2017BRM318埼玉200(3/11スタッフ認定試走)

 昨日はBRM320埼玉318アタック真壁城だった。開催前に稲垣さんの悲報が飛び込んできて日本のブルべ界に激震が走り悲しみに暮れたが、我がオダ埼清水班も一度は上部団体の方針に従い開催中止を告知したもののその後の組織内での再考により最終的には開催することとした。一部の参加者の方には一時的な開催中止の報で予定変更を余儀なくしてしまい大変申し訳なかったと思うが、仕切り直しで何とか開催できたことは主催者として安堵したところだ。前週の認定試走時の走行レポートと昨日の様子を下記に記述する。

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 3/11(土)、朝6時起床。昨夜は会社から深夜に帰宅、睡眠不足とストレスフルな副業の影響でいまいち気分が乗らない。今から10数時間も自転車に乗り続けるのが億劫なのだが、認定試走できるのは今日だけのワンチャンス、自由度のあるスタッフ認定試走とは言え事前に走ると決めていたのに走らなければDNSしたのと同等と自分に言い聞かせ、支度をして車で入間に向かう。

 今日のコースは入間から桜川市真壁町まで行って戻って来る200km。往復とも同じルートを走る完全折り返しコースだ。

 元々はBRM122埼玉200アタック筑波梅林と同じコースだったが、この時期の筑波梅林の梅まつりの混雑のためルート変更を余儀なくされた。
 真壁町の折り返しの前後でちょこっとアップダウンが出てくる以外はほぼフラットなド平坦コースだ。2015年に実施された時と比べてPC1が変更になり、川越市内で道路工事のため迂回路になっている。

 入間豊水橋には8時前に到着、写真を撮ってスタッフにメールを打って8時過ぎにぼちぼちスタートする。


 天気は申し分ないが気温は低めで走り始めはちょっと寒い。北風が強く前半は向かい風に苦しめられそうだが、気分的にもテンション低めなので無抵抗でちんたら走る。

 入間川を渡る。

 鴻巣市街を抜けて加須方面に進むが今日は大型トラックの通行が多くちょっと神経を使わされる。風は北西方面から吹いている様で進路を西に取ると何となく追い風基調になった気がして楽になったが、心拍はLSDレンジ前半のちんたら走行は相変わらず。

 東武伊勢崎線花崎駅傍を通過。今まで殆ど踏切に引っかかったことはないのに今日は珍しく引っかかった。


 53km地点のPC1に到着、チェックタイムは10:47。

 ブルベライダー御用達のピルクルのパッケージが変わっていた。微妙に持ち難い。

 いつもの様にフロントバッグに御菓子を突っ込む。今日はココナッツバタークッキーとイカフライ。15分程の休憩の後出発。

 利根川の土手は菜の花が満開。もうすっかり春の風情。
 北西の風は相変わらず、西を向けば気持ち追い風、北を向けば向かい風で心拍一定で走っていると巡航速度が結構変わる。3時間も走っているといつの間にか気分もほぐれ、鼻歌交じりでぼちぼちサイクリングを楽しんでいる。
 今まで色々とフロントバッグの御菓子を試してきたけど今日のココナッツバタークッキーはなかなかヒット。旨いし小さくて食べ易いしカロリーがかなり高いので、走行中に食べる補給食としてはかなり良い。

 鬼怒川を渡って下妻市に入る。
 スタート時は寒かったけど昼になってすっかり暖かくなり、冬用ウェアだとかなり暑く感じる。

 筑波山が見えてきた辺りから向かい風基調に変わった。東の風に変わった様だ。ということは復路もまた追い風基調になるのか。これは今日は予想外に好条件になるかも知れない。


 どんどん筑波山が大きくなっていく。つくば市に入る。

 県道14号を北上し始めるとやはり向かい風。どうやら風向きは北東の風になった様だ。取り敢えず折り返しのPC2まではあと数km、ここを凌げば復路はほぼ追い風基調になりそうだ。

