2013BRM1005東京200

 今朝は6時過ぎに起床。外はどんより曇り空で路面もびしょ濡れだったので、バイクをまたドロドロにするのが嫌で今日の午前中は回復走を断念しゴロゴロする。身体的には疲労・故障個所は全くなし。昨日本当にブルベを走ったのか?って位疲れてないのはやはり相当に調子が良かった証拠なのだろうか。但し空腹感はがっつりあるので、昼食は古都に行くことに。
 古都に行き始めてから数年経つが、今日遂に定食メニューを注文!(今までは麺類メインのメニューしか頼んだことがなかった)

 ハンバーグと焼肉の定食。(御飯の盛りは半分にしてもらった)
 今日は食べられそうだったし好物のハンバーグと焼肉だったので思い切って注文してみた。注文の品がいざ出て来てみると500gはあろうかという巨大なハンバーグにたっぷりの焼肉、御飯は半分にしてもらったのに2合近くよそってある。おまけにミニうどん付。見ただけでギブアップ状態だが、食べ始めてみると思いの外入っていって、最終的には完食。47歳にしてこれ程食べられるとは、恐るべしブルベ腹ってところか。
 帰宅し昼寝をして目覚めたらいつの間にかいい天気。夕方だが勿体無いので急いでバイクに注油して多摩湖を2周回程回復走。日暮れの多摩湖を気持ち良く走って帰宅した。
 早速、昨日のブルベレポートを書く。

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 10/5、朝3時に起床。外は暗くて空の様子は良く分からないが取り敢えず雨は降っていなさそう。天気予報をチェックするがやはり今日は終日雨、雨量も結構あってどうやっても避けられそうにない。諦めてスタート地点の二子玉川に向かう。
 事前に目星を付けておいた二子玉川のスタート地点近くのコインパーキングに滞りなく駐車。車を降りるとパラパラと雨が降っている。

 今日は新しい泥除けを前後につけての初走行。雨降りが微妙に嬉しかったりする。
 微妙に寒いので携帯用のレインジャケットを着る。念のためアームカバーとレッグカバーを持って来ていたが、多分走り始めると暑くなるだろうと携帯しないことにする。
 準備を整えてスタート地点の多摩川河川敷にある兵庫島公園に向かう。走り始めてサイクルコンピュータのスピードセンサー反応なしのアラームが鳴る。昨日のバイクチェックでは問題なかったので、またセンサーの位置ずれかと直してみるが相変わらず反応なし。遂に電池がなくなった様だ。今日は200kmなので最低限の装備しか持参しておらず、スペアのセンサーは持ってきていなかった。まあ今日は良く知っているコースなので距離を把握できなくても大丈夫だろうとさっさと諦める。

 4時半過ぎに現地着。人は少なく、20人はいない感じだ。まあこの天候ならばDNS続出でも不思議はない。

 早速受付。反射ベストにフラッシュが反射してまるで”トロン”みたいだ。人数が少ないこともあり、ウェーブ方式の1番5:30スタートになった。
 出走者の皆さんはみんな上下雨具を着用した完全防備、半袖ジャージにレーパンに薄いレインジャケットという軽装は私だけかもしれない。どうせ走り出せば暑くなるから、と自分に言い聞かせるがちょっと不安がよぎる。
 雨もそうだが河川敷の橋の下は向かい風が結構強い。雨よりもこっちの方が心配だ。

 シン3さんに遭遇、会話を交わす。シン3さんはランドヌ東京のスタッフにも名を連ねているとのこと、今日は6:30最後尾からのスタートだそうだ。
 車検をシン3さん直々にやってもらい定刻5:30の数分前にスタート。薄ら明けてきた雨模様の河川敷をゆるゆると走り始める。のっけから先頭になって、そのまま河川敷を出て川沿いの道を上流に向かって走り始めた。

 今日のBRM1005東京200のコース。

 二子玉川をスタートし多摩川を遡って福生・青梅を経由して名栗方面へ、途中で山伏峠を越えて秩父まで下る。秩父で折り返して今度は定峰峠を越え松郷峠を越えて越生方面に出る。そこから飯能を抜け再び往路と同じ道で二子玉川まで戻るというルート。コース全体をだいたい把握できているし、名栗・秩父・越生辺りは良く走りに行っているので道は熟知している。余裕を持って走れるコースだ。

