梅雨時だというのに今朝も晴れ。向こう1週間の予報は傘マーク全くなしと、梅雨前線は一体どこに行ってしまったという状況だ。
そんなわけでBRM602神奈川200の走行レポートは下記の通り。
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6/2(土)、5時過ぎに起床。今日のブルベは相模原を8時スタートなのでいつもよりゆっくりできるのは有難い。今日の天気予報は雨の心配は全くないので雨具一切は携行しない。6時に自宅を出発、相模原を目指す。
7時半に高田橋の河川敷に到着。
ブリーフィングが始まっていたので慌てて準備して受付に向かったら丁度終了してしまった。遅刻してすみません。
今日のコースは高田橋から北上して和田峠を越え、上野原を経由して雛鶴峠を越え、中央道沿いを富士吉田まで登り、旧鎌倉往還から山中湖まで登って、籠坂峠を下って小山町から明神峠・三国峠を越えて再び山中湖まで登り、山伏峠を越えて道志道から高田橋に戻る200km。
山だけ見たらまあ無茶な山岳コース、獲得標高差は4200m。当初はコースをろくに確認せずにエントリーしたのだが、GPSデータの作成の段で初めてこのコースのヤバさに気付いて若干後悔してしまった。
装備チェックをパスして定刻8時にスタート。
高田橋を渡る。高田橋スタートのブルベは久し振り、2014年のBRM830神奈川200以来か。
新小倉橋を眺めつつ、相模川を渡る。
序盤、八王子界隈のアップダウンが脚慣らし的に繰り返される。
県道61号から県道521号に入り緩やかに登り基調となった。車通りも少なくなり落ち着いて走ることができる。ここまで20kmを消化。
日差しはあるがそれ程気温は高くないので割と快適に走ることができる。緩い勾配をぼちぼち走るとなんか楽しい。
28km地点、和田峠への本格的な登りが始まる。山頂までは3.5km、平均勾配10%。
ぐっと勾配がきつくなってヒルクライムらしくなった。
えっちらおっちら登って行く。
10%を超える勾配が続く。過去に和田峠は走ったことがあった様に思うが坂の素性が全然記憶に残っていなくて、こんなにきつい峠だったのかと認識を新たにした。でも脚がまだフレッシュなうちに登るとなかなか楽しい。
31.4km地点の和田峠山頂通過チェックに到着、チェックタイムは9:47。
ここはクイズポイント、クイズの御題は和田峠山頂の茶屋の正式名称を二択で答えるというもの。答えは「陣馬山和田峠峠の茶屋」。
写真を撮ってそのまま下りに入る。
登りも急勾配だったが下りも急勾配。ここまで急だとスピードが出過ぎて下りのメリットが生かせない。折角稼いだ位置エネルギーがリムとブレーキシューとの摩擦熱で無駄に消費されていく。勿体無い。
40km地点、山梨県に入る。再び登り基調。
工業団地らしい区画を登って行く。東芝の工場の脇の立派なグラウンドでは野球の練習をしていた。実業団チームだろうか。PCはもう目前。
42.8km地点のPC1に到着、チェックタイムは10:24。
プリンを食べて水分補給をして15分程の休憩の後出発。
上野原市街を通過。
桂川まで一気に下る。
新天神トンネルに入る。結構長いトンネルで登り基調だが車通りが少ないのでそれ程怖くはない。
静かな山道はなかなか快適。緩いアップダウンをぼちぼち走る。
雛鶴峠への登り開始。距離13.5km、平均勾配3.5%の長い登りだ。
この道は何度となく登っているので坂の素性は頭の中にしっかり入っている。
この登りは車通りは少ないが大型車の通行があるので多少気を遣うのだが、今日は大型車の姿は全く見ない。
緩やかな勾配を一定のペースでぼちぼち登って行く。日差しは強いが気温はそれ程高くないので気持ち良く登ることができる。
雛鶴神社通過。ここから山頂までは1km、勾配がぐっときつくなる。
道脇にヤギがいた。
12:10、65km地点の雛鶴峠山頂に到達。
トンネルを抜けて都留市に入る。ここからPCまで一気に下る。距離は8km。
74.5km地点のPC2に到着、チェックタイムは12:22。
買い物をして戻ってきたらバイクが倒れていた。風にあおられたか。バイク各所をチェックするが、STIレバーがひん曲がっていたのとあとリアディレーラーに傷が入ってしまった。リアディレーラーは今まで無傷だったのでかなり凹む。
プリンを食べ、脚攣り防止に干し梅を食べて15分程休憩して出発。
富士五湖方面には国道139号で上がっていくのがブルベでの標準的なルートだが今回は中央高速の側道を走る。高速の高架をくぐって直ぐに左折。
道は細いし多少分かり難い分岐が幾つが出てくるが何と言っても車通りが皆無なので国道139号より圧倒的に走り易い。国道139号は以前から苦手な道だったので、こっちを標準的なルートにしてもらえると嬉しいね。
87km辺りのちょっとした激坂区間で用水路からあふれた水で川の様になっていた。
山中湖方面へ。
ブルベでも何度が走っている鐘山通りを登る。この区間は勾配きつめでなかなかきつい。正面に富士山が見えるはずだが今日は見えない。
94km地点、国道138号に合流、左折して山中湖に向かう。ここからまだまだ登る。
緩く真っ直ぐな登りが延々続く。相変わらず車通りが多いが道幅がそこそこあるのでそれ程走り難くはない。
山中湖まであと4km。
旧鎌倉往還の登りはまだまだ続く。この真っ直ぐな登りの視覚的効果は抜群、心理的ダメージはなかなか大きい。
99km地点、やっとピークに到達。山中湖までちょこっと下る。
山中湖畔に出た。湖岸を反時計回りにちょこっと走る。
小田原・御殿場方面に右折、籠坂峠越え。
3km弱、5%を登って106km地点の籠坂峠を通過、ここからPC3までの20kmはひたすら下りだ。
車通りの少ない県道151号をどんどん下る。今日は再び山中湖に戻って来なければならないので、今下っている分を直ぐに登り返さなければならないのかと思うとあんまり嬉しくない。
県道394号に合流、左折して小山町方面へ。PCまでは4kmちょっと。
126.4km地点のPC3に到着、チェックタイムは15:03。
このPCにはそこそこ人数がいるのでメイン集団の中で走っている様だ。プリンと水分補給をして15分程の休憩の後、出発。
ここのPCは折り返し。来た道を戻る。
ちょこっと戻って直ぐに右折、金時公園方面へ進む。
山中湖・須走方面へ左折すると、はっきりとした登り勾配となる。
真っ直ぐな長い登りが続く。まだ勾配は大したことはない。脚は充分に残っているのでまだ余裕がある。
132km地点、ここから今日のメインイベント、明神峠・三国峠越えだ。距離7km、平均勾配10%超の激坂区間が始まる。
いきなり勾配がきつくなる。気合が入る。前回は足付きなしで登り切ったが今回も果たして行けるのか?
