Paris-Brest-Paris 2015/レポート20:帰宅まで

 8/21、朝8時過ぎに目が覚めた。特段の身体の異常もなくすんなりベッドから起き上がる。4年前は疲労困憊全身ボロボロでベッドから起き上がれなかったが、今回は想定外のダメージの少なさに自分でもびっくりする。

 窓の外は快晴!昨日の朝がこんな天気だったら最高だったのに。

 まずはバイクをパッキング。

 ハンドルを外してケースに入れる時のベストなポジションをいつも忘れてしまっていて苦労するのでちゃんと写真にとっておこう。
 バイクのパッキングを完了し、その他の荷物をまとめ終えて朝食の買い出しついでに散歩に出かける。

 Versailles宮殿前の大通り。この上なく爽やかな朝に気分爽快!無事完走を果たしてプレッシャーから解放され、充足感に満たされた心持ちでこんな素晴らしい朝を迎えられるのは何とも幸せな時間だ。

 宮殿に行ってみる。

 遠巻きに見てかなり広い敷地であることが伺い知れる。

 入場待ちの物凄い行列。これを見て中に入るのを早々に断念する。

 金色のゲートが青い空に映えて美しい。

 それにしても長い長い行列。

 大通りを振り返る。

 宮殿を背にして左側に向かう。


 時計のある建物が見えてきた。

 立派な教会だった。


 朝市の様な露店が並ぶ。活気があって生活感が良く伝わってくる。

 こういう雑踏に紛れていると何となく旅情があっていい。
 近くのスーパーに寄って朝食を買ってホテルに戻り始める。

 通りには花屋の露店が並ぶ。眺めているだけで何か清々しい気分になる。

 路地の両側には所狭しと縦列駐車の長い列。こういうのを見るとヨーロッパの大衆車のコンセプトが良く分かる。

 ホテルに戻って朝食。やっぱりサンドイッチとチョコ&マーマレードのクッキーとヨーグルト飲料。気に入ったものをついつい買ってしまう。これが美味しいんだよね。

 11時半過ぎにホテルをチェックアウト。なかなか居心地の良いホテルだった。値段も他のホテルに比べて安めだったので次回もここが候補になるかな。
 駅までの道程でPBPのゼッケンを付けたバイクが走っているのを何台も見かけた。Versaillesの街はまだPBPの余韻の中にある。

