2019BRM608たまがわ200

 いつの間にか7月に入ったが、関東はここのところずっと天気が悪く梅雨らしい気候が続いている。雨も降ったり止んだりで週末のブルベは取り敢えず中休み中なのだが自転車通勤も含め思う様に乗れていなくてちょっとストレスが溜まり気味だ。この時間的余裕を無駄にすることなく、今のうちに溜まった走行レポートをやっつけてしまわなければならない。そんなわけでBRM608たまがわ200の走行レポートは下記の通り。

 

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[目次]

スタート前日(秋田へ移動)

 6/7(金)、今日は先月の休日出勤の代休を取得して休暇。結局当日まで秋田遠征の準備はやらなかった。元々ぎりぎりまで動かない性分なのだが最近は更に酷くなって尻に火がついても動かなくなってきたのでかなり拙い。午前中に何となく動き出し、バイクをパッキングして携行物を揃えて何となく準備を終えて、出発前に行きつけのつけ麺屋に行って早い昼食を取って帰宅。13時になってさてそろそろ出発しようかと思ったところで雨が降り出した。空に向かって文句を言ってもどうにもならないので覚悟を決めて輪行袋を担いで自宅を出発。駅までの1kmが今日最もしんどい徒歩移動となる。

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 最寄り駅の到着。ここからは屋根伝いの移動なので取り敢えず濡れる心配はなくなった。今回は鉄道移動なので簡易輪行袋を使用した。簡易輪行袋は工具を使う分解箇所なくバイクがパッキングできるのが最大のメリット。

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 電車はガラガラに空いていて輪行袋の置き場所には全く困らない。

 西武池袋線、武蔵野線、埼京線と乗り継いで大宮駅に向かう。

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 14時半過ぎに大宮駅着。輪行袋を抱えて移動する時間的ロスを計算していなくて結構ぎりぎりの移動になったが乗車予定の新幹線に何とか間に合った。

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 14:46発の秋田新幹線こまち25号に乗車。

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 こまちは全席指定で事前に予約しておいたので問題なし。乗務員さんに断って輪行袋はデッキに置かせてもらった。

 秋田までは3時間半、ビールといきたいところだが、ブルベ前日だし”明るいうちは呑むべからず”の我が家の家訓に従いメロンソーダにする。こまちは席も広く100Vコンセントもあってなかなか快適、ちょっと眠ったり窓の景色を眺めていたりスマホをいじったりしたらそれ程退屈することもなく時間が潰れた。

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 定刻18:15に秋田駅着。

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 久し振りに秋田駅に降り立った。ブルベでは秋田に何度か来ているが鉄道移動で秋田に来たのは今回が初めて。

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 先ずはコインロッカーの場所をチェック。明日はブルベ走行後にそのまま帰るため、明日の朝にホテルをチェックアウトしてからスタート地点に向かう前に荷物を預けておかなければならない。上手い具合に駅舎の外に面した場所にコインロッカーがあった。駅舎内は自転車進入禁止なのでこの場所は都合が良い。

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 今日のホテルは駅の真ん前なので徒歩移動は苦にならない。秋田は雨は降っておらず、18時半だがまだ十分に明るい。気温は15℃位と思われるのが半袖Tシャツで心地良い感じで過し易い。

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 徒歩1分でホテル着。ここからスタート地点までは1km弱なのでかなり便利。

 チェックインして部屋に入ってほっと一息。

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 休む前に輪行解除。やはり工具無しでバイクを組み立てるのはかなり楽だな。

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 バイクを組み上げて、食料の買い出し。今晩の軽食と明日の朝食を買いに近くのコンビニに出向く。外はちょうど暮れかけで飲み屋の明かりがいい感じにモーションをかけて来る。ついうっかり吸い込まれそうになるが、走行前日のアルコール摂取は厳禁と自らに言い聞かせ何とか誘惑を振り切って部屋に戻った。

