BRM715北海道1200/レポート3:ステージ2/PC3->納沙布岬->弟子屈(355km/706km)

 7/16(土)、朝4時に目が覚めた。昨夜は周りの物音で何度か目を覚ましたが、5時間弱は眠れたのではないかと思う。
 50歳の最初の朝はブルベ途中の北海道の雑魚寝の和室で迎えることとなった。まあこんな誕生日の朝も悪くない。予定ではまだ寝ていられる時間だったが、二度寝はできそうにないので出発準備を開始する。

 広い和室にはもう誰もいない。皆さっさと出発してしまった様だ。微妙に置いてきぼりを食らった感がある。ウェアに着替えて、ドロップバッグからホテルとPC8用の着替えをフロントバッグに移し、荷物をまとめてロビーへ。

 ロビーにはまだそこそこ人数がいてやや賑わっている。

 ドロップバッグを再び預けて充電コーナーのアクションカムを回収し、朝食に何か食べようかと思ったが空腹感は余りなかったのでエナジージェルを1本飲んでラスクっぽいパンを一袋頂戴してフロントバッグに詰める。

 今日は北見から別海を経由して納沙布岬を折り返して弟子屈まで戻る356km。

 ドロップバッグの置いてある北見まで戻れればベストなのだが430kmを一気に走るのはかなりきついし、終盤で夜中の美幌峠越えはかなりリスキーなのでリーズナブルに弟子屈にホテルを取った。峠越えは序盤の美幌峠と弟子屈の先を行きと帰りで越える3箇所、獲得標高差は1900mと昨日と同じレベルだ。

 受付のスタッフさんに出発を告げて、バイク置き場に向かう。


 外は曇り、空気はひんやりとして気温は低めだが半袖ジャージにレーパンでも問題ないレベル。

 4時半過ぎにリスタート。
 PCを出て直ぐに短い登りが始まる。両脚に若干の疲労感がある。やはり昨日はオーバーペースで回復し切れなかった様だ。まあ今日以降は昨日の様にフレッシュな人達の集団に囲まれることもなさそうなので、いつものブルベの様にマイペースで淡々と走ることを心掛けなければならない。

 峠を下ってちょっと走った辺り、2年前は弟子屈から北見に戻る直前の確かこの辺りでパンクした。

 走り始めたら御腹が空いてきた。こんなことならちゃんと朝食を食べてくればよかったと後悔。とりあえずパンを食べる。

 美幌市街まではPC3から約20km、近い感じがするが結構距離がある。
 走っていくうちに霧が出てきたが、そのうち霧雨になってきた。

 美幌市街までは2km、峠までは27km。微妙に路面が濡れてきた。
 美幌市街に入って霧雨の雨粒が大きくなり、路面が本格的に濡れてきてタイヤが水滴を巻き上げるようになってきた。やはり泥除けは付けてきた方がよかったかと後悔するが今更遅い。

 市街を抜けると雨が止んで路面も乾いてきた。
 美幌市街から峠の麓までは緩く登りつつ真っ直ぐな道が続く。白樺の並木道が北海道らしくていい感じ。

 美幌峠へのアタック開始。山頂までは約10km。

 美幌側からの登りは直線的で勾配はきつい。この辺りでちょうど半分を消化した。膝の痛みは殆ど感じることなく脚はまあまあ回るので、順調に標高を上げていく。

 山頂が近づくにつれて霧が濃くなってきた。


 6:50美幌峠山頂到達。

 濃い霧の中に辛うじてレストハウスが見える。2年前の往路では何も見えなかった。
 そのまま長い下りに突入。

 長い下りを終えて弟子屈に向かってひた走る。屈斜路湖の傍を通っているはずだが湖面は見えない。

 429km地点の休憩ポイントに到着、チェックタイムは7;52。

 ここもPCと同じ様に多くの参加者達で賑わっている。

 御腹が空いていたのでおにぎりやらフランクフルトやらでしっかり補給。30分ほどの休憩の後、出発。

 休憩ポイントを出発して直ぐに弟子屈の交差点。ここを左折して別海方面に向かう。そして納沙布岬で折り返して、今日のゴールはここ。2年前はここまでで終わったので、いよいよ先に進む。

 直ぐに登りが始まる。そこそこ勾配はきつい。

 トンネルに入ってもまだ登っている。

 下ったと思ったらまた登る。結構きつい。別海までは47km、根室までは103km。

 ようやく頂上が見えた。

 下ってひたすら真っ直ぐな道をひた走る。途中で折り返してきたライダーとスライド。ここですれ違うということは10時間近い差がついている。トップはもっと早くすれ違っていたのだろうが気付かなかった。

 別海町に入った。北見を出てから100kmを消化。

 大きなプラカードを掲げてカウベルを鳴らして応援してくれた御兄さん。ちょっと感激。(後で聞いたところによるとこの近くで牧場を営むロードバイク乗りの人らしい)

 それにしても真っ直ぐな道が延々と続く。改めて北海道のスケール感がわかってきた。今日もついつい踏み気味で昨日程ではないが若干オーバーペース気味。心拍をLSDレンジ前半に抑えようと思うのだがついついそれを超えたペースになってしまう。まあ、そういう道なんだな。

 道の両脇には牧草地が広がり、牛が放牧されている。夏草の匂いや発酵した牧草の匂い、堆肥の匂いがそこはかとなく漂っていかにも酪農の土地の真ん中を走っているという雰囲気を満喫する。