 今日唯一の登り区間。ちんたら登ってもあっという間に終わる。

 103km地点のPC2に到着、チェックタイムは13:14。

 空腹感が全然ないので水分だけを補給する。15分程休憩して元来た道を戻る。

 日が陰ると寒い。

 予想通り復路は追い風基調、それ程強い風ではなく無風に近い感じだが、それでもかなり楽に走ることができるので快適だ。順調に距離を消化していく。

 利根川を渡り返す。PCはもう直ぐ。

 この辺りは間違いなく春は来ているね。

 156km地点のPC3に到着、チェックタイムは15:41。

 相変わらず空腹感はない。PC1で買った御菓子がまだ十分余っているのでここでも水分補給だけ。15分程休憩して出発。

 鴻巣まで10km、順調に距離を消化しているがこのペースだと今日は明るいうちにゴールするのは無理そうだ。ド平坦のコースだが幹線道路ばかり走るのでどうしても信号が多くなるとやはり時間がかかる。
 風は相変わらず無風から微妙な追い風、心拍はここまでずっとLSD前半から中盤を維持したままでちんたらモードは変わらず。脚は充分に余っていてペースを上げようと思えば上げられるのだが、気持ち的に全然スイッチが入らない感じで今日はもうこのまま終わりそうだ。

 騎西城通過。

 鴻巣市街に入る。夕刻の渋滞は大したことなくてすんなり通過。

 荒川を渡る。もう気持ち的にはゴールした感じ。日がだいぶ傾き西日が正面から照りつけて眩しい。

 川越市街通過の工事通行止め迂回ルートは信号も多く夕刻の渋滞でかなり走り難い。やはり元のルートに戻したい。

 上戸の交差点の手前で日暮れ。
 入間までの区間の夕刻の渋滞はいつも通りだが、事前に覚悟はしていたので余り気にならない。

 日も落ちて辛うじて夕焼けが残る豊水橋に戻ってきた。17:58ゴール。完走時間は9時間58分だった。
 バイクを車に積んで着替えて、今日は古都に寄るために車で来たので予定通り古都に向かう。
 18時半のことの開店時間にピッタリ間に合った。計算通りに走ることができてニヤリという感じだ。週替わり定食をしっかり食べて大満足、19時半に帰宅した。

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 3/18(土)、朝5時50分に入間豊水橋着。

 直ぐにスタート地点を設営し受付開始。参加者には受付時にブルベカードと一緒に喪章を手渡し着用してもらう。

 スタッフも喪章を着用。

 ブリーフィングの冒頭、参加者スタッフ全員で先日ニュージーランドで亡くなられた稲垣さんのために黙祷を捧げた。

 スタートを見送る。皆さん楽しんで走ってそして無事に豊水橋に戻ってきて下さい。
 今日の出走者は7時スタート8時スタート合計120人程。

 スタートをクローズしてからクロサワさんとコース巡回に出る。

 PC1を出て程無くトップの近藤さんとスライド、相変わらず速い。この勢いなら14時過ぎにはゴールするのでは。このド平坦なルートでこの風の感じだと今日は高速ブルべになることは間違いない。

 PC2で待機。往路は向かい風気味だったので皆さん微妙に御疲れ気味。でも復路は追い風ですよ。
 DNFした人から連絡が入って、走行中のトラックの荷台に積まれてた建設用資材が荷崩れを起こし下敷きになりかけたとのこと。御本人は軽傷で済んだとのことだがバイクは走行不能となったらしい。一歩間違えば大参事だっただけに肝を冷やしたが、とにかく大事なくてよかった。

 皆さん事故無く戻って来て下さいね。

 PC3で短時間だけ待機。あと50km、皆さん頑張って下さい。

 19時前に入間豊水橋に帰還。ぽつぽつ戻って来る参加者を出迎える。

 最終走者を21時前に出迎え、これで全員のゴールを確認。21時半に撤収作業を完了し無事に終了した。

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 試走時の走行軌跡はこんな感じ。

 アタック真壁城のコースはド平坦で走り易いが、風向き次第で難易度は大きく変わる。幸い試走した日は風の巡りが良く、終始LSDペースでちんたら走っても10時間で戻って来ることができて終わってみれば今まで走った中でも1、2を争う楽勝ブルべだった。本番当日も試走時と同じ様な風で暖かな春の陽気の中、参加者の皆さんには楽しんでもらえたものと思う。AJの会長として常にブルべ参加者が楽しんで走ってもらえる様にと腐心しておられた稲垣さんには良い供養ができたのではないかと思う。

 次回は明日のBRM320青葉200、道志道を走る定番山岳ブルべだ。稲垣さんを偲びつつ、穏やかに安全に走りたいと思う