2018BRM317埼玉300(3/12スタッフ認定試走)

 寒さもだいぶ緩んで一気に桜が咲いた。昨日から通勤時の服装もウィンタージャケットから薄手の長袖ジャージに変え、指切りグローブに変えた。このまま寒の戻りもなく春本番になってもらいたいところだ。

 以下、BRM317埼玉300アタック湯の沢の走行レポートをアップする。

 

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 3/12(月)、朝5時起床。今日は有休消化で休み。3日前に引いた風邪の症状が芳しくなく、土日は寝込んでいたが今日になってようやく走れそうな体調まで戻って来た。日程的に試走できるのは今日が最後、自分の担当するブルベで自分の引いたコースを自分で走ることなく本番を迎える様な悲しい事態は避けねばならないので、ここは気合を入れて試走を敢行する。朝は寒いが日中は15℃位までは上がるらしいのでトップはオダ埼長袖裏起毛ジャージにインナーは無し、ボトムはロングタイツで臨む。5時半に自宅を出発する。

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 入間豊水橋着は6時過ぎ。ちょうど日が昇って来たところ。

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 写真などを撮りつつ6:20にスタート。

 今日のコースは入間をスタートし名栗から山伏峠を越え、秩父から神流川に沿って進み湯の沢トンネルを越えて安中で折り返し、そのまま東に進んで前橋経由で桐生から南下、花園・寄居経由で入間に戻って来る300km。

 コース設計当初は塩ノ沢峠を越えていくはずだったが、直前になって塩ノ沢峠旧道が4/15まで冬季通行止めであることが判明、急遽湯の沢トンネル通過に変更した。獲得標高差はルートラボで3000mとなっているが湯の沢トンネルになったので実際はもう少し少ないと思う。前半安中までにほとんどの登りが集中し、後半は平坦基調でメリハリを付けて作ってみた。

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 寒いが身体の中から寒さを感じるということはない。体調が悪い時は身体の中が寒く感じるので、取り敢えず復調した様に思われる。脚はまだ重くてうまく変わらないが、身体が動かせること自体に喜びを感じるので、病み上がりの300km走行は不安もあるが取り敢えずこのまま行けるところまで行くことにする。

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 飯能方面へ右折。

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 朝日に照らされた自分の影が長い。

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 まずは小手調べ的に山王峠を登ってみる。普段よりもペースは遅いが無難にクリアすることができた。この後の登りも何とか行けそうな感じ。名栗方面に下る。

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 県道70号から県道53号を名栗に向かって進む。気温7℃、空気は冷たいが日差しがあるので寒さは感じない。山伏峠に向かってじわじわと標高を上げていく。

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 30km地点、山伏峠の登り口に到達。ここから4km、平均勾配6.5%の登りが始まる。

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 序盤の木材置き場辺りまでが急勾配でキツイが、ここを過ぎると身体も慣れてきて落ち着いて登ることができる。

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 まだまだ先は長いので無理せずにゆっくりゆっくり登って行く。凛とした冷たい空気の中、車通りも殆どなく静かな峠道を登るのは実に楽しい。他にサイクリストの姿はなく貸し切り状態、何と贅沢なことか。

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 8:18、山伏峠クリア。国道299号まで一気に下る。

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 正丸トンネル交差点で国道299号に合流。ここは押しボタン信号、キューシートにコメントを書き忘れたのでブリーフィングの時に言わなければ。左折して秩父方面に下る。

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 国道299号を下って秩父市に入る。平日ということもあるのかダンプが多い。

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 右折して秩父市街を抜けていく。

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 秩父橋で荒川を渡る。

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 国道299号から県道44号に逸れる分岐は見通しが悪くちょっと危険。手前の側道迂回路を使った方が良かったかも知れない。

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 国神交差点を左折して再び登り基調。

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 県道44号から太駄中交差点を左折して神川方面へ。ここから杉ノ峠の登り開始、1.5km、平均勾配5%だ。

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 無難に登り切り神川町に入る。ここからの下りはなかなかの絶景。

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 下り終えて群馬県に入った。PCは目前。

 72.6km地点のPC1に到着、チェックタイムは9:56。

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 到着した途端、バシュッ!という派手な音を立てていきなり前輪がパンクした。何でまた停車中にパンクかよ?もしかしたらタイヤに穴が開いているのか?と訝しげに思いつつパンク修理開始。

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 タイヤに小さいながらもサイドカットの穴を発見。チューブもこの位置でデカい穴が開いていたからここからチューブがはみ出して破裂したらしい。ダウンヒルの最中でなくて良かった。それにしてもこの1か月間4回のブルベで3回パンクしているがちょっと多過ぎ。前回のリム打ちと今回のサイドカット見逃しは防げるパンクなので注意散漫を反省しなければ。30分程の休憩の後、出発。

