8/20(月)、9:30にC3/Tortoles de Esguevaを出発。予定より30分遅れだが、完全に復調したわけではないので休憩優先でこれ位の遅れは取り敢えず容認。
Stage 3は73kmとMGMの区間では最短。獲得標高差も530m程度なのでかなり穏便な区間なのでデータを見る限りではちょっと気楽だが、さて実際のルートはどうだろうか。
街の出口からいきなり登り。勾配は5%を超えている感じで脚を使わされる。
日差しは強いがまだ気温は低いので今のうちなら登り坂もそれ程苦にはならない。
2km程登って平坦基調になった。360度平原の中の真っ直ぐな1本道をひた走る。道脇にはひまわり畑。
気温がどんどん上がって来て日差しが厳しくなってきた。気温的に涼しく走れるのは10時までか。
平坦基調が終わったら再び登り。ここも5%を超えている様で結構キツイ。
獲得標高差が500mちょっとの割には結構登らされる。データは鵜呑みにできないか。気温が上がると途端に登りが苦しくなる。
1km程の登って再び平坦基調。平原の1本道には樹木は殆どなくて日陰が全くない。まだ気温は上がっている途中だが既に暑さで苦しくなっている。
PCを出て20kmを過ぎ、長い下りに入った。真っ直ぐで見通しが良い緩斜面で信号や枝道が全くないのでノーブレーキでずっと下り続けられるのが有難い。暫くの間、脚を休めることができる。
向かう先の大地は山肌が剥き出し。遠くからでも幾重にも重なった地層がはっきり見て取れる。枯草色の大地と相俟ってかなりの荒野的風景。
枯草色の大地は農地なのか?一応人為的に刈り取られた跡があるので牧草地なのかも知れない。
丘の上にずらりと並んだ風力発電機が壮観。
徐々に丘が近付いて来た。もしかしてあの丘を越えるのか?
案の定登り基調になった。やはり丘越えは避けられなかった。緩斜面だが結構長い坂をえっちらおっちら登って行く。
登りながら山肌を見る。きらきらと光るガラスの破片の様なものを大量に含んだ層がある。
1km弱の坂をやっとこさ登って丘を越えた。風力発電の林を見ながら下りつつ脚を休める。
鉄道の軌道の上を通過。こっちは高速鉄道の軌道か?
こっちは在来線の軌道っぽい。2種類の鉄道の軌道が並走している。
スタートから288km地点、Torquemadaという街に入った。街の入口の石畳の橋が中世の古城の入口の様で面白いが、自転車で走るには辛い。
路肩のフラットな部分を走ろうとするが、川に落ちそうで怖い。
街を抜け、それまで北西方向だった進路が北東に変わった。途端に向かい風基調。
向かい風はどんどん強くなりバイクが前に全然進まない。真っ直ぐな道の先の丘が全然近付いてこない。暑さも相俟って非常に堪える。
5km超の極悪な向かい風区間を何とか乗り切り再び北西方向に進路が変わった。取り敢えず風の影響は軽くなったが強い日差しと暑い気温はそのまま、とにかく消耗しない様に運動強度を抑えて走る。目安はLSDモード前半。
310km地点、Astudilloという街を通過。道路標識にようやくFromistaの文字が出て来た。PCまであと15kmを切った。
平坦といっても差し支えない程の緩やかなアップダウンをこなしつつだらだらと進む。
315km地点、Santoyoという街に入る。何となく日本語的な街の名前だ。
街中にあるトーチカの様な建物。城か教会のどちらかだろう。
街を抜けるとただ草原が広がる。日陰は全くない。Fromistaまでの7kmが途方もなく長く感じる。
風景が殆ど変化しない真っ直ぐな道。暑さで朦朧として目的地が近付いているのかどうか分からない。日陰があればちょっと休みたいのだが全くないのでただ進むしかない。
Fromistaまであと3km、前方に街らしきものが見えて来た。脚を止めずに進み続ければいつかは終わるというのは正にその通り。
ようやくFromistaの街に入った。もう少しで休むことができる。
街中の案内板を頼りに進む。
Fromistaはそれ程大きな街ではないが、古い建築物もあって観光もできそうな雰囲気がある。人影はまばら、もうシエスタの時間なのか。
学校の様な建物に到着。
入口が狭いのでバイクを降りて入る。
322km地点のC4/Fromistaに到着。早速ブルベカードにチェックを受ける。
チェックタイムは8/20の12:52。
ここには飲食できるブースはない。とにかくどこかで休憩したかったので、街中のここまで来る途中に見つけたスーパーマーケットに戻ることにした。
スーパーマーケットでは数名の参加者も休憩していた。
とにかく喉が渇いていたのでコーラとビッグサイズのモンスターエナジー、食欲が余りなく固形物が食べられそうになかったのでプリンを食べる。日陰で冷たいコーラを飲むのは正に極楽そのもの。もうここから動きたくない。
次のPC、Cistiernaまでは115km。長距離だがそこまで辿り着ければ仮眠できる。今のところ眠気はないが、もう32時間位眠っていないので潜在的には相当ヤバい状況にあることは間違いない。とにかくあと6時間、暑さに耐えて走れば眠ることができるし、眠ることができれば次の展開が出てくるはずだ。これから6時間、スペインの悪魔の太陽ともう一戦交えなければならない。その前に30分程つかの間の安息を得る。