BRM1006西東京200

 今朝は4時過ぎに目が覚めた。というより昨晩床に就いてから疲れのせいで浅い眠りを繰り返しあまり寝た気がしない。全身に疲労感がべっとりで昨日攣った両脚太腿の内側が痛む。たかだか200kmでここまでの倦怠感、というより脱水症状一歩手前の体調の変調の様な気がする。ブルべ腹はいつもの通りで入間の古都に行きうどんを食べた後ディープな昼寝をしてようやく普段のペースを取り戻した。
 そんなわけで昨日のBRM1006西東京200のレポートである。

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 10/6、朝4時半起床。昨夜は残業で帰宅が遅くなり慌てて準備などして就寝が遅くなったこともあり眠気ありありですんなり床から起き上がれない。15分程もぞもぞしてようやく起き上がって準備開始。全身に疲労感が色濃くあって、今週自転車通勤皆勤賞にしたことを今頃後悔する。というよりシーズンも終盤に来て長期的な疲労が溜まりなかなか抜けなくなっている感じだ。
 車にバイクと装備を積み5時過ぎに出発。

 6時過ぎに現地着。スタート受付地点の今野製作所の目の前のコインパーキングに車を停めた。受付では既に何人もの参加者やスタッフで賑わっている。いつものことだがここまで来てしまうと周りの雰囲気に呑まれて気分も上向いてくる。
 受付を済ませ、トイレを借りに今野製作所の作業場に足を踏み入れた。ここであのフレーム達が作られているのかと思うとわくわくする。

 壁に飾られていたGibsonフライングV。今野さんはハードロック好きなのだろうか。

 直ぐ近くのスタート地点の淡島神社前公園に移動する。

 今日のバイクは久し振りの軽装備。
 超ド級MTB発見!!

 確か春先の青葉シティブルべの時に見かけたバイクだと思ったらやはりそうだった。それにしてもこのバイクで今日の山岳を走るとは恐るべし。
 会社の先輩に会って談笑。

 ブリーフィング。参加人数は去年より明らかに多い。
 車検の時、北海道で御会いしたIさんに再会。AJ西東京のスタッフをされているのか。

 天気は雲は多いが雨の心配はなさそう。気温も低くなく絶好のサイクリング日和。防寒・雨具の類は一切持ってこなかったが問題なさそうだ。

 定刻7時前の6:53スタート。疲労感はあるがまあ北海道や九州の中盤くらいのイメージならばそこそこ走れるだろう。

 今日のコースは去年のBRM1001西東京200と全く同じ。

 前半に、大垂水峠、雛鶴峠、道坂峠、山伏峠を超え山中湖に入り、後半は道志道を下って町田に戻って来るというもの。前半の100kmで主要な峠越えをこなしてしまえば後は楽ができるので、気分的には余裕を持って臨める。

 町田街道は交通量が多く道幅も狭いのでペースが上がらない。とりあえず主要な峠越えまでは抑え目で行こうと思っていたので焦りはない。途中、ひょいとかの重戦車MTBさんに抜かれた。あのバイクで巡航30km/hが維持できるとは豪脚なライダーさんだ。

 高尾で20号線に入りぼちぼち登り基調、まずは大垂水峠で今日はどれくらい登れるのかチェックする。疲労感は自覚するもののそれなりに脚は回っている。思ったより体調は悪くなく、そこそこ行けそうだ。北海道、九州で連日鍛えられた成果が出ているのか。
 大垂水峠を無難に越えて下る。今日はいつもより車は多め。行楽シーズンの3連休だからだろうか。

 藤野で20号線を逸れて雛鶴峠を目指す。勾配はそれ程ないので脚を無駄遣いしない様に一定ペースで登る。ぼちぼち気温が上がって来て汗が流れてきた。去年は前半で脚を攣りまくったので水分補給に十分注意する。
 途中でリニアモーターカーの実験線の資材運び込みのトレーラーが何台も行き交っている。ブリーフィングの時に話しがあった通りだ。

 9:25、雛鶴峠頂上に到達。PC1まで一気に下っていく。途中で建設中のリニア実験線の建設現場を通り過ぎる。去年はあまり意識しなかったが、今年は建物もかなりできあがっていてそれらしくなっていた。


 65km地点のPC1に到着、チェックタイムは9:44。去年はここでファンタグレープを飲んで腹が膨れて気持ち悪くなったが、今年も同じことが起こるかどうか試してみようとファンタグレープを飲んだ。出発する時にランドヌール誌の編集長さんが到着、挨拶して走り出す。

