2015BRM314埼玉300(スタッフ認定)

 3/8(日)、朝5時起床。外はどんよりと曇り寒い。とりあえず雨は降っていない。雨の行方を見つつ昨日は出走を見送ったのでスタッフ認定のチャンスは今日のみ。最新の天気予報では午前中に小雨がぱらつくが昼前には上がるということなのでそれを信じて雨具は携帯用のレインジャケットのみ。路面もあまり濡れていなかったが念のため泥除けを付けて出発。
 入間へ向かう途中でかすかに雨が降り出したが気にするほどではないのでそのまま走る。

 入間豊水橋着。写真を撮って6:15過ぎにスタート。

 今日は今年最初の300km。
 オダ埼清水班定番のアタック那珂川だが今年は先日開催のアタック真壁譲と同様にコースが一部変更された。<往路>

<復路>

 入間から北西方面に進路を取り、那珂川にタッチして折り返すほぼ全編フラットなコースだ。

 根岸の交差点を右折し北上を開始してちょっとしたらはっきりとわかる小雨が降り始めた。予報通りなら昼には止むだろうとタカを括って走り続ける。

 川越から荒川を渡ってから雨粒が大きくなり本格的に降り始めた。全然小雨じゃない。これは予想していなかったのでちょっと参った。このまま10時間以上も走り続けるのかと思うと憂鬱になって引き返そうかとも思ったが、スタッフ認定とは言え出走してから止めるのはDNFと同義なので先に進む。路面に水が浮き始め、結果的に泥除け装着は正解だった。

 鴻巣を抜けて、イメージ的には太陽系から外宇宙に出ていく感じだが、ここからいよいよ長旅が始まる。雨は間断なく降り続いているが取りあえず雨脚が強まる気配はない。冬用ウェアを上下着込んでいるので多少濡れても中まで水が染み透る程ではないので、我慢も程々で走り続ける。

 利根川を渡って向かい風がきつくなってきた。予報では終日北風だったのである程度は覚悟していたつもりだったが、雨とセットとなると結構堪える。やっぱり今日は走らなければよかったと後悔しながらの走りが続く。

 雨粒が付いたバイザー越しに見る灰色の風景は大して面白味もなく、ただ淡々と行程を消化するのみ。

 92km地点のPC1に到着、チェックタイムは10:26。

 雨風の中の苦行から束の間解放されてほっと一息。パンなど食べながら休憩。

 15分程の休憩の後、スタート。走っている時は余り感じなかったが走り始めは寒い。

 雨が幾分弱まってきたが向かい風は相変わらず。いつの間にか両手袋の中に、絞ると流れ落ちる程に水が溜まっていた。そこまでの状態でも冷たく感じないのはちょっと不思議。雨降りで北風だが我慢出来ない程寒くないのは不幸中の幸いだ。折り返し地点が近付いてくるにつれて当初の悲壮感が徐々に薄らいできてそれなりに楽しめるようになってきた。

 風景も田舎風情に変わって落ち着いて走る。祖母井を過ぎて今日の唯一の丘越え区間に差し掛かる。

 緩斜面をえっちらおっちら登って下ると折り返し地点までは20km。

 ここに来てようやく雨が上がり路面が乾いてきた。このまま降らずに済んでくれればよいのだが。

 那珂川が見えた。もうすぐ折り返し。ようやくここまで辿り着いたという感じだ。

 152km地点のPC2に到着、チェックタイムは13:33。

 イートインでのんびり休憩。ここまで来れば後は戻るのみだ。

 20分程休憩して出発、来た道を戻る。

 往路と違う橋を渡って対岸に出る。

 ここからは追い風、路面も完全に乾いていて一気にペースが上がる。前半ののろのろペースが嘘の様に快調に進む。

 あっという間に丘を登り返し祖母井を通過。PC2からPC3までは区間ほぼ100kmだが、この調子ならノンストップで苦も無く行けるだろう。

 サイクルコンピューターの距離計がどんどん進んでいく。前半の苦行のことがまるでなかったかの様に意識から消えて、疲れも大して感じずに気分上々で快適に走る。前半がまるで別の日の出来事の様だ。

 利根川を渡る頃、遠くの空に微かな夕焼け。

 日も落ちて薄暗くなった頃、250km地点のPC3に到着、チェックタイムは17:47。

 残りは50km、あと2時間半でゴールできそうだ。15分程の休憩の後スタート。

 当初は22時過ぎのゴールを覚悟していたが、20時半にはゴールできそうな見込みになって来たので気持ち的にかなり余裕が出て来た。追い風はかなり弱まってきたが向かい風でなければそれで十分だ。

 鴻巣まで戻ってくると地元まで帰ってきたという気になる。市街地の渋滞は殆どなく走り易い。残りは30kmちょっと。

 入間川を2回渡って川越を通過し上戸の交差点を左折すれば後は入間まで一直線。車通りも少なく落ち着いてゴールを目指す。ゴールまで後10kmというところで急に身体に力が入らなくなった。ここでハンガーノックかあ。ちょっと補給の見積もりが甘かった様だ。今更という感じだがゴール後も自宅までは自走なのでポケットのカロリーメイトを食べておく。

 見慣れた根岸の交差点を左折し豊水橋を渡る。

 無事ゴール、ゴールタイムは20:06。
 写真を撮ってメールを発信して豊水橋を後にした。徐々に身体に力が戻ってきて21時前に無難に帰宅、ドロドロのバイクを水洗いする。これにてアタック那珂川のスタッフ認定走行は無事に終了した。

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 終わってみれば思いの外疲労感も少なく楽しく走ることができた。明日は本番、予報では雨の心配はしなくて済みそうだが、後は風次第だ。満員御礼のエントリーを頂いているが、参加者の皆さんには楽しく安全に走ってもらえればと思う。