2014BRM223埼玉200(前日試走と当日スタッフ業務)

 昨日の朝は起きたら疲労感が強く一瞬自転車通勤を躊躇ったが、前日は乗れなかったしこれしきの疲れでたかが30kmを走れない様ではゴールデンウィークの日本縦断2700kmなんてとても無理だととりあえず自転車に跨った。走り始めてしまえば何となく走れてしまうのはまあ良いことだとは思うが、やっぱり疲労感はあるのでリカバリーモードでたらたらと出社。
 今月は度重なる大雪で先々週末とその前の週末合わせて6日も休みがあったのに自転車に乗れたのはたった1日で100km。ブルべも2本が中止となったのが大きく響いて走行距離が全く伸びなかった。今月残り5日で425kmを走るのはちょっと無理なので今月の月間走行距離の目標到達はほぼ絶望的となった。とりあえず次の日曜のブルべに向けて疲労を溜めない様にしつつ、マイナスをできるだけ少なくする様に残りの日々を休まず走ることにする。
 以下、昨日のBRM223埼玉200のレポートである。

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 今年からオダックス埼玉清水班のスタッフをやることになったのは既に既報の通りだが、清水班の今年最初のBRMが2/23でこの日はスタッフ業務に専念することになるためその前日までにコース試走をすることにした。(ブルべスタッフは開催日当日に運営業務に専念する場合、開催日の2週間前から前日までに試走をすることができ、規定通りに完走すれば認定を受けることができる)
 2月中旬の立て続けの大雪の影響もあり、結局開催日前日が試走日となってしまい、金曜日に他のスタッフに翌日試走の連絡を入れた。スタート時間を当日スタートと同じ7時と定めた。

 2/22(土)、5時半に起床。前日の金曜日は有給休暇消化で休みだったが距離を少しでも稼ごうと北風吹き荒ぶ荒川を100km走った疲労がしっかり自覚できたが、日程的に今日が最後の機会なので気合を入れて準備する。6時過ぎに家を出てスタート地点の入間豊水橋に自走で向かう。

 路肩にはまだこんな塊が点在している。

 ちょうど7時位に豊水橋に到着。スタート確認のメールを出そうとしていたら、近くに停まっていた車の中から清水班スタッフの清水さんと菅田さんが現れた。御二人はこれから車でコースチェックに向かうとのことでとりあえず私のスタートを待っていてくれたとのこと、ありがたい。少し前にオダ埼妻神班の妻神さんも試走に出発したとのこと。
 7時過ぎに豊水橋をスタート。緩々と走り始める。

 今回のコースは、入間から北西に進路を取り筑波山麓のつくばリンリンロードの真壁休憩所で折り返す全編フラットなコース。

 このコースならばうまく行けば9時間を切れるかも知れないが、まあ疲れもあるしあくまでスタッフとしてコースの状態を確かめるという任務があるので気張らずに走る。
 空には若干の雲があるものの天気は全く問題ない。風は事前予報では強めの北西の風なので風の影響がどの程度出るかは正直読めない。

 根岸の交差点を右折して北上する道は路肩の雪はほぼ融けていたものの代わりに砂利が厚く積もっている。スリップのリスクが高くて見た目以上に危険だ。雪解け後はタイヤチェーンが路面を削りまくっているので路面や路肩が荒れているのでかなり走り辛い。

 川越近郊に差し掛かると路面の荒れはかなり収まり落ち着いて走れるようになった。若干の向い風基調でペースは余り上がらないがそれなりの20km/h後半の巡航速度は出ているので気楽だ。川越で254号線を横切って鴻巣に向かうが大型トラックの通行が多くて神経を使う。

 畑にはまだまだ雪がたっぷり。

 鴻巣市外に入ると渋滞が激しい。短い自転車レーンを過ぎると、途端に渋滞に巻き込まれる。道幅が狭い上、路肩はガタガタだし大型トラックが多いので信号待ちで止まった時は、路肩から先頭まで上がらずに車列に並んで信号が変わるのを待つことになるのでペースががっくり落ちる。まあ安全第一マナーも守りつつ走ろうと思えば致し方なし。

