日本縦断2700km:第3ステージ/BRM428埼玉1000(下関スタート->出雲)

 4/28、6時起床。睡眠は十分、疲労感も殆ど感じない。
 御腹が空いたので朝食へ。バイキングと聞いて期待していたのだがかなり質素なもので、ウインナーやらベーコンやらの肉っ気が全くないのにはかなりがっかりした。取り敢えず御飯だけはしっかり御替りして食べた。

 8時半前にホテルをチェックアウト。

 下関駅。

 ホテルの直ぐ近くのスタート地点に到着。九州スタートの時と同じ位の賑わいか。
 曇り空だが今にも降ってきそうな感じ。皆レインウェアをしっかり着ている。私は半袖ジャージ&レーパンにアームウォーマー&ハーフレッグウォーマーという格好、それ程寒くはない。

 ブリーフィングも終わり9時前に装備チェック開始、三々五々スタートして行く。

 私もスタート。いよいよ前半のヤマ場、1000kmが始まる。

 今日のコースは下関から出雲まで日本海沿いをひたすら走るというもの。

 大きな峠はないが、ルートラボ上の獲得標高が3000m近くあり、アップダウンの連続であることは容易に想像がつく。

 走り始めて直ぐに雨が降り出した。それ程酷い降りではないのでレインウェアは着ずにそのまま走る。

 下関市街を出て海沿いに出た。風は微妙に向かい風、予報通りなのである程度の覚悟はできているもののやはり憂鬱。

 海沿いから離れると登り。今日は一日こんな感じなんだろうな。

 萩まで71km。先は長い、LSDレンジをキープして淡々と走る。

 86km地点の大津のPC1に到着、チェックタイムは13:06。

 ボトルの水を切らさない様に常に2本とも満タンにしておく。兎に角もう脚攣りは御免だ。そこそこ休んで出発。


 地元のブルベだと当たり前の風景だが、今回は海沿いが多いせいか妙に新鮮な山村の景色。

 萩市街に入る。雨は上がった。

 明倫小学校校舎。

 萩市街を抜け、再びアップダウンが始まる。岬をショートカットする道はほぼ例外なく登りになる。それを幾度となく繰り返す。

 気温16℃、体感的にはそれ程寒くない。

 才ヶ峠、標高39m。だいたいこれ位の高さのアップダウンが繰り返される。こういうのはかなり脚に来るし精神的にも結構苦痛だ。去年の岡山1000の時に国道9号線を走っているので感じは掴んでいたつもりだったが今回は距離が長いので苦痛度は高い。

 登坂車線の標識を見るたびにげんなりする。とにかく黙って登るしかない。

 205km地点の浜田のPC2に到着、チェックタイムは18:53。

 ギリギリで平均巡航20km/hはキープしているが疲労度はそこそこある。今日のゴールまで後100km。

 しとしとと降り続く雨と緩い向かい風と標高の低いアップダウンが延々と続く中、真綿で首を絞められるように体力と気力が少しずつ削られていく。夜間走行になり、眠くはないのだが何となく集中力が散漫になり思考が鈍くなっている。要するに飽きてきたということか。兎に角今日の宿に辿り着くことだけを考えて淡々と走る。

 出雲まで29km。ようやく終わりが見えてきた。

 296km地点の出雲のPC3に到着、チェックタイムは00:09。

 今日の宿はここから1km位の所なので夕食を買い込みそのまま直ぐに出発する。

 0時半前に無事宿に辿り着いた。予定より1時間遅れだが寝られることは間違いない。
 遅くまで待っていてくれた宿の御主人と会話を交わす。鹿児島から北海道までの旅の途中だと告げたら「見たところ60歳前後のようだが、そんな命を削るようなことをして大丈夫なんですか?」と言われ絶句。普段から老けて見られるし、今日は濡れ鼠で300km走って草臥れた風貌であるものの、60歳なんて言われたのは初めてだ。少なからずショックを受けてしまった。
 気を取り直して部屋に入る。ホテルというよりはペンション風の作りだが居心地は悪くない。早速大浴場で湯船に浸かる。兎に角風呂に入れば心身共にリセットされるのでこういう苦行の間には不可欠だ。
 電池や携帯の充電をセットしさくっと夕食を食べ、簡単にネットチェックをして直ぐにベッドに入る。明日、というより今日は5時起床予定なので4時間弱は寝られる。1時過ぎに消灯。