2018BRM609たまがわ200

 今朝は予想を裏切って青空が見える気持ちの良い朝になった。昨日のブルベの心地良い疲労感も相俟ってなかなか爽やかだが、今日も色々と忙しい。この後すぐに免許の更新で免許センター出かけなければならず、帰って来たら来週に迫ったBRM713北海道1000の準備を始めなければならない。その前にBRM609たまがわ200の走行レポートを書き上げてしまおう。

 

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 6/8(金)、今日は有給休暇で午前中からぼちぼち準備をして、14時に自宅を出発。車で能登を目指す。

 高速道路を乗り継いで6時間弱のドライブの後、羽咋市街のちょっと外れのホテルに到着。入口傍の駐車場にブルベ参加者の物と思しきバイクが2台停まっていたので他の参加者もここに泊まっている様だ。20時過ぎだが蒸し暑い。事前にしたっけさんから教えて頂いた通り、北陸は関東以上に梅雨っぽい気候だ。

 ホテルはちょっと古びてはいるが和室で値段の安いし私的には満足。近くのコンビニで明日の朝食のパンを買って来て、シャワーで汗を流してしばらくインターネットを徘徊して22時過ぎに消灯。

 

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 6/9(土)、4時起床。蒸し暑くて昨夜はすんなり寝付けず睡眠時間は短め。微妙に眠いが布団から出て身支度を開始。

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 昨日出発直前に慌てて縫ったレーパンの穴がちゃんとふさがっていたのを見て自己満足。これでこのレーパンはもう少し使える。

 4時半前にホテルをチェックアウトしてスタート地点に向かう。ホテルからは3km程の距離、近い。

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 4時半過ぎに能登千里浜休暇村に到着。何とか5時スタートに間に合った。

 駐車場でkoumoliさんしたっけさん御夫妻に御会いする。御二人とはそれぞれ北海道ブルベで御会いして以来、御元気そうで何より。

 受付でみいさんに御会いする。手術後の経過も良好で既に杖も必要とせず元気で歩いておられたのは何より。

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 5時スタートのブリーフィングを多摩川スタッフのりんぱぱ代表とmorou2さんから受ける。5時スタートは10名弱といったところか。

 今日のコースは羽咋市発着の能登半島を時計回りに周遊する200km。

 アップダウンはそこそこあって獲得標高差は2000mを超える。全行程未知のコースなので非常に楽しみ。

 装備チェックを受けて5時過ぎにスタート。

 千里浜休暇村の敷地を出て直ぐにサイクリングロードに乗る。

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 海沿いに出た。

 空はどんよりと曇り、気温は20℃に届かない位。サイクリングにはちょうど良い。

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 真っ直ぐなサイクリングロードが続く。

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 久し振りの日本海。寂寥感を増幅させるこの空の感じがなかなか良い。人影の全くない海沿いをぼちぼち走る。

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 12km程サイクリングロード走って一般公道に入った。

 20kmも行かないうちにクロサワさんにキャッチされる。今日も水族館に立ち寄るとのことだがバイクの鍵を忘れたらしい。どんどん小さくなっていく背中を見送る。

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 雲が切れて朝日が出て来た。天気予報では雨の心配はないとのことなので、雨装備は一切なし。まあこの気温ならば濡れても問題ないと思われるが降らないことに越したことはない。

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 21km地点、志賀原発傍を通過。原発というだけで何となく威圧感がある。

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 原発を過ぎたら今度は風力発電機の林。

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 25km地点、巌門通過。景勝地らしいが素通り。

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 登りらしい登りが出て来た。そろそろアップダウン区間に入ったか。

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 28km、生神トンネルに入る。結構長いトンネルだ。車通りが全くないのでプレッシャーなく走ることができるのは有難い。

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 気温20℃、これより高くなると暑さで走り難くなってくるのでこのままで推移するのを期待する。

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 富来の街中を通過。何となく北海道の郊外の小集落を思わせる雰囲気。

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 海沿いを離れ、半島をショートカットすると微妙なアップダウンが続く。輪島まで40km、輪島って輪島塗の輪島か。