 鴻巣市街を抜けても、多少の多寡はあるものの大型車の往来は断続的に続く。コースはフラットだが基本的に幹線道路を走り続けることになるので痛し痒しといったところだ。

 52km地点のPC1に到着、チェックタイムは9:37。普段のブルべなら他のライダー達で賑わっているはずなのだが今日は一人。ちょっと寂しい気がしないでもないが、ブルべでは一人走行を基本としている身なのでまあいつも通りということか。それにしても今日のコースでここまで巡航20km/hというのはちょっと想定外に遅い。今日の道路状況からすれば単純な平坦コースという計算は成り立たない様だ。

 ちょっと休憩してスタート。
 道路状況は相変わらずでペースは同じ。信号の数もそこそこあってストップ&ゴーが多くなるのだが走っている間はそこそこスピードが出ているのでそれなりにサイクリングは楽しめている。

 利根川を渡る。

 筑波山が見えてきた。
 折り返しまで後20km位の所まで来て、徐々に風景が野原や畑が多くなってくると交通量も減って落ち着いて走れるようになってきた。

 目の前の筑波山がどんどん大きくなっていく。周りには全く雪は見当たらず、昼の日差しも強くて汗ばむ程、近くで雲雀も鳴いていてもう春の風情だ。

 真壁町に入る。

 つくばリンリンロードの入り口に到達。

 1週間前に浅野さんと黒澤さんが試走した時はリンリンロードは完全に雪に覆われ走行不能、このままの状態が続けばコース変更を余儀なくされる恐れがあったが、今では完全に雪が融けていて全く問題ない。リンリンロードを走り始めたところで先発の妻神さんとすれ違った(動画の2分10秒あたり)。

 リンリンロードは一般道との交差が多く、車通りも結構あるので一旦停止は必須。天気が良いので歩行者や自転車の往来も多くスピードの出し過ぎは禁物だ。

 101km地点のPC2に到着、チェックタイムは11:54。リンリンロードは全行程走行可能であることを確認、コース変更の必要はなく予定通りの開催は可能だ。とりあえずメールでリンリンロードの状況を報告する。
 ちょっと休憩して出発。来た道を戻る。

 復路も往路と同じ様な道路状況だ。徐々に向かい風が強くなってきてペースが更に落ち始めた。まあどうせ信号待ちでしょっちゅう引っかかるので向かい風に逆らうのは無駄に体力を消耗するだけなので、心拍を余り上げないように淡々と走る。

 鬼怒川を渡る。

 利根川橋を左側歩道で渡ってしまい右折できずミスコース。ちょっと焦ったが、Qシートに反対車線の歩道を走れと書いてあったことを思い出して橋を渡り直して事無きを得た。

 153km地点のPC3に到着、チェックタイムは14:35。きっちり20km/hのペースで来ている。脚がなくなっているわけではないのだが、今日はもうこのままのペースで終わりそうだ。

 鴻巣が近づくにつれ交通量が増えてきた。西日が強くて前が見辛くなる。これもリスクの一つだ。

 鴻巣市街地に入ると路肩の雪はまだしっかり残っていた。道路南側の路肩は建物の陰になって雪が融けるのが遅い。渋滞と重なってここもリスクの高い区間だ。

 鴻巣を抜け荒川を渡ると「戻って来た」という気分になる。川越を抜け雁見橋を渡ってからかなり雪の残っている区間が現れた。交通量が少ないのは幸いだが日が暮れてからここを通ることになると危険なので注意が必要だ。

 上戸交差点を左折してから、夕刻の買い物渋滞に巻き込まれて進まなくなるが、後10km程なので慌てる必要はない。断続的に渋滞に引っかかりつつ南下するうちに見慣れた根岸交差点が見えてきた。ここを左折し豊水橋を渡ればゴールだ。

 夕暮れの中ゴール。チェックタイムは16:59。ゴールタイムは切良く17時丁度でも良かったのだが、まあゴール確認用の写真の時刻が16:59だったし、完走時間がぎりぎり9時間台なのでその通りに申告することにした。

 ゴール報告のメールを打っていたら先着していた妻神さんが近くの車から出てきたので、今日の試走についてひとしきり話をして帰途に就いた。18時前に無事帰宅、初めてのスタッフ試走は終了した。

