BRM713岡山1000レポート1:スタートまで

 今朝は5時過ぎに目が覚めた。やはりこの時間に目が覚める。まだ寝ていたいのに、習性とは恐ろしいものだ。昨日より疲労感は強い。掌、足裏の痺れがあり、手の甲の日焼け跡がまだ痛む。尻の擦過傷部分にはちょっと体の向きを変えただけで激痛が走る。要するに自転車と繋がっている部位全部が痛い。今日は軽くリカバリーランと思っていたが回避。幸い今週は会社の特別休暇を充てて丸々休みなので助かった。とりあえず数日は大人しく疲労回復に充てる。
 今回のブルベレポートは1000kmだけあって書くのが大変、数回に分けることにする。

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 今年のブルベの年間スケジュールを検討するにあたって、「ランドヌール10000」という新たなアワードを設定されたことが大きく影響した。現時点で取得条件で足りていないのは「1000kmを1回」、「SR600kmを1回」、「PBP以外の1200kmを1回」の3つのブルベになるのだが、とりあえず今年は1000kmとSR600を完走して、来年の北海道1200kmを睨んで王手をかけておきたいというのが一つの大きな目標になった。
 で、どの1000kmにするかと考えたが、今年の開催は「BRM713岡山1000」と「BRM913宮城1000」の2回で、今年のオダックスジャパンの年間ブルベ開催予定を見渡した時、7月の開催が薄かったし恐らく宮城1000は諸条件から競争率が高そうだと見込んで、思い切ってBRM713岡山1000にエントリーしてみた。

 エントリー後、改めてコースを眺めてみたらこれがどうにも厳しいコースだということがわかってきて、このエントリーは失敗ではなかったかと後悔し始めた。

 何と言っても獲得標高差が13000m以上の超級山岳ブルベ、おまけに細かく見ていくと一つ一つの峠の勾配がきつい。19時スタートということで最初の仮眠ポイントをどこにするか思案し続けたが、距離&走行見込み時間と到達地点の宿泊施設状況を重ね合わせた時、十分な仮眠時間を確保できるマージンを稼いだ上で宿のある場所に到達できる見込みがあるのがスタートから24時間後の450km地点、広島の三次ということになった。しかし次のPC5は60km先でクローズ時間が5時ということだと、三次を1時過ぎには出発しなければならない。これはかなりきつい設定だ。
 そして次の宿は、同じ様に検討した結果、広島三次から19時間後の350km地点の島根県雲南市出雲湯村温泉となった。これもまたきつい設定だがここまで到達できれば、翌朝4時出発で残り距離200kmを18時間で走ればよいのでかなり楽な設定になる。
 という机上計算が出来上がったのだが、とにかく初日の450kmがプラン通り走れるかどうかに懸っているが、これはPBP初日で設定した450kmよりもきついはずで正直自信は全くない。しかしエントリーした以上は走るしかない。うじうじ悩まずに準備をする。

 今回は初の鉄道輪行を試みる。手持ちの輪行バッグOS-500はキャスターが付けられないので徒歩移動が困難。そこでACORの「バイクポーターPRO」というキャスター取り付け可能な輪行ケースを新調した。このケースは飛行機国際線の手荷物サイズの新基準に対応した通常のケースより一回り小さい物で、ハンドルをステムから外さなければならないので一手間かかるのだが、超過料金を取られるよりはまし(前回のフランス遠征では往復とも超過料金12000円程を取られたのが痛かった)なのでこれをチョイスした。

 実際にケースに入れてみると、ホイールをバックに入れた状態でもすんなり納まった。思いの外小さくはなかった。

 現地での基地は倉敷駅前のホテルに決定。スタート地点の早島町までは7,8kmの距離で自走移動可能なので、まずここで自転車を組立てて荷物を預かってもらい、走行後に1泊するという計画だ。

 7/13、当日の朝は9時半過ぎに家を出た。輪行ケースの移動距離は家から最寄り駅までの1km程で今回の遠征中最も長いのだが問題なく移動完了。

 駅で電車を待つ間、噴き出た汗を拭う。やはり徒歩輪行は体力を使う。
 移動は西武池袋線で池袋に出てJR山手線に乗り換えて東京、ここから新幹線に乗って岡山まで行き、在来線で倉敷まで行く。
 電車の中も時間帯のせいか空いているので大きな輪行ケースを持ち込んでも肩身の狭い思いをせずに済む。池袋駅や東京駅の雑踏の中では少々移動し辛いが、ホーム移動はエレベーターがあって全く苦にならない。

 無事に東京駅の新幹線ホームに到着。これから「のぞみ」に乗る。新幹線に乗るのは何時振りだが思い出せない。
 新幹線の席は予め車両最後尾を指定してあり、背もたれの後ろのスペースに輪行ケースを収めることができた。

 折角なので駅弁。ちと値が張るが旅行気分高揚には欠かせない。出発直前に新幹線内でNTTのWi-Fiスポットが使えることがわかり慌てて契約してきたのだが、結局うまく繋がらずに諦めて寝る。(後で調べたらこのサービスが使えるのはN700系車両だけとのこと。乗った車両はそうではなかった)


 すんなりと岡山に到着。一眠りすれば4時間ちょっとの移動時間は苦にならない。ここから在来線に乗り換えて倉敷に向かう。

 16時前に倉敷到着。いきなりの土砂降りスコールの出迎えを受ける。ホテルは駅の隣なので大きな障害にはならなかった。
 ホテルのロビーでバイクを組立て荷物を預かってもらう。出発する頃には雨も上がって日差しも戻って来た。
 準備万端、ホテルを出てさて出発とバイクに跨ったところでグローブをしていないことに気付いて慌ててホテルに戻り預けた荷物を出してもらう。が、荷物の中にはグローブは入っていなかった。バタバタと準備をしたので何か忘れ物をする予感があったのだがやはりやってしまった。長距離なので多少の不安はあるものの走れないことはないので諦めて出発する。

 ナビを頼りにスタート地点の早島町に向かう。途中のコンビニでボトルの水を補給する。


 スタート地点の早島町「ゆるびの舎」に到着。早速受付をする。

 右の女性がAJ岡山の代表。今回のとんでもないコースを作成されたのがAJ岡山の女性代表と事前に聞いていたのでどんな人かと興味津々だったが、イメージとの余りのギャップに驚いた。

 受付の時に頂いたおやつ。有難い気配り。

 今回の装備は普段の600kmブルベと基本的に同じ。

 峠のピークまでの距離を書き込んだカンニングペーパー。こんな数の峠を登らなければならないかと思うとナーバスになる。

 車検はブリーフィング前に三々五々行われる。

 ブリーフィング。私のバイクが真ん中に入ってしまいちとばつが悪い。参加人数は30名強だが、関東ブルベや去年の福岡1000kmで御見掛けした方々もちらほら。集まる所には集まるということか。

 今回は写真による通過チェックポイントが3か所あり、その参考写真。ここを見落とすと大変なことになる。

 ゴールの”受付”。今回はAJ岡山のスタッフさん2名も一緒に走るのでゴール地点の受付は無人。ゴール後スタッフさん所有の車両の窓の隙間にブルベカードとレシート一式を袋に入れて投げ込むシステム。

 ブリーフィングも終わり、スタート直前のぴりっと引き締まった時間。

 準備が整ったライダーから順次スタートしていく。目の前に三船さん。

 7月13日19:00、いよいよ1000kmの超級山岳ブルベの始まりである。