あれから1年

 ちょうど1年前の今日、フランスの地でパリ-ブレスト-パリ1230kmを完走した。早いものであれからもう1年が経つ。
 あの時の記憶は断片的ではあるが鮮明に残っている。が、あれが現実の出来事なのか夢なのかふと定かでなくなる時がある。

 改めてブルべカードと完走メダルを取り出して見る。春頃に届いていたのだがちょうどその頃は仕事絡みで忙しくちゃんと眺めている余裕がなかった。



 それらはちゃんと手元にあった。
 ふとしたきっかけで非日常の世界に飛び込んでそこで大冒険をして、ふと目が覚めると現実の世界に戻っていて今までの体験が夢だと思ってしまうのだが、手には”あっちの世界”の小さな物的証拠が握りしめられていた、なんていう冒険ファンタジー映画の一般的な筋書きの様な感じだが、そんな映画の中の感覚がこの現実世界で体感できるということがかなり凄いことだと思う。

 また”あっちの世界”に行きたい。3年後、再びそのチャンスは訪れるだろうか。