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 40km手前辺りで長い登りが始まった。1.5km程を登る。

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 一山超えて再び海沿いの平坦基調を走る。何かトトロっぽい岩だな。(後で調べてたら本当にトトロ岩という名前だった)

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 海岸線は奇岩や岩穴が多く風景が変化に富んで走っていて面白い。

 日本海を眺めながら国道249号をほぼ貸し切り状態で爽快に走る。

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 向かうべき先に不気味な黒い雲が、雨は不可避か。PCはもう直ぐ。

 53.6km地点のPC1に到着、チェックタイムは7:10。

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 PCには誰もいない。

 ピルクルを飲んで15分程休憩して出発。

 PCを出て直ぐに案の定雨が降り始めた。それも結構な大粒の雨、スコールの様だ。ずぶ濡れを覚悟したが雨粒の割には雨の密度が低いので路面に水が浮くまでには至らないままひとしきり降って上がった。

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 59km地点辺りから登りが始まった。そこそこの勾配で直線的に登って行く。

 結構距離が長いし勾配も5%はある。そこそこキツイ。

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 63km地点、4km近く登って頂上と思われるトンネルに到達。恐らくここが今日の最高標高地点だろう。

 トンネルに入っても登り基調が続くが、車通りが少ないのでプレッシャーは少ない。

 下りが終わってちょっと走ったら輪島の街中に入った。

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 人影が少ないせいか余り観光地の雰囲気がない。

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 1kmちょっと走って輪島の市街地を抜けた。

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 再びアップダウンが出て来た。

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 8:20の気温は19℃。スタート時点からほとんど変わっていない。快適な状況が続いている。

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 時刻も進んで徐々に車通りも増えて来た。アップダウンにワインディングの海沿いの道はちょっとスリリング。

 83.8km地点の通過チェック1に到着、チェックタイムは8:27。

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 ここは写真チェックなので証明用の写真を撮る。

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 こういうサイクリングルートが設定されているのか。確かにサイクリングには持って来いの道だ。

 トイレに行って10分程の休憩の後、出発。

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 通過チェックを出たら直ぐに長い下り。爽快に下る。

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 視界の先には半島がまだまだ続くがそろそろ内陸部に進路を取って能登半島をショートカットすることになる。能登半島はなかなかに大きい。

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 日本海側を87km走って内陸部に入った。

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 再び緩やかだが長い登り。峠越えの様相。

 車通りの殆どない静かな山道を淡々と登る。

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 4km近く登って山頂通過。能登町に入る。

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 右折方向にのと里山空港。能登半島に空港があるとは知らなかった。進行方向は直進。ここで丁度100km、約半分を消化。

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 再び長い登り。事前の地図読みでは内陸部のショートカットで2つの峠越えをするはずだが多分これがその2つ目。

 3km程を緩く登って山頂通過。

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 街まで一気に下って来た。PCは目前。

 107.1km地点のPC2に到着、チェックタイムは9:27。

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 ここにも誰もいない。まるでスタッフ認定試走をしている様だ。プリンを食べて15分程休憩して出発。

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 能登の街を通過。輪島と似た様な佇まいだが、人通りが多い分活気が感じられる。

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 再び海沿いに出た。こちらは富山湾側の内海。雲が切れて青空が見え始めた。

 内陸部の峠を終えて、もうゴールまでは山越えはないはず。

 前半のどんよりとした海沿いも悪くはないが、やはり青空の下で走る方が気持ち良い。快調に距離を消化していく。

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 平坦基調とは言うもののアップダウンはちょこちょこ出てくる。118km地点、穴水町に入る。

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 小さな集落の中を抜ける。こういう生活圏を走ると何となく地方の特色みたいなものがそこはかとなく漂っていて旅情があって良い感じ。

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 小さな入り江の穏やかな海。

 morou2さん達が乗ったスタッフ巡回車が前からやって来てすれ違った。

 131.7km地点の通過チェック2に到着、チェックタイムは10:26。

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 ここも写真チェックなので通過証明の写真を撮って直ぐに出発。

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 ここの入り江はプレジャーボートの停泊所になっている様だ。