 駅に着いた。
 さて、鉄道に乗る復習をする。

 自動券売機は青色を使用する。
 画面表示に従い入力の後、支払いはクレジットカードではなく小銭を使う。

 滞りなく切符をゲット。

 Versailles Chantiers駅には入口改札側に大きな荷物専用の自動改札が1か所だけある。ここは出入り双方向。只今メンテナンス中につきしばし待つ。

 駅のロビー。路線図や各種インフォメーションの配置が面白い。見易くてなかなかいい。

 メンテナンスが終わったので早速通過。入口のボタンを押してゲートを開けて中に入る。切符の投入口はゲートの中にある。

 無事通過。

 ホームは階下なのでエレベーターで降りる。エレベーターの中からPBPのゼッケンを付けたバイクの人が出てきてちょっとビックリ。

 ホームに降りた。線路からホームまでの高さはかなり低い。

 Moutparnasse行きの途中停車駅を表示している様だ。往きに乗った時は一駅だったが、もしかしたら急行列車だったのかも知れない。

 列車が来た。

 扉に自転車のマークがある車両がある。列車のフロアとホームの落差が大きくてバイクケースを積み込むのに一苦労する。

 やはりこの列車は各駅停車だ。

 座席はそこそこ広くて快適そうだ。

 この列車も2階建て。

 ドアを開けるのは手動。駅に着いたらレバーを持ち上げて開ける。走行中は勿論開かない。

 自転車車両の自転車スペース。前輪を引っ掛けて立てるタイプ。

 Montparnasse着。各駅停車でも30分かからない。
 ホームから地続きの1階の改札口には大型荷物が通れる自動改札はない。やむなく往路と同じ様に2階のロビーにエスカレーターで上がる。2階のロビーでとりあえず往きに通った入口から出ようかと思ったがその場所に行けない。あれ、往きではどうやって入って来たんだろう?周りを見回しても大型荷物用の改札口は見当たらず。
 きょろきょろしていたら、背後で「ムッシュ!」という声が聞こえたので振り向いたら一人の青年が改札横の鉄格子の扉を開けて手招きしていた。どうやら乗客はその扉を自分で開けて出入りするらしい。その青年は英語が通じて「どこに行くのか?」と聞かれたので「エールフランスのバス乗り場」と答えたら道案内をしてくれると言う。親切にバイクケースを押すのまで手伝ってくれて、2階の改札ロビーを出てホームに向かって右の端まで行くと1階に降りるエスカレーターがあった。そこを降りて1階の改札前まで行って右折して通路を進めば、直ぐにバス乗り場に辿り着いた。更にその青年はどれがシャルルドゴール空港行きのバスなのかを確認してくれて「このバスに乗って」と教えてくれた。その青年に何度も御礼を言って握手して別れた。旅先でのこういう親切は本当に有難い。自分も日本でそういう場面があったら是非かくありたいと思う。水色のポロシャツの御兄さん、メルシーブクー!

 すんなりバスに乗り一路シャルルドゴール空港へ向かう。
 車窓から眺めるパリ市街の風景もこれで見納め。市街地の古くてゴージャスな建物は私にはちょっとくどい感じ。例えて言えば昨日懇親パーティーで食べたカナッペの様。生クリームがふんだんに使われていてちょっと食べる分にはかなり美味しいんだけれど、味が濃厚過ぎて沢山食べるとちょっと食傷気味になる。それに比べるとPBPで走った田舎の街は控えめでこじんまりとして飽きのこない風景だった。
 4年前はパリ観光はできなかったが、今回はシャンゼリゼを自転車で走れたしそこそこ堪能した。残念ながらエッフェル塔ルーブル美術館は見られなかったがこれは次回まで先送りということにしておこう。

 14時過ぎにシャルルドゴール空港着。流石に空港間違いはないな。オンラインチェックインは既に済ませてあるのでバイクケースを預けにカウンターに向かう。

 カウンターは時間前でまだ開いてなかった。そこでぼさーっと待っていたらアサノさんに遭遇。ツイッターで何となく把握していたが、飛行機に乗り遅れたのは本当だった。明朝のフライトに振り替えてもらったとのこと。私から見ればかなりダメージのデカいミスだと思うのだが彼はどことなく楽しそう。私もこれ位泰然としていたいものだ。いずれにしてもこの手の大失態をやったのが私だけではなかったというのは精神衛生上ちょっと宜しい。

 気が付いたら隣に日本人ツアーの人達が並んでいた。どうやら復路も同じ便の様だ。
 追加料金を取られることなくバイクケースを預けて空港内をぶらぶらする。ちょっと御腹が空いたし、もしかしたらムール貝が食べられるかも…とレストランを探したがなかった。御土産を買おうと売店に入ったらまたしてもフランス滞在中の定番アイテムを見つけて買ってしまった。

 サンドイッチとチョコ&マーマレードのクッキーとヨーグルト飲料。もうこればっかりと言う感じだが旨いものは旨い。私的には固め食いは割と平気なのだ。

 搭乗口に移動してPCでネットチェックなどしながらのんびりと過ごす。定刻通りの搭乗で17時半に機上の人となる。
 機内ではあまり眠れず映画を2本見たりしたが結構フライトが長く感じた。

 8/22の12時半に成田着。暑い。
 ユーロ紙幣がちょうと100ユーロ残ったので両替。往きで4万円分のユーロを両替して、元々持っていたユーロと合わせて300ユーロを持ってフランスに渡ったから、現地では2万8千円位使った計算になる。殆どが食費。昨今の円安を鑑みればまあこんなものか。
 丁度良い時間のリムジンバスがなかったので京成スカイライナーに乗る。機内で寝られなかった分、電車内で爆睡し日暮里で降り損ねた。止む無く上野で降りたが京成からJRの駅移動は結構距離があって大変、おまけにJRにはエレベーターがなくエスカレーターでバイクケースを運ぶ羽目に。うっかり寝過ごしが大きな体力消費になってしまった。

 池袋の地下通路の雑踏を大勢の人の間を縫って歩きながら「あーあ、帰って来ちゃったよ…」とつい溜息が出る。
 乗り慣れた黄色い電車に乗って地元の駅に到着、大汗掻きながらバイクケースを引き摺りつつ歩き、16時前に自宅着。

 これにてフランス遠征は終了した。