 弟子屈の峠を越えてから50km位延々と真っ直ぐ走ってきた。別海のPC4はもうそろそろ。


 490km地点のPC4に到着、チェックタイムは10:38。

 ここは有人チェック。神奈川の井出マヤさんや静岡のマコ母さんがボランティアスタッフとして参加しておられる姿があった。


 中の会議室でパンやコーヒー牛乳など頂く。30分程休憩して出発。

 別海の町を出ると徐々にアップダウンが出てきた。

 広大な牧草地。このだだっ広さは写真ではとても写し切れない。

 根室市に入った。ここまで155kmを消化、あと200km。

 真っ直ぐなアップダウンはまだまだ続く。昼近くなって徐々に日差しが強くなり暑くなってきた。

 厚床に入って、国道44号に合流。

 納沙布岬までは53km。

 風連湖の傍を走る。

 この橋を渡ると根室市街に入るという印象がある。4年前のパラダイスウィークの時の記憶が割と鮮明に残っている。ここからまた市街に向けてアップダウンがあるはずだ。

 案の定アップダウンが始まった。

 いくつかのアップダウンをこなして根室市街に入った。4年前、この交差点でハンガーノックになりかけて止まって補給食を食べたのを覚えている。

 ここを右に曲がると根室市観光センターがある。ここで四極踏破証明書がもらえるのだが、このペースなら帰りでも閉館時間の17時には間に合いそうなので帰りに寄ることにする。

 根室の気温21.5℃。体感的にはもっと暑い。

 根室市街を抜け県道35号に乗る。あとはひたすら納沙布岬まで一本道、距離は20km。

 なだらかなアップダウンを繰り返しながら東の果てに近づいていく。4年前は夕暮れ迫る曇り空の下で、極東に相応しい寂寥感たっぷりの風景だったが今日は夏らしいギラッとした明るさがある。

 風力発電機が遠くに見える。4年前はかなり近くに寄ってから、霧の中から忽然とその巨大な姿が現れて何とも言えない威圧感を覚えた記憶がある。
 時折折り返してきたライダー達とスライド、手を振りながら挨拶を交わす。

 納沙布に入った。通過チェックはもう目前。


 568km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは14:17。


 ここは有人チェック、ブルベカードにサインをもらってついでに納沙布岬の記念スタンプをブルベカードに押す。

 御菓子などを頂きながら軽く休憩。

 仮眠用の寝床が並んでいたがこの時間では寝ている人はいなかった。

 観光客もまばらな東の最果てで記念撮影。取りあえず折り返し地点までは辿り着いた。

 歯舞群島がくっきりと見える。こんなに天気の良い納沙布岬は年に何日もないらしい。

 納沙布岬の滞在時間は30分程。さて、札幌に戻ろう。半島1周ルートで戻っても構わないとのことだったが、4年前に一度走っているし何となく元来た道を引き返したかったのでキューシート通りに走ることにする。

 戻りながらこれから納沙布に向かうライダー達とスライド、往きと同じ様に手を振って挨拶を交わす。


 1時間かけて根室市街に戻ってきた。四極踏破証明書をもらうために根室駅前の観光インフォメーションセンターに立ち寄る。

 最東端の踏破証明書をゲット。これで残すは最西端のみとなった。

 橋を渡り返して根室市街を離れる。

 再び長いアップダウンを戻る。相変わらず微妙にオーバーペース気味。

 別海町に入った。日がだいぶ傾いてきたが、できればPC5を明るいうちに出発したいところだ。

 ここを左折して別海町へ。4年前もここを左折して中標津のホテルに向かったのを覚えている。

 645km地点のPC5に到着、チェックタイムは17:58。

 再びブルベカードにチェックを受ける。

 またまたパンとコーヒー牛乳を頂く。20分ほどの休憩の後、出発。
 弟子屈まではあと60km、3時間だから21時過ぎには着けそうだ。

 復路もひたすら真っ直ぐ走る。今日の走行距離が300kmを超えたが、微妙に疲労感があるもののまだ脚は回る。
 日も暮れかけの広大な牧草地の中を走っていると、頭の中でPat Metheny GroupのFarmer's Trustがリフレインして何となく途方に暮れる感じが旅情感があって良い。

 往路より畜産の匂いが強くなっている気がする。

 そろそろ薄暮もなくなりかけてナイトラン開始。遥か道の先に車のヘッドライトの明かりが見えてからすれ違うまでに物凄く時間がかかる。それだけでこの道の真っ直ぐさ加減が良く分かる。

 昼間の応援プラカードがライトアップされていた。これを見ると元気が出る。何となくPBPの時の雰囲気を思い出した。

 虹別町に入って登り基調になってきた。ゴール直前の峠越えがぼちぼち始まる。弟子屈まであと19km。


 真っ暗闇の中に路肩を示す矢印の点滅が道の先まで続くのは北海道ならではナイトランの風景。これを見ながら走るのも北海道ブルべの楽しみの一つ。

 一つ目のピークを越えて下る。点滅のラインが何となく宇宙空間の誘導灯を想像させる不思議な感覚。

 最後の峠を越えて弟子屈まで一気に下る。
 車通りが増えて町が近いことを知る。ゴール間近でほっとする。

 弟子屈の交差点まで戻ってきた。ここを左折すればホテルだ。

 20:40、ホテルに無事到着。予定より1時間以上早い到着で安堵した。入口には先着のライダーのバイクがあった。何名かはこのホテルに泊まる様だ。
 チェックインして、近くのコンビニに夕食を買いに行く。

 部屋に入ってほっと一息。今日は周囲の雑音に悩まされずに寝られるので嬉しい限り。まずは大浴場に向かう。温泉に浸かって今日一日の疲れを癒す。両脚の疲労感が心地良いが、明日までには回復してもらわなければならない。

 風呂から上がってすっきりして遅い夕食。
 翌日の起床時間をどうするかちょっと迷ったが、ちょっと長めに寝ようかと6時半にセット。ツイッターなどをチェックして23時前に消灯。