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 PCから43km程神流川沿いを走る。序盤、下久保ダムまではそこそこの登りだ。

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 下久保ダムが見えて来た。この辺りは仮面ライダーのロケ地として良く使われているらしい。

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 神流湖の眺望はなかなかのもの。この近くにもう10年近く毎年通っているバンドの合宿スタジオがありブルベを始める前から自転車で走っていたので、この界隈のサイクリングシチュエーションとしての良さが刷り込まれている。ブルベでコースを作るとしたら是非組み入れたいと思っていたルートだ。

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 ダム湖には赤い橋やオレンジの橋が架かっている。昼間見る分には綺麗だが。夜は非常に怖い所らしい。

 信号が全くなく車通りも少ない道をのんびり走る。なかなか気分が良い。やはり今日は試走に来てよかった。

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 道の駅万葉の里を通過。一昨年のBRM1030埼玉200でPCにした所。

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 恐竜センター通過。まだ一度も寄ったことがない。

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 上野村に入る。105kmを消化。少しずつ登り基調がはっきりとしてきた。

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 トンネルに向かって真っすぐな登りの橋が続く。湯の沢トンネル入口まではあと8km程。

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 この神流川沿いの区間には道の駅が幾つかあるので、トイレや補給は大丈夫だろう。

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 工事片側通行の区間が幾つかあった。常設の信号がないだけにちょっと残念。

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 この先を右折して神流川沿いから離れ、湯の沢トンネルへの最終アプローチ。トンネル入口までは3km。

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 勾配はそれ程きつくない。むしろここまでの方がきつかった感じ。

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 あっという間にトンネルが見えて来た。拍子抜け。

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 118.7km地点の湯の沢トンネル入口に到着、チェックタイムは12:56。

 ここはクイズポイントにしたので早速クイズのネタ探し。

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 これしかないだろうというネタが見つかった。15分程休憩して出発。トンネルに突入する。

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 トンネルは全長3.2kmと長い。1車線で中央分離のポールがあるが路肩はそこそこ広く、いざとなれば路側帯に上がって走ることもできる。下り基調で何より車通りが殆どないので危険度はかなり少ないと思う。

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 下仁田まで一気に下って来た。正面に見える変な形の山が如何にも松井田妙義が近いという感じを醸し出している。

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 下仁田の街中を通過。この交差点を左折だが、異なる記述の道路標識が2つある。(一応両方ともキューシートには書いておいた)

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 川沿いの道を走る。ちょっと気温が高くなってぼーっとする。

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 松井田妙義方面へ。

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 いきなり現れた激坂。ルートラボ上では下仁田から通過チェックまでに確か2つのコブがあったのでこれが多分一つ目だろう。勾配的には今までの登りの中で一番きつい感じ。えっちらおっちら登って行く。

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 山頂をパスして富岡市に入る。杉ノ木峠というらしい。憶えておこう。

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 一旦下って県道191号に入った。妙義山が近付いて来た。

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 妙義山がどんどん近付いてきたと思ったら勾配もどんどんきつくなって10%を超えてしまった。多分これが2つ目のコブだと思われるがさっきのより更にキツイ。這う様に登って行く。

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 多分あの先の交差点が頂上だ。何とか登り切った。多分この坂は参加者からブーイングだろうな。”オレヒドイ”という感じだ。

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 右折して国道18号まで下る。ブルベでは反対側から来ることはしょっちゅうあるがこっちからこの交差点に入るのは初めて。

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 見慣れた五料の交差点。左折したら通過チェックまでは3km一直線。

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 156.4km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは14:54。

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 平日月曜日のここは閑散としている。今まで何度となくここへ立ち寄ったが釜飯は一度も食べたことがなかった。今日は試走で券売機の領収書のもらい方を体験する意味も含めて釜飯を食べてみる。そこそこ美味しいけどちょっと量が少ないかな。30分程休憩して出発。 

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 国道18号を戻る。このまま西へ安中目指して進む。後半は山らしい山はなく、ここからしばらく下り基調だ。

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 国道18号はそこそこ交通量が多い。午後を過ぎて気温も高くなり、ちょっと頭がぼーっとして意識的に集中しないと注意散漫になってしまう感じがある。何となく風邪がぶり返してきたか。ここに来て事故を起こしては元も子もないので集中力を切らさない様に走る。

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 安中で国道18号から離れ県道171号へ。

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 この交差点は見覚えがある。確か2016年のBRM528埼玉400で通過したはずだ。

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 県道10号から国道17号へ合流、左折して前橋市街に向かう。