 雨は降っているが強くはない。向かい風もそれ程強くはないのでそれ程苦にはならない。走り始めはちょっと寒かったが10分も走ると身体が温まって来たし、向かい風がレインジャケットをばたつかせて速度が落ちるのを嫌って早々にレインジャケットを脱ぐ。半袖ジャージ・レーパンでも問題なく走れる位の体感気温なので安心した。多分今が気温が一番低い時間帯だと思われるので、これ以上寒くなる心配はないだろう。

 今日は今シーズンの最後のブルベ、コースもよくわかっているのでノーターゲット、ノーコントロールで適当に走る予定。ペースも考えず目標時間も定めずにその瞬間瞬間で走りたいように走る。サイコンは役に立たないがそうやって走る分には問題ない。

 府中四谷橋を過ぎた辺り。ここは通勤で毎朝通る所。

 しばらく多摩川沿いを走った後、川から離れ新奥多摩街道に出る。

 車通りも多く、信号にもちょくちょく引っ掛かるのでペースは上がらない。でもまあどうせ雨だし焦らず走る。
 途中で道端にいた男女のサイクリストから声援を送られる。ブルベ関係者だろうか、びっくりしたけど有難い。

 新奥多摩街道から奥多摩街道、小作を抜けて岩倉街道と幹線道路を繋いで走る。

 45km地点のPC1に到着、チェックタイムは7:27。先着のブルベライダーはいない。やはり先頭を走っていた様だ。トイレを済ませ買い物。レジで店員さんに「雨で大変ですねえ」と声をかけられる。買い物をして店から出てきたら後続のライダー達が続々と到着してきた。いつものブルベの風景になって来た。ここでigaigaさんに遭遇、会話を交わす。igaigaさんは同日開催のBRM1005青葉300をこの悪天候でDNSして知人の見送りの途中とのこと。まあこの天候ならばDNSは妥当な判断だろう。

 休憩中に雨脚が強くなってきた。気にしても仕方がないので出発する。
 岩倉街道を名栗方面に抜ける途中で今日の最初の峠、山王峠を通過する。小さな峠だが今日の調子を見るには丁度良い。

 緩やかに登坂開始。距離は短いのでプレッシャーを感じる間もない。

 するするっと山頂通過。調子はまずまず。
 名栗方面への分岐まで一気に下って、まずは山伏峠麓までアプローチが始まる。少しずつ標高を上げながら距離を稼いでいく。

 電光掲示板の気温表示は16℃。数字程寒く感じない。雨が冷たくないので体感気温が下がらない感じだ。

 目指すべき山は霧がかかっている。
 もうシューズの中までぐしょぐしょだが、ここまで濡れてしまえば雨は殆ど気にならない。今年も散々雨の中を走って来たし、もっと酷い状況の雨天走行もこなしてきたのでこの程度の雨はもう慣れてしまっている。山伏峠を目指して淡々と走る。

 このカーブを曲がるといよいよ山伏峠への登坂開始。

 序盤のこの辺りは長い真っ直ぐの勾配で結構きついのだが今日は余りきつく感じない。
 ペダリングがサクサク、何となく普段より速いスピードで登れている感じがする。登っていくにつれその感じがだんだん確信に変わっていく。うん、今日は登れている。調子はかなり良い。
 坂の途中でスタッフさんが待機していた。挨拶を交わす。

 その時に撮って頂いた写真(スタッフさん撮影)。たまたま私も道を撮影しているところ。

 その時撮った写真。この辺りは結構急勾配。
 どんどん登る。これだけ脚が回ると登りが楽しい。

 8:59、72km地点の山伏峠山頂を通過。
 ここから299号線の合流まで一気に下る。下りは寒いかと思ったがそれ程でもない。これ位ならレインジャケットを着る必要はない。

 299号線の合流から秩父市街までの下り基調が今日のコースで一番危険な区間だ。道は狭いし大型車両がひっきりなしに抜いていくので結構怖い。案の定、今日もダンプが水飛沫を浴びせながら車間すれすれで何台も抜いていく。雨で滑り易くおまけに落下物が散乱している路肩に神経を使いながら慎重に下っていく。

