BRM715北海道1200/レポート1:スタート前日まで

 BRM715北海道1200を走り終えて1週間が経過した。特段身体的な後遺症を引き摺ることもなく、楽しかった北海道遠征の余韻も醒めて普段通りの生活に戻っている。走行レポートを書かなければと思いつつ、それより先に遠征中に撮り溜めた画像を使って予告編動画を作ってみた。

 最近動画編集アプリを用いて手軽にこういう動画が作れることが判ったので面白半分にやってみたが、まあ長尺な本編がそう簡単に作れる程のスキルはないので、まあこの動画はこれから書き始める走行レポートの予告編と思って御覧頂ければと思う。

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 2年前の北海道1200は予想だにしなかった北海道への台風上陸により開催中に大会キャンセルとなった。あの時は貴重な国内でのRM認定1200kmで、更にR10000のアワードが懸かったブルベだっただけに悪天候のせいとはいえ大会キャンセルになってしまったことに正直落胆は大きかった。それでも行程半ばでキャンセルとなって目的を失いつつもスケジュールを組み直して札幌まで自走で戻るという、逆に貴重な体験ができて得るものはあったしそれなりに楽しい出来事ではあった。そして予定通り行われたサッポロビール園でのさよならパーティーの席上でAJ北海道の長勢会長から「2年後にやります!」という力強い宣言を聞くことができ、驚きと共に感謝と強い希望を抱いて北海道から戻ったことを覚えている。
 それから2年、指折り数えてといったらちょっと大袈裟だが、実施要項が発表されエントリーを終えて、7月に向けて準備を着々と進めてきた。と、言いつつ実際に全ての準備が整ったのは出発当日の朝という、いつもの尻に火がつかないと本腰を入れない性質丸出しな状況だった。

 まず走行プラン。基本は普段の生活サイクルをできるだけ崩さないように日中走って夜は寝るという考え方を今回も踏襲する。

 まず初日。2年前は21時スタートということで、PBPと同じ様に初日だけは徹夜走行をして翌日の夜までにできるだけ距離を稼いで460km先の弟子屈に仮眠ポイントを設定したが、今回は朝5時スタートということで日付が変わる前に辿り着ける場所で考えた結果、350km先のPC3北見の仮眠所を利用するのが最善という結論に至った。

 2日目はその日のうちに430kmを走って北見のPCに戻るのは無理なので、その手前の弟子屈で2年前に泊まったホテルを予約した。PC3から350kmの距離だ。

 3日目はかなやまのPC8の仮眠所を利用するということで落ち着いた。弟子屈から300km。

 最終日はかなやまからゴールまで200km。PC8を早朝に出発できれば余裕を見ても夕方までにはゴールできるはずだ。
 結論としては、350km・350km・300km・200kmという割り振りになったが、5月にBAJ2400の前半で300kmを5日間という走行プランをこなしているし、北海道の道路事情を考慮すればBAJよりは楽に走れるのではないかと考えた。

 次に装備。まずウェア類だが、4年前の北海道パラダイスウィークで初めて根室を走った時、8月だったが雨に見舞われ気温は日中でも15℃を下回りかなり寒い思いをした印象があったためレインウェアは必携と考えていたのだが、本番が近付くにつれて天気予報が好転し、出発直前の予報では雨の確率が全行程でかなり低くなったため、思い切ってレインウェアとウォーマー類は走行中は携行せずにドロップバッグに入れることとして装備を極力削る方向で見直したところ、先日のBRM625埼玉600で試行したモンベルのフロントバッグとフィジークの小さなサドルバッグだけにまとめることができた。今回はドロップバッグが使えて北見PCに置いておくことができるのでいざとなれば2日目の出発直前でも対処可能となる。こうすると中身込みで3kg以上となるキャラダイスのサドルバッグを付けなくて済むのでかなり楽に走れるはずだ。

 機材系の携行品でスペアパーツはチューブ4本とシフトワイヤー1本とした。スペアタイヤをどうするか迷ったが、前後とも新品のタイヤに履き替えていくし今までの実績からすればブレーキシューの位置調整さえしくじらなければタイヤが走行不能になるまでに破損するリスクは少ないだろうと割り切って携行しないこととした(ドロップバッグにはスペアタイヤ1本を入れていく)。

 最終的に走行中の携行品は下記の通りとなった。

フロントバッグ
・スペアチューブ2本
・シフトワイヤー1本
・チェーンオイル小ボトル
エネループ単三6本
・アクションカムバッテリー2個
・USB充電機
・USB充電ケーブル4本
・Tシャツ
・パンツ
・短パン
・コンプレッションタイツ
カロリーメイト3袋