 シャワーを浴びてすっきりしてコーラで前夜祭。軽食を食べながらネットで明日の天気予報をチェックするが明日の朝は雨予報。移動前の予報では降らない見込みだったので雨具一切は携行しなかったのだがこれは失敗だったか?気温が低くなければ少々濡れても問題ないのだが、気温は15℃位はあると見込んでウェアも半袖ジャージにレーパンに指切りグローブしか持ってこなかった。まあ今更じたばたしてもどうにもならないので諦める。

 22時前にいい感じに眠気が来たのでそのまま消灯。

スタート当日の朝

 6/8(土)、5時前に起床。カーテンを開けて窓の外を見ると、残念ながら予報通り雨が降っている。微妙に肌寒いがこの時間でこの程度ならば自転車に乗って走り出せば問題ないので一安心。昨日買ったパンを食べながらウェアに着替えて準備する。身支度を終えてさあ出発というところでバイクを見たら、後輪の空気が微妙に抜けている。昨日パッキングする前に新しいチューブに交換して既定の気圧まで空気を詰めたのに一晩でここまで抜けるのはもしかしたらスローパンクなのかも知れない。新品だからパンクはないだろうと、取り敢えず空気を入れ直して暫く様子を見ることにする。

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 5時半にホテルをチェックアウト。

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 雨は小雨程度なのは幸い。予報では午前中のうちに上がる見込みなのでスタートしてからしばらくの辛抱だ。先ずは駅のコインロッカーに荷物を預けに秋田駅に向かう。

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 コインロッカーにデイパックを預け入れる。鍵が無いタイプなので鍵を無くす心配が無いのは有難い。只し開錠の際に必要な暗証番号が印刷されたレシートが発行されるのでこれを無くなさない様にしなければ。

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 秋田駅からスタート地点に向かう。スタート地点までは大通りを真っ直ぐ進むだけ。途中、2014の日本縦断2700km:第9ステージ/BRM504埼玉200のスタート地点を通り過ぎた。懐かしい。

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 5:40にスタート地点に到着。AJたまがわのスタッフさん達に挨拶をしつつ受付をする。ブリーフィングは既に終わっていた。毎度毎度遅刻してすみません。

 今日のコースは秋田を出発して、北秋田方面に北上し男鹿半島を巡って秋田に戻って来る200km。

 高い山はないがアップダウンがかなりあるので獲得標高差は累積で2000m程になっている。男鹿半島は2014年のオダ埼清水班のBRM914埼玉300で一度走って以来だが、その時は時計回りに走ったが今回は逆回りになる。男鹿半島は景色は最高だったけれどアップダウンがきつかった思い出があるがさて今日はどうだろうか。

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 参加者はぱっと見30名程か。関東からの遠征者もそこそこいるように見受けられる。

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 防寒具も雨具も一切携帯しないので軽装。泥除けを付けてこなかったのは失敗だった。

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 定刻6:00にスタート。スタートする頃には雨は上がって一安心。このまま降らなければ良いのだが。

スタート/濠の角の公園->PC1/ローソン上小阿仁店(55.0km)

  秋田市街を緩々と走り始める。

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 まだ朝方なので市街地の車通りは非常に少なく走り易い。

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 2.2km、いきなり踏切に引っ掛かる。

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 4km程走ったら市街を抜けて田園の中の道になった。再び雨が落ちて来た。がっくり。

f:id:gearmasher:20190608063312j:plain 8.9km、雨は強くはならないが路面にはしっかり水が浮いていて車輪が巻き上げる水飛沫が鬱陶しい。やはり泥除けを付けてこなかったのは失敗だった。

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 徐々に車列が長くなってきた。登り坂を利用してエスケープを図る。

f:id:gearmasher:20190608064828j:plain 車通りの殆どない田園の中の道は静か。雨ではあるがそれはそれで趣がある。

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 16.8km、潟上市に入った。本格的なアップダウン区間に入った。真っ直ぐなアップダウンが続く。いつの間にか雨が上がった。

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 幾つも連なる登りの勾配は皆6%。ちょっと不思議。

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 31.7km、国道285号に合流、鷹巣方面に右折。

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 32.1km、道の駅五城目を通過。国道285号は2016年のBAJ2400で一度走っているのだがあまり記憶に残っていない。

