2013BRM601埼玉600

 今朝は4:30に目が覚めた。身体のどこが痛いということはないのだが全身の倦怠感が結構ある。明日からの海外出張を考えると気分的にも憂鬱。心身共に状態は余り宜しくない。それにしてもちょっと疲れが残り過ぎな気がする。思うにここ2週間位の気候変動に身体が順応できていないのではないか。取りあえず次のブルベまで3週間は空くのでその間に疲労をしっかり抜かなければ。

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 6/1、朝4:00に起床。ちと眠いが床を出てのそのそと身支度をし、5時前に家を出た。5時半過ぎにスタート地点の川口に到着、スタートは6時なので時間がない。急いで受付をする。スタッフさんから「ブリーフィング終わっちゃったよー」と叱られる。

 既に6時スタートの車検が始まっている中、ばたばた出発準備をする。何か忘れ物をしそうだ。無事に車検をパスして6時過ぎにスタート。

 天気は上々だが少し肌寒い。予報では今日の会津や白河あたりは上がっても20℃以下らしいのでウェアに迷ったが、いつも通り半袖+レーパンで念のためレインジャケットをサドルバッグに入れておいた。

 今回のコースは川口を出発し日光を抜けて山王峠を越え会津を通過し猪苗代湖で折り返し、郡山・白河を抜け再び日光を越えて川口に戻ってくる。
往路

復路

 山越えは日光と山王峠をこなせば後はそれ程でもない。何といっても雨予報がないのが精神衛生上非常に宜しい。今日は366km地点の新白河でホテルを取ってあるので、現地着24時前を目標に走る。

 いつもの様に越谷・野田市街を抜け利根川河川敷に出る。

 PC1までは107kmと長いのでオーバーペースにならないように走る。
 途中でkoseiさんmidoriさん御夫妻に遭遇、ここからしばらく御一緒することに。御夫妻は先週糸魚川ファストランを完走したとのこと、タフなスケジュールである。私の風除けなしレギュレーションを理解して頂いているので常に後ろにいて下さるのだが、どう見ても私が牽いているというよりは3連機関車の後ろ2両から押されている様で、ついついオーバーペースになりがちだ。

 いつものだだ長い広域農道の麦畑。
 ボトルの水が切れたということで途中休憩の御夫妻と別れ、先へ進む。

 107km地点のPC1に到着、チェックタイムは10:19。

 軽く補給をして出発。まずは最初の山岳、日光越えだ。

 このルートはもう何度も走っているのでペース配分は分かっている。途中で小さい峠を幾つか越えつつ標高を上げて行きつつ、数か所激坂区間が出てくるのでそこだけ気を付ける。
 空は曇り日は陰っているが暑い。汗を結構掻いている。

 道脇の清流に思わず飛び込みたくなる。

 登り区間が始まる。ほぼこの距離を登る。
 えっちらおっちら登って行く。脚はまあまあ回っているので問題はない。この次に山王峠越えが控えているので脚を使い過ぎない様にする。

 無事に峠越えを果たし日光駅前に到達。前回のBRM413埼玉400の時よりは人は多い。

 152km地点のPC2に到着、チェックタイムは12:47。

 ここでオダックス埼玉のスタッフOさんと遭遇。車と屋根に積んであるバイクに自ら施したカッティングシートのデコレーションが見事。
 ここからちょっと下っていよいよ山王峠へのアタックである。区間距離も120kmと長い。この区間が正念場、パスタを食べてしっかりと補給する。

 下り基調は鬼怒川で終わり、ここから45km弱の長い登りが始まる。

 南会津まで53km。
 緩い勾配をひたすら上る。風が追い風基調なので想定外の速いペースで登っていく。快調快調!この調子だとこの峠越えでかなり時間を稼げそうだ。
 途中坂の上の方にバイクを積んだ車が泊まっているのが見えたので、シークレットPCかと思い近づいて行ったらやはりそうだった。
 シークレットでチェックを受けつつコーラを頂く。もう4、5kmで山頂なので気分は楽だ。浮かれ気分で出発したらシークレットの写真を撮り忘れたことに気が付いた。この辺の脇が甘い。

 山王トンネルに到達、福島県に入る。

 ここから会津若松市街まで50km超を下り基調で進む。この調子なら途中で休憩を挟まなくてもPC3まで行けそうだ。

 途中で見かけた変な山肌、何だろう?