サドルバッグ
・スペアチューブ2本
・集合工具
・タイヤレバー2本
・タイヤブート
・応急処置用チューブパッチ

 モンベルのフロントバッグはこれだけ入れてもまだ若干の余裕がある。収納能力は見た目以上に高い。
 着替え用のジャージやレーパン、医薬品やバッテリー充電器などは全てドロップバックに入れて取り敢えず荷物の振り分けは完了した。

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 7/14(木)、朝8時半に自宅を出発。

 平日だがこの時間だと通勤ラッシュも終わってバイクケースの電車持ち込みもそれ程気を遣わなくても済む。

 羽田空港までは9:40発のリムジンバス。私にしては珍しく余裕を持って乗り場に着いた。
 すんなりバスに乗車。フライトは13:00なので空港に着いたらゆっくり昼御飯でも食べようと思っていたら首都高の渋滞が酷く、どんどん時間が経過していきかなり焦る。

 結局羽田に到着したのは12:15、予定より1時間遅れで慌ててバイクケースを預けに行く。

 搭乗口に着いたのが12:40、昼御飯は売店でサンドイッチを買って慌てて頬張る。予定通り13時に搭乗、機内でナガモリさんに御会いする。確か北海道では4年前のパラダイスウィーク初日の200kmの前半で同じ車列で走っていたのを憶えている。

 予定より若干遅れて15時前に新千歳空港に降り立つ。札幌の天気は曇り。


 遅滞なく移動して札幌行き快速エアポート乗車。札幌行きも3回目となるとかなり手馴れてきた。

 16時札幌駅着。ここから徒歩でホテルに向かう。

 やはり北海道、涼しくて過ごし易い。駅前からの道を真っ直ぐ南下、ホテルまでは600m程の道のり。

 ホテル着。駅から近いと移動が楽でありがたい。
 早速チェックイン、走行中のバイクケースの預かりとバイクの部屋入れを快諾して頂き一安心。
 部屋に入ったのが16時半前、出走受付は18時までなので予定通りではあるもののかなり時間はタイトだ。急いでバイクを組み立ててドロップバッグの中身を最終確認してホテルを出発する。
 前日受付及びスタート地点のつどーむまではホテルから約8km、距離的には余裕のはずだが市街地なので信号にちょくちょく引っ掛かりちょっと焦る。

 17:50に無事つどーむ着、急いで出走手続きを開始する。


 まずは出走サインを行い、ブルベカードやドロップバッグ預け入れ用のタグなどを受け取る。スタート時間は最終ウェーブの5:40となった。

 次にドロップバッグの預け入れを行う。

 入り口で熊本大震災のチャリティーグッズを販売中のイナガキ会長。AJ特製詩集ワッペンを2枚購入させて頂く。勿論明日から走られるとのこと。

 最後にバイク装備チェック。首尾よくパスしてブルベカードにシールを貼ってもらう。これにて一連の出走手続きは完了した。何だかんだ言ってここまで来るのに慌ただしく動いて来たが、手続きが終了して参加者やスタッフの集まりの中にいると否応なしに気分が盛り上がってくる。

 もう一度つどーむを眺めてホテルへ戻る。
 帰路、ペダルをちょっと強く踏み込むと時たまカキンと異音が発生することに気が付いた。走りながら原因を探っていたが、どうやらリヤハブからの異音の様だ。フリーボディーのラチェットの動きが一部渋くて上手く溝に引っ掛からないのではないかと推測した。出走直前にリヤハブのメンテナンスをした時にしくじった様だ。専用工具がないとフリーは外せないのでここでは手出しができない。1200km走る間ずっとこの異音を聞くことになるのかと考えるとちょっとナーバスになる。

 市街に戻って来て札幌テレビ塔が見えてきた。
 一旦ホテルに戻り、夕食の買い出しに出る。外に出ると小雨がぱらついていた。ホテルの周りは呑み屋だらけ、数々の誘惑を振り切って近くのコンビニで食料を買い込んで部屋に戻る。

 ツイッターを眺めていると早くも前日から美味しい物を食べて呑んでいる写真が沢山流れて来ているが、全ては完走後の御楽しみと言うことで今はぐっと我慢する。
 風呂に入って夕食を食べてインターネットを眺めながらのんびりと過ごす。翌朝の目覚ましを
4時にセットして22時前に消灯。