BRM713岡山1000レポート2:スタート〜宿泊1(444km)

 7/13、定刻19:00ちょっと前にスタート。徹夜ライドなので序盤は抑え目にゆるゆると走り出す。目の前の三船さん&落合さんの日本屈指のファストブルベライダーコンビはみるみるうちに視界から消えていった。

スタート〜鬼女台

鬼女台〜宿泊1(三次グランドホテル)

 早島町の街中を抜けて川沿いの道を走る。ここでいきなりのトラブル発生。サドルバッグが垂れ下がって後輪に擦り始めた。suewのサドルバッグはパッキングが難しい。ちゃんと詰めたつもりでも走っているうちに中身が緩んできて垂れ下がってしまいタイヤに当たり始める。軽量サドルバッグなのだが扱いが難しい。止まってストラップを締め上げる。

 気を取り直して再スタート。参加者は30名ちょっとなので直ぐに集団はばらけて一人旅になった。普段から一人なのでその方が好都合だ。

 日も完全に落ちてナイトライド開始。長い夜の始まりだ。しばらく川沿いを走ってぼちぼち山道に入っていく。60km地点の最初の通過チェックまでに小さい峠を2つ3つ超えて行く。
 まずは最初の峠越え。そこそこの勾配だがまだまだ余裕、ペースで登っていく。無難にクリアして次の峠へ向かう。日は落ちたがまだまだ気温は高く、登りでは大汗を掻く。2つ目の峠もクリアして一気に下ってすんなり通過チェックへ向かう。

 60km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは21:30。

 数人のブルベライダーに混じって休憩を取る。次のPCまでは70kmなので補給も軽めで済ませる。

 程良い休憩の後スタート。この区間には大きな峠越えはないので気は楽だ。暗い夜道を淡々と距離を稼いでいく。気持ちちょっと速めのペースで走っていると、後ろから鈴の音を鳴らしながら集団が近づいて来た。しばらくして抜いていったのだが、何とAJ岡山の代表と副代表を含む集団だった。代表&副代表は確か最後の走者を待つために19:30までスタートできなかったはずなのに、もう追いつかれそして抜かれてしまった。代表の、最初に御見掛けした時の華奢な姿とは打って変わって力強いペダリングを見送りながら、合点がいった。要するにかなりの健脚な代表が作ったコースだからこんなことになっているのだと。
 これはやばいことになった。やはりこの先の山岳の難易度は相当なものだと覚悟せざるを得ない。

 129km地点のPC1に到着、チェックタイムは0:40。

 日付が変わった。今のところ眠気はないが、念のためにカフェイン摂取のためにコーラを飲む。ここからの60kmが序盤の最初の難関である。きつい峠越えが3つ続き、特に3つ目の通過チェックまでの登りは相当な急勾配だ

 長めの休憩の後、覚悟を決めて走り出す。PCを出て直ぐに登坂開始。

 この交差点を右折して国道429号へ入る。
 一つ目の峠から勾配はきつく息が上がる。取りあえず一つ目は距離も短く無難に越えた。

 ピークの鳥ヶ乢トンネル。 
 急勾配をがーっと下って2つ目の峠アタック開始。とにかく距離が長いので抑え気味に入る。

 鳥取まで55km。
 1時間程淡々と登っていると徐々に勾配がきつくなってきた。事前の地図読み通り、山頂付近では急勾配になっている様だ。ダンシングを入れつつとにかくペースを守って登り2つ目も何とかクリア。

 ピークの新戸倉トンネル。
 またしても長い下りをがーっと下る。

 ここを右折するといよいよ距離10km、平均勾配6%の「氷太君」への登り開始。氷太君とはチェックポイントに設定されている氷ノ山スキー場の宿の名前らしい。のっけからきつい勾配、呼吸で3拍子のリズムを刻みながらペダリングを同期させ、ペースで登っていく。しばらく登っていると山の上の方に道路灯が見える。あそこまで登るのかと思うとげんなりするが脚を止めるわけにはいかない。
 いよいよ勾配がきつくなってきて激坂な感じになって来た。ちょっと気を抜くと脚を付きそうになる。前方というより頭上に先行者の赤いテールランプがゆっくりと登っていくのが見えた。徐々に距離を詰めていくと彼の先行者は脚を付いて押して登り始めた。ダークサイドに引き込まれる様にこちらも思わず脚を付きそうになったが必死に持ち堪えて登り続けた。