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 国道285号も緩いアップダウンがある。

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 気温17℃、私的にかなり快適な温度で非常に走り易い。路面も乾いて来て雨の心配はなくなった。

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 37.9km、大館・北秋田方面に向かって進んでいる。

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 今日最初の峠越えに差し掛かった。5%弱の緩い登りが2.5km程続く。

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 登り後半になって勾配がきつくなってきた。標高200m程度の峠のはずだが結構登り応えがある。

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 44.0kmのピークのトンネルを越えて下りに入る。上小阿仁は”かみこあに”と読むのか。

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 51.0km、コースは左折方向の三種方面に進むが、一旦直進して先ずはPC1に向かう。

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 分岐ポイントからPCまでは4km程。車通りは少ないが時折大型トラックが結構なスピードで抜いていくので神経を使わされる。

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 55.0km地点のPC1に到着、チェックタイムは8:14。

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 ピルクルがなかったので珍しいものを見つけて試す。あまり美味しくなかった。トラック運転手さんに「今日は自転車が沢山走っているのを見たが何かの大会か?」と話しかけられたので今日のブルベの説明をしたらかなり奇異な目を向けられた。呆れられるのは良くあることだがこういうリアクションは久し振り。15分程休憩の後リスタート。

PC1/ローソン上小阿仁店->PC2/ローソン三種鵜川店(35.4km/90.4km)

 PCを出て元来た道を戻る。これからPCに向かう人達に手を振りながらスライドする。

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 59.0km、先程通り過ぎた分岐に戻って来た。右折して三種方面に進む。

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 59.9km、三種方面に右折。曲がって直ぐに登りが始まった。今日2つ目の山越えだ。

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 前半5%弱の真っ直ぐな登り、後半になって勾配がきつくなってワインディングになった。ここも標高200m程だが登り応えがある。

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 62.7km、2.5km程の登りを終えてピークに到達、三種町に入った。そのまま下りに入る。

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 緩やかで長い下りを快調に下る。涼しい風が気持ち良くて気分上々。

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 下り終えて平坦基調を順調に進む。車通りもなく信号もない道は本当に走り易い。遠征ブルベはこういう道をたくさん走ることができるのが最大のメリット。

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 74.0km、男鹿方面に左折。

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 81.4km、国道7号に合流、右折して能代方面に進む。

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 久し振りの国道7号、2014年の日本縦断2700kmで走った時の記憶がしっかり残っている。ここを走るのも今回の遠征の楽しみの一つだった。

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 海からの風を防ぐ防風壁を見るとあの時を思い出す。2700kmという途方もない距離を自転車で走るというチャレンジの最中、無心でペダルを漕ぎながらこの道をひたすら北へ向かった記憶が残っている。あの無謀なチャレンジをやり遂げたという事実を今日ここを走ることで再認識することができた。先月のBRM511群馬200で新潟の海沿いを走ってから1月後にまたここを走ることができたのはちょっと贅沢な追体験になった。

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 9km程の国道7号ももうすぐ終わり。PCはもう目前。

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 90.4km地点のPC2に到着、チェックタイムは9:39。

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 90kmを3時間半はかなり順調に来ている。このハイペースも東北地方の走り易い道の御陰。

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 再び珍しいものに手を出してしまった。味は至って普通。15分程休憩の後リスタート。

PC2/ローソン三種鵜川店->通過チェック1/入道崎園地(40.1km/130.5km)

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 PC2が今日のコースの最北端、PCのある交差点から国道7号を離れ海に向かって西に進む。田んぼの中の真っ直ぐな道をひた走る。日本の穀倉地帯という風景。PC2から先、ゴールまでは補給できるチェックポイントはない。区間距離は113kmと長いが高い山はないので休憩地点を入れずに行く予定だ。

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 92.8km、大潟方面に左折する。

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 風は東方向から吹いているので追い風基調、真っ直ぐな道を快調に進む。

 

