ普段より抑えている。にも拘らずこのスピードは信号が殆どない北海道の道ならではといったところか。
 PC2を出て元北方向に戻りつつ北上しながらゴールの羽幌を目指す。海沿いの道は追い風基調で更にペースが上がる

 信号も交差点もない道をひたすら走る。ときどき追い抜いて行く車のスピードが半端無い。まるで高速道路の路肩を走っているみたいだ。

 風力発電の巨大な塔がまるでモアイ像の様に並んでいる。

 あっけなくゴール、チェックタイムは14:28。コーラを飲んでちょっと離れたゴール受付に向かう。

 ゴール受付にてAJ北海道のスタッフさんに撮って頂いた写真。ブルべカードを提出、無事に認定確認を終了した。認定完走タイムは何と7時間28分、個人的には200kmブルべの最速タイムである。休憩時間を除けば巡航速度は殆ど30km/hである。地元のブルべでは有り得ない速度だ。疲労感は全くなし、ぶっちゃけ走った気がしない、どうにも走り易い北海道のコースであった。

 AJ北海道のスタッフの皆さんに挨拶をして今日の宿に向かう。

 「冨士屋旅館」に到着。チェックインして着替えて、街の散策を兼ねてバイクの洗車のために近くの海の家のトイレに向かう。バイクを洗車して戻ってきたら数名の同宿のブルべライダーが宿に到着していた。そのうちの御一人はバイクを輪行袋に仕舞っていたので何事かと尋ねたら、コース途上でメカトラブルのため落車、バイクはリアディレーラーが大破し走行不能となり御自身も顔を数針も縫い全身あちこち打撲の大怪我追っておられた。しかしこのままリタイアするのは悔しいので明日の400kmはスキップし一旦札幌に戻ってバイクを修理し再び斜里に移動して600kmから復帰すると伺って仰天した。百戦錬磨の筋金入りブルべライダーは身体も根性も造りが違う。また、かの雑誌「シクロツーリスト」の編集長も同宿だった。
 バイクも綺麗になって自分も風呂に入ってすっきりして夕食。

 古い女性ヴォーカルジャズが流れる落ち着ける小部屋に案内され、そこに並べられた料理を見てビールを頼まない方がどうかしている。当初は酒は1500km走り終えるまで飲むまいと思っていたが初日にしてあっさりと翻意してしまった。今日は走った気がしないくらいだから明日は少しくらい二日酔いのハンディを背負ってもよかろう。のんびりと美味しい生ビールを5杯飲んで夕食を堪能、いい気分で10時前に就寝。