 会津若松市街に入る。途端に信号待ちにバシバシ引っ掛かり、ペースががっくりダウン。

 会津若松城址。

 街並み。

 猪苗代湖まで23km、今5時半なので明るいうちに辿り着けそう。

 市街地を抜け、登りが始まる。勾配がそこそこな上、向かい風でかなり脚が削られる。おまけに車通りが激しく路肩の路面が悪いので結構苦労する。確か去年もこの道を走ったがあの時は夜だったので風景は違うが、走り難さは同じ印象だ。

 273km地点のPC3に到着、チェックタイムは17:49。

 会津若松の街中でやたら見かけたポスター。今度の大河ドラマの舞台はこの地ということか。

 前回は気付かなかったが、でかい仏像。会津村という観光地だった。

 再び猪苗代湖に向け登坂開始。相変わらず勾配はきつい。登坂車線の標識が出てきて長さが3700mと書いてある。精神的にかなり堪える。えっちらおっちらひたすら上る。

 登坂車線の終わりが登りの終わりを告げる。何とか本日3つ目の難所をクリア、猪苗代湖を目指す。

 猪苗代湖、前回は暗くて見えなかったが今日はぎりぎり日のあるうちに見ることができた。
 湖畔を東に進むが向かい風がきつい。予報通りの東風が吹いている。山王峠までの登りで稼いだ貯金を食い潰していく。風に逆らって脚を消耗しても仕方ないので忍の一字で淡々と進む。

 湖畔走行中に日が暮れた。ライトを点灯しナイトラン開始。

 300km到達、中間地点を過ぎた。
 湖畔を過ぎると微妙に登るが向かい風で勾配が倍増した感じ。その登りが終了した所で郡山市に入り下り基調、一気に郡山市街に向けて下る。

 318km地点のPC4に到着、チェックタイムは19:59。

 ここから新白河まで後48km、2時間ちょっとなので結果的には目標時間よりかなり早く着けそうだ。風もここから少なくとも向かい風ではなくなるので気は楽だ。もう一頑張りと再スタート。

 郡山市街地手前を右折して郊外に向かう。明かりも少なく民家もまばらな田園の中の道を淡々と進む。風の影響も殆どなくゆったりした気分で走れるのが嬉しい。そのうち山がちな道に入って行く。アップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げて行く。雰囲気がビーフラインに似ている。幾度かのアップダウンを繰り返すうちに右手に新幹線と思しき軌道が見えてきて、新白河が近いことが分かった。
 ちょっと下って新白河市街地に入った。今日のゴールは目前だ。そう思ったら急に御腹が空いてきて、食事をどうするか考える。ホテルの直ぐ傍にマクドナルドを見つけてまずはそこで食糧調達。

 風呂に入ってから食べたいのでテイクアウトする。
 22時過ぎにホテル着、ここまでの距離366km。事前に問い合わせておいた通り部屋に自転車を入れさせてもらう。ウェアを脱ぎまずは風呂、ここのホテルには大浴場があるので有難い。汗を流し汚れを落とし大きい湯船にゆったり浸かるだけで相当に癒される。

 本日の夕食、食べ始めたら直ぐに御腹一杯になって無理矢理詰め込んだ感じ。それでも満腹感で人心地着いた。ホテルのネット環境はWi-Fiだが電波が微弱で使えない。ツイッターもまともにできないので諦めて、翌朝の目覚ましを6時にセットして23時半に就寝。

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 6/2、朝4時半に目が覚めた。スケジュール的にはもう少し寝ていられるが二度寝できそうにないので流れて出発することに。5時間近く眠れたので問題はないだろう。昨日のマックが思いっ切り腹の中に残っていてちょっと気持ち悪い。目は充血しているが眠気はない。尻にできた吹出物がちと痛いがオロナインを塗って身支度をする。