 いよいよ本日のメインイベント道坂峠アタック開始。距離は14km程で勾配もそこそこある。ペースを守って確実に登っていく。ファンタグレープはやっぱり腹が膨れて気持ち悪くなった。ここの登りもペースは余り速くないが気持ち的にはタレずに登れている。確か去年はこの峠の頂上にシークレットがあったはずだ。

 10:45、道坂峠頂上に到着。去年と同様にシークレットポイントが設置されておりスタッフさんにブルべカードにサインをして頂く。

 ここから道志道まで一気に下る。去年までは下りはへっぴり腰だったが下ハンでイン側の内股を開いてフォームを決めるのがかなり身についてきたようで、自分なりにそこそこ上手くなってきたように思う。
 下りを終えて道志道に合流、ここから再び登り基調で山伏峠を目指す。距離は10kmなく勾配もそれ程でもないので気分的にはかなり楽だ。ただ去年はここで脚を攣りまくったのでちょっと心配だ。ペースは一定に保てるしまだまだタレずに登っていける。この分なら無難に前半はこなせそうだ。


 11:34、山伏峠山頂クリア。ここから一気に山中湖へ下る。去年はこの下りで上から落ちてきた毬栗を太腿で蹴り上げて痛い思いをしたのだが、やはり地面にたくさんの毬栗が落ちていてちょっとビビる。下り途中で復路のライダーさんとすれ違う。トップだろうか、ここですれ違ったということは1時間弱の差がついている感じだ。

 山中湖畔はやはりな車の多さ、行楽シーズンのピークである。気温は20℃そこそこで気持ちがいい。

 103km地点のPC2に到着、チェックタイムは11:55。買い物を済ませて出て来たら編集長さんが到着していた。

 編集長さんのMAKINO号、ランドヌール誌にカーボンホイールを検討中と書いてあったが導入されたようだ。
 15分程休憩の後スタート。山中湖畔を時計回りに回って元来た道志道に戻る。途中のママの森の小さな登りが結構脚に来る。

 平野の交差点を左折し再び山伏峠に登る。もう少しでトンネルという所で左脚の太腿の内側が攣ってしまった。発汗量は去年よりは少ないし、水分補給ものどが渇く前にこまめに摂っているのに、やはり今日も駄目なのか。少しナーバスになるがとりあえず山伏峠を登り返してしまえばしばらくは下り基調なので堪えて登る。

 12:37、登り返しの山伏峠通過。
 さあここから30kmはひたすら下りだ。勢いに任せてどんどん下る。と思ったら微妙に向かい風基調で下りの旨味半減だ。
 途中の道路工事の片側通行の停止で編集長さんに追い付かれた。今日の編集長さんは速いなあ、と思っていたら一気に抜いて行かれた。雑誌の記事で読み取った編集長さんのイメージ(文科系で自転車歴はまだ浅く、おまけに雑誌編集者らしくスモーカー)とは別人の様な走りにちょっと面喰ってしまった。登りをダンシングでぐいぐい走るフォームはびしっと決まっている。これは只者ではなさそうだ。

 道志道を逸れて宮ヶ瀬湖を目指す。アップダウンのある区間で前方を走る編集長さんの先に更に一人のライダーさんが視界に入ってきた。編集長さんが登りでじりじりと差を詰めていくのが見える。遂に編集長さんはかのライダーさんを抜き去る。かのライダーさんも負けじと編集長さんに追い付いてランデブーで宮ヶ瀬湖畔を走っている。まあ当人達はそんなにいきり立っているわけではないだろうが、後ろから眺めているとちょっとしたデッドヒートに見えてなかなか面白い光景だ。20秒程先を走る車列に追い付こうかと思ったが、最後まで風除けなしで走るのでやめておく。(と言うのは表向きで実際には車列に加わるだけの脚はなかった)

 宮ヶ瀬湖を過ぎ、土山峠を下る。この坂を直ぐに登り返さなければならないが、攣り気味の両太腿を抱えてかなりナーバスになる。


 168kmのPC3に到着、チェックタイムは14:19。ここで一緒になった編集長さんとGIANTのライダーさんとは確かPC1、PC2でも一緒になったので大体同じペースで走っていたようだ。編集長さんに話しを聞いてみると、自転車はレースの経験はないが高校生の頃から趣味で乗っておられたとのことだ。なるほどそれなら合点が行く。ブルべ初心者=自転車初心者と勝手にミスリードしていたようだ。