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 前橋市街へは群馬大橋で入る。当初は北側の中央大橋を渡るルートだったが、前週の他のスタッフ試走で側道通過がかなり面倒だったので急遽こっちに変更した。交通量が多そうで安全性に問題があるかと不安だったが実際通過してみるとそれ程でもなかったので一安心。

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 群馬県庁前を通過。この時間に通ったのは初めてでちょっと新鮮。

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 群馬市街を抜けて県道3号を更に西に進む。交通量は相変わらず多い。微妙にアップダウンが出てきて脚が削られる。ちょっといやらしい区間だ。

 日が暮れて来た。集中力を切らさない様に注意して走り続ける。

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 215.4km地点のPC2に到着、チェックタイムは18:12。

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 PCに着いたところで日が暮れた。ここからは夜間走行、残り85kmなので後5時間弱をとにかく安全に走り切ることだけを考える。15分程休憩の後、出発。

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 桐生界隈の国道122号も交通量は多い。国道50号に合流して2車線になった分、自転車的には走り易くなった。

 日が落ちて気温が急激に下がった。多少寒いが意識がはっきりした分都合が良い。

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 国道50号の立体交差は全て側道迂回する。直進は自転車走行禁止だったり路肩が荒れていたりするため。

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 太田市街を通過。車通りは多い。やはり市街地の中を通すとどうしても車や信号が多くなってしまう。

 国道407号は太田市街を抜けてから多少車通りも減り走り易くなった。

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 熊谷市街を通過。熊谷まで来ると戻って来たという気がする。ゴールまで後55km程。

 熊谷から国道140号に乗る。市街地を抜けたせいか信号も少なくなり更に走り易くなった。落ち着いて淡々と走る。

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 関越道花園ICの直前に退避レーンがあって走行レーンとの境目にキャットアイが埋め込まれていた。反射板のくせに反射せずに見辛いので注意が必要だ。

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 ここを左折すればPCは目前。

 262.8km地点のPC3に到着、チェックタイムは20:51。

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 ようやくPC3まで辿り着いた。残りは40km弱、2時間で終わる。とにかく安全にゴールするのみ。15分程休憩の後、出発。

 ここからゴールまではオダ埼清水班の標準ルート、ナビ無しでも帰れる。

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 終盤のアップダウン、小川町界隈の登りをひとつづくこなして行く。

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 区間最長の登りをこなしてときがわ町に入る。残り26km。

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 田中交差点通過。

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 県道30号バイパスをひた走り毛呂山町役場前通過。この時間になると車通りも少なく走り易い。残り14km。

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 日高陸橋まで戻って来た。この先の上鹿山交差点を左折すれば行き着く先は入間だ。

 上鹿山から根岸坂上までの6つのアップダウンを一つ一つ数えながらこなしていく。何とか脚を残してここまで帰って来ることができて正直ほっとしている。

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 根岸坂上交差点、ここを右折すれば下ってゴールだ。

 無事ゴール、ゴールタイムは22:40だった。

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 写真を撮ってスタッフにゴール報告のメールを出して帰途に就く。23時半前に無事帰宅。何とかスタッフ試走の任務を完遂した。

 

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 3/17(土)、ブルベ当日。若干寒いものの天候は申し分なく絶好のブルベ日和となった。入間豊水橋にはたくさんの参加者の皆さんに集まって頂き、最終的に6時、7時スタートを合計で121名がスタートしていった。

 スタートを見送りチェックポイントのおぎのやまで黒澤さんと一緒にコースをトレースして、おぎのやで待機。到着する皆さんは大体松井田妙義のコブ2つが酷かったと言われる。予想通りの評判の悪さだが、私的にはこのコースのスパイス的存在で楽しんでもらえたものと勝手に解釈している。豊水橋に戻ってゴールしてくる人達を出迎える。最終的には10名のDNFで111名が完走。残念ながら2件の車の接触事故が発生しで担当としては冷汗を掻いたが、御二人とも軽傷で済んだことが不幸中の幸いだった。

 

 今回のブルベ、参加者の完走時間は全体的に速めな感じがあり、難易度的には中程度と言ったところだろうか。

 ルートは前半通過チェックまでは良かったと思うが、後半通過チェックからPC2までの区間は交通量も多く、事故は2件ともこの区間で発生したということもあり一考の余地ありか。次回開催する機会があれば、塩ノ沢峠を復活させて後半は市街地を外して交通量の少ないルートを見つけて更に改良を加えられればと思う。

 

 今回のブルベに御参加頂いた皆様、どうもありがとうございました!また次回も入間豊水橋に是非遊びに来て下さい。

 

 次回ブルベはR東京のBRM324東京200 金太郎(昼)、恐らく初めて走るコースだと思う。走行レポートは次回の予定。