2017BRM513宮城200

 折角のノープランな週末だというのに天気がいまいちでがっかり。でもまあ取り敢えず書きそびれていたBRM513宮城200の走行レポートを書くにはちょうどいいか。以下、走行レポートをアップする。

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 ブルベを走りながらいろいろと目標を立ててきたが、その一つが全県制覇だ。

 2017年シーズンスタート時はこういう状況だが、以前から関東より東の空白部分の宮城県と岩手県を早くクリアしたいと思っていたし、どうせこの地域を走るのなら過去に1度も走ったことのないR宮城さんの主催ブルベにしたいと思っていた。宮城ともなると前泊必至の遠征になるのでスケジュール的になかなかタイミングが合わずに実現しなかったが、このBRM513宮城200が宮城県と岩手県を一度に走ると分かってここで一気に決めてしまおうとエントリーを決意した。

 5/12(金)、今日は休暇を取得してブルべの準備。15時過ぎに自宅を出発。宮城県古川市までは約400km、久し振りのロングドライブとなる。
 途中どこかのサービスエリアで休憩を入れようかと思ったが何となく停まるのが億劫になって結局古川までノンストップで走り、インターから程近いホテルに20時過ぎにチェックイン。ホテルの部屋はバス・トイレ無しの和室だったが、大浴場があって貸切状態だったし和室は私的にくつろげるし館内wi-fiも問題なく使えるし値段も安いしブルべ前泊としては申し分ない。次回宮城のブルベを走る時もここにしよう。近くのコンビニで軽食を仕入れて、部屋でのんびりしながら明日の天気をチェックするがどこからどう見ても一日中雨予報。今回はレインウェア上下と泥除けも前後とも装備しているので取り敢えず問題はないはずだが、明日の雨天走行に向けて心の準備をしつつ23時に就寝。

 5/13(土)、朝4時半に起床。外は予報通り雨。気温は思った程寒くなかったが流石に半袖レーパンでは無理があるかなとアームウォーマーとニーウォーマーを身に着ける。

 5時過ぎにホテルをチェックアウトしてスタート地点に向かう。スタート地点の岩出山体育センターまではホテルの前の道を真っ直ぐ10km程なのでかなり楽な移動だ。途中でガソリンを入れても15分程で現地に辿り着いた。
 事前にR宮城のホームページで当日の駐車場不足の警告が出されていたのでちょっと心配だったが、今日はこの天気なのでDNSが多いだろうから問題ないだろうとの予測通りすんなりと空きスペースに車を止めることができた。
 バイクを降ろしレインウェアを上下とも身に着けてから受付に向かう。

 無事に受付完了。
 受付を終えたところでちゃりけんさんに遭遇。ちゃりけんさんはR宮城のスタッフで今日は実走とのこと。

 ブリーフィングが始まった。パッと見で参加者は30人超と言ったところ。確かエントリーは80人近くいたと思うので半分はDNSといったところか。まあ今日の天気予報だとそうなるのも無理はない。
 今日のコースは岩出山から利府、石巻、花泉とスクエアに走って岩出山に戻って来る200km。

 スーパーフラットと銘打たれているが獲得標高は1000m弱あり、ラスト20kmでは標高200m程度の峠を3つ程越えるので全然フラットじゃないと思う。(まあ地元の人達から見ればフラットと言うことなんだろう)

 装備チェックを受けて6時ちょっと前にスタートが始まった。雨の中、緩々と走り始める。体育センターの敷地を出てからついさっき車で走ってきた道を戻り始める。方角的には南下。

 気温は12℃、指切りグローブでも寒さは全く感じない。この時間でこの気温なので日中は結構暑く感じるかも知れない。スタートして間もないのに右折ポイントを見逃してしまいいきなりのミスコース。1km位余計に走って気付き慌てて戻る。
 路面はびしょ濡れでところどころに水たまりができているのでしばらく走るうちにシューズの中に浸水、一旦濡れてしまえば余り気にならない。

 道的には幹線道路の連続だが、車通りは少なく信号も少ないのですいすい進む。ぼさーと走っていたらまたしても右折ポイントを見逃してしまいコースアウト。曲がり角まで戻ったら後続集団と鉢合わせしてかなり恥ずかしい。

 PC1の直前でちょっとした上り坂。これを登っただけでもうスーパーフラットじゃないと思う。


 45.3km地点のPC1に到着、チェックタイムは7:37。
 ここまで1時間40分は想定以上のハイペース。そんなに飛ばしている感覚はないのだが、信号が少なくてかなり走り易いコースということか。

 新型ピルクルを見つけて試してみる。確かにバニラの味がする。空腹感はないので補給はこれだけ。10分程の休憩の後出発。

 利府の街中を通過。ここが今回のコースの最南端。左折して北東方向に進路を取る。

 緩やかな登りが続く。石巻を目指して進む。

 航空自衛隊松島基地の傍を通過。

 石巻市街に入って来た。

 「がんばろう石巻」って何だろう?ここを左折して海沿いを走る。
 もう少しでPCというところで工事区間に突入、キューシート通り仮設のガードレールが設置され車幅が狭い上に大型車両が結構走っている。路肩の広い部分でトラックを先に行かせつつ注意して走る。