 残り30kmちょっと、気合を入れ直して再スタート、と思って走り出した途端ナビの画面が消えているのに気が付いた。直ぐに停車してチェックする。まだバッテリーがなくなる時間ではないが、とりあえず電池を交換してみることに。電池を交換してもナビは無反応で青くなった。確か去年もPC2で同じトラブルに遭遇したな。あの時は電池を交換して直ったが今回はうまくいかない。今日は200kmだしバッテリーのスペアは要らんだろうと持たずに出た(もし切れたらヘッドライトの電池を回せばいいとタカを括っていた)。保険のヘッドライトの電池も駄目になるとは想定していなかった。何度も電池を入れ直したりして10分程悪戦苦闘したが結局駄目で仕方なくそのまま出発、PC3に戻って電池を買おうかと思ったが残り距離も少ないのでキューシートを頼りに走ることにした。(後で思い返してみると、スタート前の車検の時にヘッドライトを点灯させて消し忘れて電池を消耗させてしまったらしい)

 取りあえず土山峠の登り返す。何度か両脚太腿の内側を攣りつつ何とか登り切り、宮ヶ瀬湖畔をひた走る。時折抜いていくダンプカーが怖い。
 412号線に出てからの登りが脚に来る。ここからの道は何となく憶えているのだが記憶があやふやで自信がないのでキューシートを見ながら走る。止まる度にキューシートを背中のポケットから取り出して見るのはかなり面倒だし余計な時間を食われてしまう。本来はキューシートをちゃんと装備して走るのがブルべの基本だが、機械に頼り過ぎるとこんなことになってしまう。

 市街地に入って交通量が俄然多くなり渋滞に巻き込まれてペースが遅くなる。ここに来て太腿内側が攣りっ放しになり、信号待ちで止まって走り始める度に激痛を抑え込まなければならないのはかなり難儀だ。キューシートを頼りに幾つかの交差点を曲がって、ようやく最後の「根岸西」の交差点が見えてきてほっとした。
 交差点を右折しちょっと走って無事に今野製作所に戻って来た。16時を回った所でゴール。

 早速受付でゴール手続き、ゴールタイムは16:04、認定走行時間は9時間4分だった(実質走行時間は9時間11分)。密かに狙っていた9時間切りは果たせなかったが去年の実質走行タイムを20分上回ったので走り的には満足だ。

 先着していた編集長さんのバイクを改めて眺めていたら、新しいカーボンホイールのハブに目が行った。「GOKISO?…!!もしやあの超精密超高級ハブか!」一昨年のサイクルモードでほんと冷やかしで立ち寄ったブースで見たことがあったが、性能は凄いらしいが重量は重いし値段はびっくりする程高い(ハブセット前後で20万円!)のでとても現実的な自転車パーツには思えなかったのだが、実際に使っている人がいるとは思わなかった。編集長さん曰く「違いが体感できるレベルで凄くいい」とのことだが、傍にいたケルビムのスタッフさんから造りのいいハブの効果を丁寧に説明されて俄然欲しくなってしまった。要約するとしっかりした造りのハブはハブ自体がたわんで回転抵抗が増してしまうことはない。悪路とか剛性の高くないフレームとかで威力を発揮するらしい。説得力のある説明に直ぐに感化されてしまい物欲に火が付いてしまった。

 次にケルビムのショールームに入って見学。ちょっと前に再びチタンフレームを選択して造ってしまったがやっぱりクロモリの実車を眺めていると欲しくなってしまう。
 今回のお目当てはこれ。

 このバイクを雑誌で見て、リアホイールに被った曲線チューブが泥除けになるのではとこれをベースにしたブルべマシンを勝手に妄想していたのだが、値段もフレーム重量も現実的なレベルではなさそうで妄想は妄想で終わりそうだ。それにしてもカッコいいバイクだ。

 ショールームでスタッフのIさんと再び談笑。Iさんは5月の埼玉主催の1700kmヘルウィークにも出走されトラブルに遭うもめげることなく北海道パラダイスウィークにもエントリー、初日で落車トラブルに見舞われ人間もバイクも大破するも両方とも1日で修理して3日目から再び走り出すという底知れぬバイタリティーを御持ちの筋金入りのハードコアブルべライダーだ。でもそんな経験談を事も無げに飄々と話されるIさんとは機会があれば酒を呑みながら話しをしたいものだ。

 これにてBRM1006西東京200は無事終了。それにしても去年に続いてまたしても大きな物欲を持ち帰る羽目になってしまった。