DURA-ACE 9100

 新型デュラエースを導入した。

 前モデルの90DURAは2012年秋の発売だったので丸4年でのモデルチェンジである。当初は直ぐに換装せずに、マイナーチェンジ版(特にSTIレバーはマイナーチェンジされる可能性がある)が出るのを見極めようかと思っていたが大体1年ぐらい後になるし今のSTIレバーはシフトチェンジの時に左右ともたまに空振りシフトミスが発生するというトラブル(不具合と言っても良いかも知れない)を抱えていて早く何とかしたかったので、思い切って換装することにした。

 12月10日に出るものが出て、まだ懐が温かいうちに安いネットショップを見つけてフルセットを注文、あっという間に届いた。

 12月29日からの年末年始休暇に入って早速組み始めた。

 まずは前コンポを外す。90DURAのFDのシフトの軽さはかなりの物だった。

 2時間程かけて取り敢えず仮組み終了。

 ワイヤーとチェーンを張って調整に入る。

 新型はFDが更に凄い進化を遂げていた。機構もかなり複雑になって、マニュアルをよく読まないと調整ができない。90DURAのFDの構造はそれまでの標準的なFDの構造の延長線上だったがワイヤーの引き回しセッティングに2パターンがあって調整が結構難しかった。でもちゃんと調整するとシフトが驚く程軽くてこれなら電動は必要ないと思った位だった。91DURAは全く新しい構造になっていてぱっと見どの様な動作原理になっているのか見当もつかない。取り敢えずマニュアル通りに調整してみる。

 シフトワイヤーの引き回しが特殊でケーブルガイドの付いたカバーを被せる仕組みになっている。

 実際に動かしてみると面白い動きをする。調整方法を理解すると90DURAよりもやり易い。シフト感は90DURAと同等かちょっと軽い感じ。それにしてもこのFDの構造は設計者の意気込みを感じる。FDの機構なんてもう殆ど進化の余地はないかと思っていたが流石DURA-ACEと言ったところか。

RDも従来の機構から大きく変化している。従来型はパンタグラフ機構を横からのシフトワイヤーの引き込みで動かしていたが、91DURAはパンタグラフ機構と縦方向に平行に配置している。シフトワイヤーの端末がディレーラー本体の裏に回ってちょっといじり難くなったけど、アウターの引き回しがすっきりして本体のシャープなデザインも相俟って見た目がかなりすっきりした。あとはプーリーガイドがロングゲージになったが、私的にはスプロケットlow側は25Tなので余り恩恵には預かれ無さそう。
 あとチェーンが進化しているらしく、フロントアウター&リアインナーやフロントインナー&リアアウターといったチェーンが斜めに走る時の抵抗が軽減されているらしい。650Cサイズのバイクはチェーンステイが短いので必然的にチェーンが斜めに走る角度がきつくなって抵抗が増すのだが、これが軽減されるというのは非常に有益だ。

 ブレーキはワイヤーレバーがロワーアームと一体化するデザインに変更されて見た目がすっきりになっている。

 STIレバーは見た目には大きな変化はないが、メーカーも暗に認めている90DURAの空振りシフトミス不具合がきっちり修正されていることを願っている。

 クランクは90DURAからの4アーム構造は踏襲されていてアームが幅広になっているのが特徴的。


 取りあえず組み上げた。やはり黒のDURAのデザインはしっくりこない(長年使い続けているペダルPD-7810とクランクはやはりミスマッチ)。私的にはDURA ACEはアルミをメインの素材として使い続けるシマノのポリシーとしてシルバー基調を貫いて欲しかったな。まあいずれは慣れるのだろうけど。
 昨日多摩湖CRを1周試走してきたがファーストインプレッションは90DURAからのドラスティックな変化は感じられなかった。まずは今晩スタートの2017年のブルベ1本目となるBRM101たまがわ200で実戦投入する。