 5時半前にホテルを出発。気温低めでかなり肌寒いが、少し走れば身体も温まるのでレインジャケットは着ずに走る。残りは240km、10時間でゴールなので気分的には楽だ。

 白河市街。
 次のPCまでは30kmで下り基調、予定より早く出発したのでクローズタイムを心配する必要は全くない。快調に距離を稼いでいく。

 395km地点のPC5に到着、チェックタイムは6:17。

 余り御腹は空いていないので補給は軽め。ここから残り200kmを50km前後の区間で刻んで行くので補給もほどほどで済むだろう。

 次のPC6は往路のPC2と同じ所で距離は54km、日光峠越えの直前まで登る。
 基本登り基調だがそれ程登りと意識せずに走り続けられる。雲が多く日差しがないのでサイクリングにはちょうどよい気温で走り易い。淡々と距離を稼いでいく。

 日光まで12km。
 PCが近くなって徐々に勾配がはっきりしてきたが、脚にはまだ余裕があるのでペースを保って登っていくことができる。

 449km地点のPC6に到着、チェックタイムは8:42。

 ここから数km登れば日光越えは終了。基本後は下りと平坦基調だ。ここからのルートは往路を逆走する。

 PCを出て日光駅前まで登る。

 日光駅前。昨日よりは人は少な目、時間が早いからか。
 駅前を過ぎると山頂までの短いながらきつい登りに入る。

 坂途中から観る日光の温泉街。
 程無く山頂を通過し、下りに入る。
 下りと言いつつそこそこアップダウンがあってそれなりに脚は使う。それでも間違いなく標高は下がっているので、順調に距離は消化している。山間部を抜け、田園の道を淡々と走る。

 494km地点のPC7に到着、チェックタイムは10:41。

 まだまだ余力はある。やはり睡眠時間をしっかり確保したのが効いている。補給もそこそこに再スタート。

 次のPCまでは49km、平坦なので2時間ちょっとで行ける計算だ。
 と思っていたら、徐々に向かい風基調がはっきりしてきてペースが落ちてしまった。

 いつもの長い長い広域農道が向かい風のせいで更に長く感じる。ひたすら忍の一字で漕ぎ続ける。

 道路標識に野田の文字が。ゴールが近くなってきた。

 543km地点のPC8に到着、チェックタイムは12:56。

 ここは最終PC、残るはゴールのみ。ここから58km。

 ゴールは西方向なのに何故かやたらと東方向に進んでいる気がする。基本東風で常に向かい風な感じだ。

 天気も良くて一見楽しそうな風景だが実は向かい風でかなりきつい。いつかは必ず西に進路を取り追い風になるはずなのでそれまでは耐えて走る。

 漸く野田市街手前の芽吹大橋まで戻って来た。何故か犬が待ち構えている。

 一見長閑な利根川河川敷だが実は強烈な向かい風、全然前に進まない。
 ひたすら耐えて河川敷を抜けると進路は西方向、途端に追い風で快適だ。

 昼間の野田の醤油倉庫街、夜とは雰囲気が全く違う。

 野田・越谷の昼間の走り辛さはいつもの通りだが追い風なので苦にならない。ゴールはもう目前だ。尻の吹出物の痛みを除けば身体の異常はほぼなく、脚もまだ残っている。最後の大通りを快調に走る。

 無事にスタート地点に戻って来た。ゴールタイムは15:38。

 ブルベカードと全てのレシートを渡し、無事に認定手続き終了。完走タイムは33時間38分だった。

 ゴールでkurosawaさんに遭遇。ichoさんと一緒にゴールしたとのこと。ichoさんは既に帰途につかれたとのことで会えなかったが、御二人共相変わらず速い。

 ひとしきりの談笑の後、その場を後にする。

 終わってみれば、ミスコースなし身体の異常は殆どなし(尻の吹出物と左肩の違和感がちょっと出たが)宿泊場所選定も上手く嵌った、プランニングとしては成功のブルベだった。事前の目論見通りに事が運ぶとやはり嬉しい。
 次のブルベはBRM629埼玉400、山岳ブルベである。3週間の間にしっかり休んで備えたい。