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 101.0km、野石方面に左折する。

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 真っ直ぐな道の先に風力発電機が見えて来た。

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 106.4km、道なり左折方向で国道101号に乗る。

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 109.7km、うねうねと曲がりくねった国道101号を進む。たくさんの小さめの風力発電機が建ち並んでいるのが見える。

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 海が見えた。海沿いに到達。

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 日本海は穏やか。曇り空でちょっと荒涼とした感じが日本海らしい旅情があって良い感じ。2か月連続で日本海沿いを走るとはなかなかに贅沢をしている。

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 微妙なアップダウンが続く。通過チェックのある入道崎まであと12km。

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 ひとけのない寂れた感じの集落の中を走ると、何とも言えない旅情を感じる。

f:id:gearmasher:20190608110522j:plain 124.8km、登りの途中でなまはげ発見。

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 アップダウンが続く。ここまで走って来てやはり後輪に違和感。ちょっとした路面の凹凸を越えた時のバウンドの仕方が弱い。空気圧が低くなっているものと思われる。やはりスローパンクなのか。通過チェックに着いたらちゃんとチェックしてみよう。

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 アップダウン区間が終わり、入道崎の灯台が見えた。

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 130.5km地点の通過チェック1に到着、チェックタイムは11:10。ここは写真チェック、まず通過証明用の写真を撮る。

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 観光客はまばら。前回来た時と似た様なものか。

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 トイレに寄ってから灯台を見る。ロードシューズで歩いていくのが億劫だったので遠巻きに眺めるのみ。

 さて、後輪をチェック、やはり朝出発前に空気を入れたのに抜けている感じだ。だからといって走行不能になる程空気圧が下がっているわけでもない。今まであまり見たことが無い感じの微妙なスローパンクだ。残り距離は70kmちょっと、あと4時間位なら空気を継ぎ足せば走り切れそうなのでチューブは交換せずに空気を入れてそのまま走ることにする。15分程休憩の後リスタート。

通過チェック1/入道崎園地->通過チェック2/ゴジラ岩(25.1km/155.6km)

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 ここからが今日のメインイベントの男鹿半島の外縁区間となる。走り始めは取り敢えず平坦。

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 道沿いには電信柱とかの人工物がなく、北海道の様な開放感のある道が気持ち良い。

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 133kmを過ぎて徐々に登り始める。緩やかな坂が真っ直ぐ伸びている。

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 樹木の感じが何となく南国に見えるのは気のせいか。

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 登り進むにつれて勾配がきつくなって7%位になった。これは本格的な山越えだ。

 2km程のヒルクライムを終えてピークを通過。

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 136.7km、秋田・戸賀方面に左折。前回はこの分岐を反対側から登って来たのを良く憶えている。

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 138.2km、県道59号に合流、右折方向に進む。

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 秋田までは67km、大体残り距離と一致する。

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 再びフラットな道になり順調に距離を消化していく。

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 141.4km、男鹿水族館前を通過。この建物も良く憶えている。建物を眺めつつ登り坂に差し掛かる。

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 Sカーブの急坂から下を見下ろす。

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 山沿いのアップダウン区間に入った。ダイナミックだが静かな道は走り応えがあって楽しい。

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 下りは海に向かって吸い込まれていく様な感覚。ちょっとしたジェットコースター的体感。

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 145.9km、一旦下って海近くのパーキングを通過。この先は再び登り。

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 長い登りを進む。これが恐らく今日最後の山越えではないか。

 登りは結構長い。2km登ってもまだ終わらない。終盤で10%超の急勾配になってキツイ。えっちらおっちら登って行く。青空が見えてきて日差しが出てきて暑くなってきた。

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 151km地点のピークを通過して下りに入る。再びジェットコースター。

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 長い下りを快調に下る。通過チェックはもう目前。

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 155.6km地点の通過チェック2に到着。チェックタイムは12:23。ここも写真チェックなのでまずは通過証明用の写真を撮る。

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 取り敢えずゴジラ岩を見てみようと思ったが、見る角度が悪いのかどうもそれっぽく見えない。近付いたら見えるのかも知れないがそこそこ距離があってロードシューズで歩くのは面倒なので諦める。後輪の空気をチェックしてみたが最後まで持ちそうだったのでそのまま、10分程の休憩の後リスタート。