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 2/23(日)、BRM223埼玉200開催当日は4:30起床。この日のために調達しておいたストーブの組み立ては当日でも大丈夫だろうとタカを括っていたら裏目、思いの外時間がかかってしまい集合時間に間に合いそうにない。初出勤でいきなり遅刻はバツが悪いと思ったが、5:40過ぎに豊水橋に到着したら他のスタッフもちょうど到着した位のタイミングだったので遅刻が目立たずに済んで一安心。

 スタート地点の設営を開始。積んできたストーブに石油を入れ、点火したら2台とも正常に動作したので一安心。出走ライダーも徐々に集まり始めて豊水橋がいつものブルべの賑わいになった。

 昨日の快晴とは裏腹に今日は曇り。寒いので皆ストーブで暖を取る。

 ブルべスタッフになるということが決まっても、スタッフ試走をした昨日までも正直ピンと来ていなかったが、今日この場に来てみて初めて感じが分かった。自分自身が出走しないスタート地点で出走風景を眺めているというのは今まで一度もやったことがなく、ちょっと不思議な気分だ。
 
 今日の私の役割は有人チェックのPC2で待機すること。実は密かにスタート&ゴール地点待機になったら出走を見届けてから中抜けして距離稼ぎに入間サイクリングロードから走りに行こうかと思案していたりしたのだが、有人チェックの担当を経験するのも大事なので走るのはあっさり諦めた。

 とりあえず出走受付を手伝いつつ、7時出走を見送ってから出発すると先頭がPC2に到着するのに間に合わない可能性があるので、清水さんと川田さんと一緒に車で早めに出発する。

 10時過ぎに現地着、無事に真壁休憩所傍の駐車場に車を留め辺りを散策しつつ先頭の到着を待つ。11時に先頭が到着。速い。その人のブルべカードに時刻を記入し、サインをする。今までしてもらっていたことを自分がしているのも不思議な気分だ。その後ぞくぞくとライダーが到着してくる。時折チェック前に列ができたりしてちょっと焦ったりもしたが、概ね滞ることもなくチェック作業を続けることができた。
 今日の出走者は、同日開催予定で雪のため中止になった妻神班の安中200の出走振替分も含め183名、かなりの人数になる。それにしても前半100kmを4時間台で走ってくるライダーの多いこと、出走者の半分以上がそうなんじゃないかという勢いだ。昨日ここまで5時間かかったのは何だったんだという感じである。

 チェック作業の合間にライダー達の様子を観察したり会話を交わしたりするのも楽しいし色々と為になる。

 15時過ぎには最終9時出走の最後のチェックを終え、全員を見送った。幾ら全行程フラットとは言えPCクローズ時間まで50分近くを残しての撤収は正直予想していなかったので少々驚きだ。

 帰途は最後尾のライダーをフォローしつつ戻る。PC3に立ち寄り、最後のライダーを見送ってゴール地点に向かう。最後尾近くのライダー達が夜道を黙々とゴールに向かって走る姿を、車の中から見るのは今までにない新鮮な感覚だ。速くなくとも、漕ぎ続ければいつかはゴールに辿り着くというブルべ本来の姿を垣間見た気がする。ブルべに最も必要なのは忍耐と諦めない気持ちなんだと改めて感じた。

 20時過ぎにゴール地点に戻って来た。いつもの賑やかで満足感漂う雰囲気がそこにあった。自分は走ってないのに何となく完走した気分になるから不思議だ。程なく最終走者がゴールし、これで全員が戻って来たことが確認されて安堵した。
 ひとしきりの歓談の後、クローズ時間を待つことなく撤収開始。スタッフも参加者も手分けして手早く撤収作業を終え、本日のスタッフ業務は全て終了した。

 初仕事だったが、とりあえず参加者として眺めていたこともあって大きな失敗もなくこなすことができてとりあえずは良かった。もうスタッフの一員なので多くは語らないし語れないが、単純にブルべ好き・ボランティアというだけでは収まらない苦労が多々あるのは間違いない。一方でスタッフを経験することで得られるものも沢山ある。

 個人的にはあくまで一人のライダーとしてブルべを走ることが最も重要なのだが、これから始まるスタッフとしての経験がブルべの新しい視点と知識と楽しみをきっともたらしてくれるに違いない。