 やっとの思いで秩父市街に到達。肩の力が抜けた。

 88km地点のPC2に到着、チェックタイムは9:33。スタート時間は早かったせいか、もう少しで折り返しというところでまだ9時台というのは物凄く早い気がする。巡航速度という意味では決して速いペースではないのだが、スケジュール消化という意味でその様に感じる。
 15分程の休憩の後スタート。140号線をちょっと走って右折したら直ぐに定峰峠麓へのアプローチが始まる。

 目指すべき山はこちらも霧がかかっている。

 この辺りから勾配がきつくなっていく。きつくなると言っても激坂の部類ではない。以前、シクロパビリオンの激坂イベントに参加した時、エキップアサダの浅田監督から「白石峠は勾配がきつくて練習にならないから行かない方が良い。練習には定峰峠の方が適している」とアドバイスされたことがある。平均勾配5%ちょっとの定峰峠を1日に何度も繰り返して登った方が練習になるということだ。事実プロロードの選手も練習でここに来るそうだ。

 ここでも今日はサクサク脚が回る。こんなに調子良く登りがこなせるのは滅多にないことだ。青森でも調子が良いと思ったが今日はそれ以上に強く感じる。

 雨は相変わらず降り続いているが全く苦にならない。むしろいい感じに身体が冷やされて具合がいい。
 どんどん登ってあれよという間に山頂到達。

 10:25、101km地点の定峰峠通過。ここが丁度折り返し地点である。
 ここから一気に下る。普段はこちら側を良く登る。濡れている上に落下物が多く今一つスピードに乗らないが、ここまでいいペースで来ているので気にならない。安全第一で確実に下る。

 ここの分岐を右折すると通過チェックポイントは直ぐ。

 115km地点の通過チェックポイントに到着、チェックタイムは11:09(レジの時計が狂っているみたいで実際には10:56位)。
 この辺りには何度も来たことがあるが、ここに「和紙の里」なるものがあることは今日初めて知った。バイクラックが置いてある所を見るとサイクリストも良く来る場所ということだろう。
 早速レシートを入手するために売店で買い物をしようと思うのだが、直ぐに手頃に食べられそうなものは見当たらない。たまには記念品でも買うか、と見て回るが主要品は和紙なのでこの状況下で無事に持ち帰るのは不可能、どうするかと歩き回って見つけたのがこれ。

 梅干し。パッケージサイズも手頃でこれならジャージのポケットにも入る。
 買い物を済ませて出発。松郷峠を目指す。

 松郷峠入口まではあっという間に到着。

 ちょっと走ってこの辺りから登坂開始。
 松郷峠は距離は短いが今日の峠の中では恐らく勾配が一番きついかも知れない。しかししかし、今日の私には全然苦にならない。サクサク登る。

 あっという間に山頂到達。
 これで今日の主要な峠は全て終了。今日の調子からすればまだまだいける感じだ。下りながらつい「登り足りない!」と不遜な言葉を口走ってしまった(こんなセリフは滅多に吐けるものではないから御容赦頂きたい)。

 この分岐を右に行くと白石峠。浅田監督にはああ言われたが普段はついつい白石峠に行ってしまう。
 この辺りのルートは目をつぶっても走れる感じなのでナビに目をやることもなくどんどん走る。ブルベでルートを熟知しているとかなり有利だ。

 田中の交差点を右折して飯能方面へ南下する。

 高麗川まで順調に進む。
 登り足りないとか言っていたら、ついうっかりここから宮沢湖までの登りを忘れていた。少しばかり距離がある緩斜面だ。まあおまけな感じだがここも気分良くこなす。

