「日本に限ってそれはない」、本当か?

 去年の12/16に行われた衆議院選挙から3週間が経過しようとしているが、最終的な投票結果が総務省から未だに発表されていない。
 前回の2009年衆院選は8/30に投票され、その結果は9/4に公表されている。結果発表までに要した日数は投票日を含めても6日である。なぜ今回はこんなに時間がかかっているのか?年末年始が挟まったからというのは国家機関の機動力を考えれば論拠に著しく合理性を欠く。
 このままの流れでもし1/15以降に発表となれば、選挙結果に対する疑義の申し立てができないことになる。

公職選挙法第204条(要点のみ抜粋)
衆議院議員又は参議院議員の選挙において、その選挙の効力に関し異議がある選挙人又は公職の候補者は、衆議院小選挙区選出)議員又は参議院(選挙区選出)議員の選挙にあつては当該都道府県の選挙管理委員会を、衆議院比例代表選出)議員又は参議院比例代表選出)議員の選挙にあつては中央選挙管理会を被告とし、当該選挙の日から三十日以内に、高等裁判所に訴訟を提起することができる」

 下種な勘繰りをすれば、意図的に訴訟を抑え込むための方策とも取れなくもない。

 今回の衆議院選挙、私自身も過去に経験のない程の投票所での長蛇の列を目の当たりにし(列に並んでいた人達も異口同音に「こんなの初めて」と言っていた)、投票率が過去最低だったとは正直なところ今だに腑に落ちていない。

 インターネット上ではツイッターやブログで不正選挙の言葉が散見されている。ちらちらと眺めていると、あながち一笑に付せないものもある。
 例えばこういうもの。

http://ameblo.jp/kennkou1/entry-11441103282.html

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2682.html

 私的にはすぐさま国家レベルの陰謀説やマクロレベルの不正選挙の事実を信じるものではないが、一方でこういう事実があるということに一定の認識を持つ必要性は強く感じている。
 選挙に関して言えば、マクロレベルの大掛かりな不正選挙はともかくミクロレベルなら良く聞く話だ。(伝聞の全てが事実とは思わないが、”火の無い所に煙は立たない”ってやつだ)

 投票だって開票だって集計だって全て人間の手作業だ。本当に中立性・公平性は担保されているのか?ミスはないのか?誰がやっているのかちゃんとわかっているのか?不正が働くという前提に立つ以前に、投開票の作業の”危うさ”という観点で考えれば、どこかで有意か無意かは分からなくとも”何か”か介入する余地は随所にあるということだ。
 こういうことを言うと、割と多くの人は「そんなことあるわけないじゃん」みたいなことを言う。逆に問いたいのだが「あるわけないと言い切れる根拠は何か」。実際に問うてみると大体「ここは日本だぜ」みたいなことになる。

 ”日本である”ことが安心・安全の根拠になると、無自覚に信じ込んでいる人が多い。

 国がちゃんと管理していたはずの年金システムがぐちゃぐちゃだったことが明るみに出ても、国が安全だと言った原発地震で崩壊して放射性物質を撒き散らしても、それでも日本が安全・安心であるという絶対的価値観から抜け出せない人が大勢いる。

 適度に豊かな暮らしができる中流意識に安住し、日本や大手マスコミという”絶対的ネームバリュー”を盲信し、そこから発信される情報を無自覚に信じ込んで、直接的な災いをもたらすもの以外は無関心でいられるという多くの人達が日本で暮らしている(私的にはこれこそが自民党政権が長期に渡って実行してきたテレビを使った「日本国民1億3千万総白痴化計画」の結果だと思っている)。こういう国民性を見透かした上で、大胆不敵な国家レベル(主犯が国と言っているわけではない)の衆院選不正選挙が行われているとしたら・・・、と考えるのは荒唐無稽に過ぎるだろうか。

 私的には日々楽しく前向きに暮らしていきたいと思うが、一方で適度な不満と怒りと疑いを常に持っていたいと思う。