 遂に目的地の189km地点の通過チェックポイントに到達。チェックタイムは4:12。

 早速携帯カメラで写真を撮ろうと思ったら電池残量が少なくてフラッシュが光らない。仕方ないのでヘッドライトで照らして撮影。メールも送れそうになかったので下界に降りてから送信することにして今来た道を下り始める。

 急勾配で見通しの悪い下りではスピードが出せず、そろそろと下る。登りも長ければ下りも長い。スピードの出せない長い下りは苦痛だ。下っているうちに空が白んできた。ようやくナイトランも終わりちょっと気が楽になった。

 下り切ってしばらく走って223km地点のPC2に到着、チェックタイムは5:33。

 ここでしっかり食事をするために大休止を取ることにした。さっきの通過チェックで送れなかったメールを送ったり、ブルベカードに時刻を記入したり、携帯の充電のためのバッテリーパックを準備したりと何かと忙しい。そしてここまでの道すがらで再びサドルバッグが後輪に擦り気味だったのでパッキングをやり直す。

 サドルバッグの擦れた部分には擦り切れて見事に穴が開いていた。このサドルバッグはダンシング中にかなり重心が振られて走り辛いこともあり、どうやら私の装備としては不適合の烙印を押されそうだ。

 1時間程の大休止の後、再スタート。ここが今日の行程のちょうど中間地点、ここまで11時間半だから一応予測通りで推移している。ただ睡眠時間を考えればもう少し早く宿に入りたい気持ちがあるので先を急ぐ。

 ここから次の通過チェックまでの区間もかなりきつい。区間距離は100km超だし主要な峠越えが4つもある。

 まずは最初の難関、辰巳峠を目指す。
 例によって長くそこそこの勾配を走ると徐々に勾配がきつくなっていく。山頂が近付くにつれ激坂らしくなってきた。氷太君までの登りが一番だと思っていたがここも負けず劣らずきつい。日も高くなり気温も上がってボトルの水がガンガンなくなる。道端にはコンビニはおろか自販機も見当たらず苦しい山岳が続く。

 必死の思いで山頂到達。ひたすら下る。

 下り切った所で自販機発見!ボトルを満たしつつコーラをがぶ飲み。生き返った!先着していたブルベライダーと会話を交わしつつ休憩。

 気温27℃とあるが、登りでは体感はもっと高い。

 こういうそこそこの勾配が真っ直ぐに続く道が多い。ワインディングで登る道より、特に視覚的にきつく感じる。

 区間2つ目の登りのピーク。あれ?さっき辰巳峠で岡山に入ったと思ったのに。
 ちょと下ると山間部を離れ人里の幹線道路を走る。もう暑くて暑くてボトルの水がどんどんなくなる。途中で再び自販機休憩、コーラをがぶ飲み。

 再び山道に入り区間3つ目の登り、鬼女台へのアタック開始。序盤そこそこ終盤激坂はもう今回の定番化、またかと思いつつえっちらおっちら登る。

 鬼女台到達。展望台まで上がろうかと思ったが無駄脚を使いたくなかったので素通り。

 鬼女台を過ぎて鳥取県に入る。どこをどう走っているのかもうさっぱりわからない。

 どこかのスキー場の入り口付近。夏は爽やかな緑に覆われて気持ち良さそう。登りの連続で草臥れた心身には一服の清涼剤。

 ここを左折して大山方面へ。
 急勾配のワインディングロードをががっと下って区間最後の登り、大山へのアタック開始。

 のっけから急勾配。目指す山頂は何やら雲行きが怪しい。急勾配のワインディングロードが延々続く。さっき下って来た道をそのまま登り返している感じ。だったら下らなきゃいいじゃんと怒りを覚えつつ登る。ここまで容赦なく激坂ばかり登らされると流石に嫌になって来た。文句を垂れつつだらだらと登る。