 宮沢湖を通過して消防署前の分岐を右折し、飯能市街へ向かう。

 飯能市街。久し振りに来たが相変わらず車通りが多く信号も多い。自転車で走るには適さない場所だ。
 市街地を抜け、入間方面へ向かう。

 おっと、南峰の登りも忘れていた。何度も走っているのに記憶から抜け落ちていた。
 今度こそ最後の登りを終えると、入間郊外に出た。

 茶畑。天気がいいと気持ちの良い区間なのだが今日はそういうわけにはいかない。

 160km地点のPC3に到着、チェックタイムは12:56。
 PC2からここまでとうとう他のブルベライダーに合わずじまいで来てしまった。スタートの状況から恐らく私より先を走っている人はいないと思われるので、ここまでずっと先頭を走ってきているはずだ。今日はかのクロサワさんも出走のはずなのでどうせPC3辺りでキャッチされるだろうと思っていたが、ここまで来ると一人逃げを意識する。ブルベはレースではないが、そういうシチュエーションを勝手に加味するとそれはそれで面白味が増す。

 PC3を出発するまで遂に誰も来なかった。残り40km、脚はまだまだ十分に残っているので出し惜しみせずに走る。

 小作を抜け再び奥多摩街道に入る。昼も過ぎて往路より格段に車の数が増えている。渋滞も増えて走り辛いが、これもまあランドヌ東京主催の”シティーブルベ”の特色と割り切る。

 拝島付近通過。残り30km。

 立川付近通過。残り23km。
 この先で右折して新奥多摩街道から外れ漸く渋滞道路から解放される。

 再び多摩川沿いを走る。
 信号も車も少なくなりペースを保ち易くなった。心拍はミドルレンジ後半まで上がっている。この位の心拍が気分良く頑張っているレベルだ(これを超えると苦痛が増してくる)。スピードは多分30km/hは出ていると思われる。脚はまだまだ残っていて疲労感は余り感じない。200kmがもう終わりか、という感じだ。今日はちょっと出来過ぎな位調子が良い。

 府中四谷橋。

 是政橋。残り14km。
 結局最後まで雨に降られ続けたが、土砂降りにならなかったのは良かった。これ位の雨で済んだので終始楽しく走れたのは非常に良かった。雨ブルベでもこういうのなら歓迎だ。

 二子玉川の街が見えてきた。ゴールは目前。

 あっけなくゴール。チェックタイムは14:47。
 まだランドヌ東京のスタッフさんの姿はなかったので、一旦駐車場に戻って後片付けを済ませることにした。

 サイコンが駄目だった以外は今日も絶好調だった我がバイク。前輪だけブレーキパッドの削りカスでリムが真っ黒。新しい泥除けは見た目細くて心配だったが予想以上に機能した。但し前輪のはハンドルを切った時にシューズの先が当たる場合があるので注意が必要だ。

 濡れたウェアを着替えてバイクを積んで人心地。再びゴール地点のコンビニへ向かう。
 15時を回った所でコンビニに到着したら、スタッフさんがおられたので早速ゴール受付をしてもらう。レシートも全て揃っていて首尾良く認定手続き完了、これにて完走が確定となった。完走タイムは9時間17分。何とポールトゥフィニッシュのおまけ付きだ。少なくともクロサワさんにはキャッチされるかと思ったが意外だった(後で聞いたところによると、クロサワさんは走行中にペダルが破損して落車したとのこと。それでも10時間切りで完走してしまうのは流石。と言うよりペダルを踏み壊すって何?しかも壊れたペダルで走り続けるってどういうこと?常人には理解不能な領域である)。
 スタッフさんに挨拶をしてその場を後にする。

 帰路は渋滞の連続で2時間かかって帰宅。バイクをざっと水洗いして汚れ物を選択し後始末を完了したらいきなりハンガーノックになってしまった。調子が良かったとは言えやはりエネルギーはそれなりに消耗していたということか。

 BRM1005東京200の完走をもって、今シーズンの全てのブルベを終えた。今シーズンは19本のブルベに出走し取り敢えず全てを完走することができた(SR600Fujiは完走認定手続き待ちなので確定ではない)。
 今日は、滅多にない好調な中ですんなりと完走できた。コースが良く分かっていたというのもあるし、雨だったものの気温的には適温と呼べる状況だったことも良い方向に作用したのだろう。前々週の青森遠征と共にシーズンを良いイメージで締め括れたことは非常に良かったと思う。
 今年のブルベ総括は、SR600Fujiの認定可否が判明した後に記述の予定である。