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 海沿いをちょっと離れると風景が一変する。変化に富んだルートは非常に楽しい。

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 ちょこちょことしたアップダウンは相変わらず。日差しがしっかり出てきて気温が一気に上がった。

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 再び海沿い。穴水町市街までは6km。能登町のPC2からゴールまで100km区間でPCの設定はないので、自主的に穴水町市街に休憩ポイントを設定していたのだが予定通り立ち寄ることにする。

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 148km地点の休憩ポイントに到着、チェックタイムは11:07。

 猫が微妙な距離を取ってこちらの様子を伺っている。多分腹を空かせて餌を欲しがっているのだろうが残念ながらあげられるものは何も持ってないんだよ。モンスターエナジーを1本だけ飲んで10分程の休憩で出発。

 全行程の4分の3を消化してまだ11時過ぎとは展開が早い。この分なら14時には余裕でゴールできるだろう。当日帰りの身としては有難い。

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 再び海沿い。遠くに橋が見えるがあれが能登島大橋なのか。

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 道路標識に羽咋の文字が出て来た。あと54km。

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 156km地点、七尾市に入る。

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 少しずつ橋が近付いてくる。

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 橋に到達。でもここは通過チェックの能登島大橋ではなかった。

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 橋の上からの眺望はなかなかの物。この解放感は写真ではなかなか伝わらない。

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 この橋を渡ると能登島なのか。私は300台目の入島になる様だ。

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 別の橋が見えて来た。今度こそ能登島大橋か。

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 あっという間に能登島を通過、通過チェックは目前。

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 171.0km地点の通過チェック3に到着、チェックタイムは12:04。

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 通過証明の写真を撮って直ぐに出発。

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 橋を渡る。小さな半島がなかなかワイルド。

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 七尾市街を通過。

 ここからゴールまでは恐らく生活圏の走行となるが、関東のそれに比べれは遥かに走り易い。

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 国道249号をひた走る。羽咋まで16km。あと10数キロで終わりかと思うとちょっと名残惜しい。

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 終盤になって微妙にアップダウンが出て来た。向かい風基調でちょっとキツイ。

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 羽咋市に入った。残り8km。

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 向かい風でバイクが進まない。あと数キロが遠い。

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 海が見えて来た。9時間前はあの海沿いのサイクリングロードを走ったんだな。

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 この先を右折すれば再びサイクリングロードに合流。やっと向かい風の国道249号が終わった。

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 昼過ぎだが相変わらず人通りはない。

 一旦スタート地点の千里浜休暇村にゴール。

 まだAJたまがわのスタッフさん達はコース巡回中でゴール受付は開設されていないので近くのコンビニにゴール証明のレシートを貰いに行く。

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 無事ゴール。ゴールタイムは13:21。

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 再び休暇村に戻って来て、ブルベカード一式をフロントに預け、着替えてそのまま帰途に就く。

 帰路、高速に乗ってしばらくは好天だったが、新潟通過時は激しい雨が降ったり、軽井沢通過時にはドピーカンな青空になったり目まぐるしい気象変化があってなかなか楽しかった。途中休憩をはさみつつ6時間半のドライブで21時前に帰宅。これにて初の能登遠征は無事に終了した。

 

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 初めての能登半島のブルベを走ったが、車通りも少なく信号も余りない走り易いルートで、地方遠征のメリットがしっかり感じられるコースだった。海あり山ありの変化に富んだ風景の連続で目にも楽しいコースだった。去年の佐渡一周ブルベと同じ様な感じだが、私的には佐渡は佐渡ロングライドで何度も走っているので、能登の道が初めてで新鮮だったことで今回のルートの方が楽しかった印象が強い。6時間の車移動はちょっとしんどいが、次に開催される時は新幹線輪行でも良いかも知れない。是非また走りたいルートだ。

 

 次回ブルベは我がオダ埼清水班主催のBRM624埼玉200、6月開催でサブタイトルがアタック筑波梅林ではなくアタック筑波紫陽花になったが果たして紫陽花は観られるのか?次回詳報の予定。