速さではなくとにかく足を付かないで登り切るために一定ペースでじわじわ登って行く。
三国峠山頂まで6km。激坂の明神峠までは4km程、まだまだ先は長い。
一人のランドヌールが勢い良く抜いていった。この激坂をこのスピードは凄いがそれで最後まで持つのかと少々懐疑的に見送る。
20分かかってようやく2km登った。6km/hペース。
20%超はあろうかと思われる急勾配区間に突入、ここが踏ん張りどころ。シッティングで前後輪にうまく荷重分散しないと前輪が浮きそうになる。トラクションを掛け過ぎない様にじわじわと登って行く。
丸穴区間は何とかやり過ごしたがまだ激坂は続く。数名のランドヌールが押し歩いている。先程抜いていった人もいた。やはりペース配分は大事。カメ走法でじわじわ登って行く。
勾配16%って本当かなあ?20%はありそうだけど。
16:37、明神峠を攻略。今回も足付きなして登り切れて良かった。三国峠まであと1.5km。
勾配が緩くなって一安心、脚を休めながら緩々と走る。明神峠をやっつけてしまえば三国峠はおまけみたいなものだ。
139km地点の三国峠を通過。
三国峠を下りながら見下ろす山中湖はかなりの絶景。一仕事終えて汗を掻いた身体に山頂の冷たい空気が気持ち良い。気分爽快!
PC4まで一気に下って行く。
143.6km地点のPC4に到着、チェックタイムは16:55。
周囲は観光客で賑わっている。ゴールまでは60km弱だが道志道の下り基調なのでモンスターエナジーを1本だけ飲んで直ぐに出発する。
短い休憩だったが走り始めは寒く感じる。山中湖の気温は結構低い。
PC傍の平野交差点から道志道に入る。山中湖畔から離脱。
三国峠を登った後だと山伏峠までは平地みたいなものだ。鼻歌交じりにすいすい登る。
148km、山伏峠を越える。ここから長い長い道志道の下りが始まる。
明るいうちに山伏峠を越えることができたので、道志の下りを安全にそこそこのスピードで下って行けるのは有難い。順調に距離を消化していく。
172km地点、あっという間に相模原市に戻って来た。
普段ならきつく感じるここの登りも今日は楽勝。三国峠効果継続中。
新しいトンネルを作っていた。来年あたりはここを通ることになるのかな。
187km、青山交差点で道志道は終わり。右折して厚木・半原方面へ。
串川橋交差点を左折。ここまで来ると何となく終わった気がする。ゴールまで残り10kmちょっと。
小倉橋まで戻って来た。ここから往路を戻る。残り6km。
高田橋が見えた。
無事ゴール。ぎりぎり夕暮れの薄暮の残る中戻って来ることができた。
ゴールタイムは19:18、認定完走時間は11時間18分だった。
塩っ気の抜けた身体に塩せんべいが沁みる。スタッフさんとひとしきり歓談の後、そそくさと退場。
いい感じの夕暮れの中、ブルベの余韻に浸りつつ帰途に就く。
帰路、一部渋滞に引っ掛かったもの概ね順調に21時に帰宅、これにて遠征ブルベは終了。
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今回のAJ神奈川の山岳ブルベは山中湖から一旦降りてまた山中湖に戻って来るというなかなかエグイ設定、一日で和田峠、雛鶴峠、旧鎌倉往還、明神・三国峠を登るというのはそうそうないのでかなりきつかったが、その分走り終えた後の満足感は高い。エントリー時にこのコースレイアウトをちゃんと認識していたらエントリーしていなかったかも知れなかったので、無知の勝利といったところか。今回も明神峠は足付きなしでクリアできたのは自信につながった。どんどん歳を重ねて衰えていくがどこまで足付きなしで行けるのか、バロメーターの一つだ。
次回ブルベはBRM609たまがわ200、初めての石川遠征で能登半島を走る。次回詳報。