 何とか山頂に到達。駐車場のトイレで顔を洗ってリフレッシュする。

 さあここからは超長い下り。その途中に通過チェックポイントがある。
 だーっと下って327km地点の通過チェックポイント3に到着、チェックタイムは12:27。

 写真を撮ってメールを送信して直ぐに出発。再びひたすら下る。

 牧場だけあって牛がのんびり草を食んでいる。
 下りの途中で大粒の雨が降って来た。これから調子良く下ろうというのにタイミングは最悪だ。またしても文句を垂れていたらどうやら雨雲から外れた様で本降りには出会わなかった。

 遠くに見えるゲリラ豪雨の雲。局部的に強い雨が降っているのがよくわかる。

 長い下りを終えた所で342km地点のPC3に到着、チェックタイムは12:59。

 ここでファストブルベライダーのUwaboさんに遭遇。去年の福岡1000では三船さんと一緒にゴールしたスーパー健脚の持ち主だ。そんな人がこの位置にいるのはおかしいと思ったが、聞けば今回のブルベで採用したレインタイヤがガラス片を拾いまくって3度もパンクをしたとのこと。流石のUwaboさんもこれではきつい。
 しばしの会話の後、先発して先を急ぐ。

 ここから宿までは主要な登りは1つだけ、しかも今までの登りより標高は低いとあって気分的にはかなり楽だ。しかし、ここに来て尻が微妙に痛くなってきたのが不安材料。尻を気遣いつつ走る。平坦基調をひた走る。

 宿のある三次まであと76km、終わりが見えるとかなり精神的に楽になる。
 ここまで18時間以上走り続けてきてかなり疲れが見えてきた。午後の強い日差しが照り付けて汗が止まらない。気持ち的にはまだまだ走り続けられるが突然熱中症に見舞われるかも知れないので要注意だ。

 自販機で休憩。麦茶が死ぬ程旨い!!
 再び平坦基調をひた走る。

 いよいよ本日最後の峠、鍵掛峠へのアプローチ開始。何やら急に空が暗くなってきた。
 山道に入り勾配がきつくなってきた。事前の地図読みで予想していたよりはるかに勾配がきつい。ここまで夜通し400km近く走り続け来た心身の疲労が坂のきつさを際立たせている。這う様に登っていたら遂に土砂降りのスコールが降り始めた。全身ずぶ濡れになりながら登っているうちにこのコースの作者に対する恨みの念すら芽生えてきた。もうきつくてきつくて、一体何しにここまで来たんだろうととりとめもない理由を探し続けた。

 辛うじて鍵掛峠を越え、広島県に入った。峠を越えたら雨も止み、ちょっと走った所で自販機を見つけて再び冷たい御茶を飲み休憩、少し気持ちも持ち直した。

 下り切った所で419km地点のPC4に到着、チェックタイムは17:05。

 残り距離は30km弱、もう山はない。予定時間の19時到着は難しいかも知れないが取り敢えず終わりは見えた。もう一頑張りだ。

 短めの休憩の後、出発。平坦基調を黙々と走る。日が傾いて気温が少しだけ下がり巡航速度も30km/h近くまで出るようになった。徐々に市街地が近付いて来て車通りも多くなってきた。

 三次まで後27km。
 ひたすら走り続けるが距離がなかなか減っていかないのがもどかしい。信号待ちも多くなり焦りが出る。
 とにかく走り続けたらようやく三次の市街地に入った。久し振りの都会の風景に妙な安心感があった。
 程無くして今日の宿の三次グランドホテルに到着(写真を撮ったと思ったらなかった)。到着時間は18:40。ほぼ予定通りの到着で、辛うじて計画通りの睡眠時間4時間が確保できそうだ。
 チェックインを済ませ部屋に入ると、まずはウェアを脱ぎ捨てシャワーを浴びる。ついでにウェアを洗濯する。腹が減っていたのだが、ホテルの周りには幾らでも食事のできる店はあるのだができるだけ睡眠時間を確保したいので敢えてホテルの中の自販機のカップ麺で済ませる。ネットに繋ごうと思ったら持参のタブレットPCがうんともすんとも言わない。どうやらサドルバッグにぎゅうぎゅうに詰め込んだせいで壊れてしまったらしい。これで益々このサドルバッグを使いたくなくなってしまった。
 諦めてそのままベッドに入り、0:30に目覚ましをセットして20時前に就寝。