 88.7km地点のPC2に到着、チェックタイムは9:35。

 ここで待機のR宮城代表の鈴木さんとしばし歓談。鈴木さんとは2015PBPやBAJ2700で何度か御一緒している。10分程の休憩で出発。

 北上川を渡る。子供の頃、地理の勉強で覚えた北上川を実際に見るのは初めてだと思う。何か妙な懐かしさがある。

 北上川沿いを淡々と走る。雨も多少小降りになって気分は上々。

 登米市に入った。

 それにしても信号が全くなく車通りも殆どなくてサイクリングにはもってこいの道が延々と続く。これで晴れていれば最高なのだが、まあ贅沢は言うまい。

 川沿いを離れてアップダウン区間に入った。これだけはっきりしたアップダウンがあると、獲得標高差が1000mあるのも頷ける。最早スーパーフラットじゃないが、でも普段の地元のブルベに比べれば大したことはない。

 遂に岩手県に入った。

 アップダウン区間を抜け、穀倉地帯の平坦路を真っ直ぐひた走る。PCはもう目の前。


 147km地点のPC3に到着、チェックタイムは12:01。

 150km弱を6時間ちょっとで来ているのは順調過ぎる位順調。このペースなら15時前にはゴールできそうな感じだ。
 ここで待機のスタッフさんとしばし歓談。この近くのちょっとルートを外れたところに勾配30%の激坂があるらしくそこに走りに行った参加者もいるらしい。10分程の休憩で出発。

 登り区間の途中で宮城県に戻って来た。

 相変わらず信号の殆どない道がひたすら続く。ずっと同じライディングフォームで走っていると腰が痛くなってきた。
 再び雨が強くなってきた。雨はそれ程気にならないのだが、気温が高めでヘルメットのクリアバイザーの内側が曇りがちで視界が悪くなるのが鬱陶しい。

 168.2km地点のフォトコントロールポイントに到着。チェックタイムは13:02。

 廃線の駅跡の石碑をバイクと一緒に撮影しなければならないが、どういうものか事前に写真などは見ておらず、PC3のスタッフさんのコメントにあった御影石というコメントだけしか手掛かりがなかったが、それっぽいのが直ぐに見つかったので取り敢えず写真を撮って直ぐに出発する。
 リスタートしてちょっと走ったところでまたしてもミスコース。今日3回目だ。今日は雨が降っていることもあり余りナビに目をやらないのでコースを外れても気付くのが遅くてそこそこオーバーランしてしまう。がっかりしつつ引き返してコース復帰。

 道路標識に岩出山の文字が出てきた。もうちょっとでゴールかと思うとあっけない感じ。

 残り30kmを切った辺りで本格的に登り始める。勾配はそれ程でもないがここまでまとまって登ってないので結構な登りに感じる。

 標高は200mちょっとだと認識していたがその割には随分と長く登っている気がするがこれも錯覚だろうか。

 一つ目のピークを通過。

 一つ目を下ってしてちょっと走ったら再び登り始めた。190km走ってきて最後の最後でこの登りは結構きつく感じる。

 えっちらおっちら登ってようやく山頂クリア、大崎市に入る。

 下りを終えると国道47号に行き当たる。あとはこれを左折してひたすら真っ直ぐ6km行けばゴールだ。

 あれ?一関って後ろじゃないのか?位置関係が良く分からなくなってきた。

 結局最後まで雨は止むことなく、スタートと同じ様な天気の中ゴール。

 ゴール受付は体育館の中なので入口でレインウェアを脱ぎ濡れた靴下も脱いで素足で2階の部屋に向かう。

 無事にゴール手続き完了。ゴールタイムは14時28分、認定完走時間は8時間28分だった。

 御菓子やジュースを頂きながらスタッフさん達としばし歓談。スタッフの皆さん、楽しいブルベをありがとうございました!

 スタッフさん手作りのカステラ。旨い!
 帰りの渋滞が心配なので早々にその場を後にする。

 途中高速上で1回の休憩を挟んで20時前に所沢に戻ってきた。

 御腹が空いたのでいきつけの店でいつものラーメンを食べて21時前に帰宅。バイクもウェアもどろどろなので車に積みっぱなしのまま今回の遠征ブルベは無事に終了した。

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 今回の走行軌跡はこんな感じ。

 ようやく念願のR宮城主催ブルベで宮城県と岩手県を走ることができた。
 久し振りに全行程が全く走ったことの無かった道だったので終日雨に降られたにもかかわらずかなり楽しんで走ることができた。それにしてもとても走り易い道だった。雨予報だったので10時間以上を覚悟していたが終日降られたにもかかわらず終わってみれば8時間半で走り終えられたのはひとえに信号もなく車通りもない宮城の道の御蔭だ。北海道は別格としてもそれに匹敵する程の快適さだった。関東圏に住む人間にとっては羨ましい限りだ。私的感覚からすれば御世辞にもスーパーフラットとは呼べないが、スーパースムーズなコースであったことは間違いない。今度は晴れた日に絶対走りたい。

 これで関東より東は全部制覇した。今度は西の方を塗りつぶしていかねば。

 次回ブルベはBRM610たまがわ200、佐渡一周の遠征となる。2007年から2012年まで6年連続で佐渡ロングライドを走って以来、5年振りの佐渡となる。ロングライドでは多数の参加者に紛れて走ったが、ブルベでは参加者も少なく単独で走ることになると思うので、今からとても楽しみだ。当日が晴れることを願いつつぼちぼち準備を進めていく。