通過チェック2/ゴジラ岩->ゴール/セブンイレブン秋田泉中央1丁目店(47.9km/203.5km)

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 ゴールまで残り50km、ボトルの水もまだ入っているし空腹感もないので休憩なしでゴールまで行けそうだ。

 進路が西向きになった途端に強い向かい風基調、がっくりとペースが落ちた。

f:id:gearmasher:20190608124158j:plain 157.6km、秋田までは47km、向かい風だと遠く感じる。

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 犬の様な奇岩。

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 161.7km、鵜の崎海岸を通過。

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 向かい風が更にきつくなり、速度が20km/hを割り込む。15時位にはゴールできるかと思っていたがこのペースだと難しくなってきた。

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 166.2km、男鹿の街中に入ってきた。ようやく向かい風から解放されるのか。

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 男鹿市街に入って多少風は弱まったものの、まだ進路は北西方向で向かい風基調。

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 169.6km、秋田は右方向なのに進路は左、脇本方向に進む。

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 曲って直ぐに登りが始まった。これが茶臼峠というやつか。勾配5%超でおまけに向かい風基調なのでかなりきつく感じる。

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 170.8km、1km程の登りを終えてピークを通過、そのまま下りに入る。

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 男鹿なまはげラインという凄いネーミングの道を走る。真っ直ぐな道は相変わらずの向かい風。

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 176.5km、進路が南向きに変わって向かい風が少し緩んでちょっと落ち着いた。秋田方面に右折。

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 国道101号に合流、秋田に向かってひた走る。

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 179.5km、おお、男鹿のシンボルの巨大なまはげ像だ。今回は背後から迫る。

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 このなまはげ像を見るのは2014年の埼玉300と2015年の埼玉1000に続いて3回目。ちゃんと見るべきものを見ることができたので満足。

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 国道101号から県道56号は本当に真っ直ぐ。長く真っ直ぐな道は東北にいるということを実感させる。無心に脚を回す。

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 192.0km、秋田市に入った。ゴールまであと15kmを切った。

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 195.6km、長かった直線道路もここで終わり。左折方向に進み、秋田港から市街地へと入っていく。

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 196.5km、県道59号から左折して裏道に入る。

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 198.8km、埼玉1000の時に泊まったホテルと秋田ポートタワーの直ぐ傍を通過。懐かしい。

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 再び国道7号に合流、秋田市街地方向に右折。市街地走行になって信号多数でペースダウン。

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 県道56号に乗った。後はゴールまで一直線。残りは3km程、どうやら今日も無事に完走できそうだ。

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 無事ゴール。ゴールタイムは14:33。

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 ゴジラ岩からは結構向かい風に苦しめられたが、終わって見れば大崩れすることなくすんなりと走り終えられた感じ。

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 流石に110kmの無補給走行はしんどかったのか、ちょっと空腹感があるのでコーラとプリンのどら焼きで小腹を満たしてゴール受付に向かう。

ゴール後~帰宅まで

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 昼過ぎの秋田市街は朝の静かな佇まいとは打って変わって賑わっている。車通りも非常に多く大都会だ。

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 スタート地点を通り過ぎる。

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 スタート地点の直ぐ目の前のホテルに到着。ここがゴール受付の会場だ。

f:id:gearmasher:20190608150642j:plain 今日コース担当のmorouさんとAJの重鎮でもあるりんぱぱ代表とベイさんの御二人も揃ってゴール受付をして頂く。完走時間は8時間33分だった。しばしの歓談を楽しむ。この続きをこの後の宴会でしたいのはヤマヤマだが残念ながらとんぼ返りをしなければならない。後ろ髪を引かれつつその場を後にする。今日も一日楽しませて頂き、ありがとうございました!

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 秋田駅前まで戻って来た。

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 コインロッカーに到着。預けた荷物を取り出し、間髪入れずにバイクパッキング開始。

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 15分程でバイクパッキング完了。やはり工具を使わずにバラしてパッキングできる簡易輪行袋は便利だ。

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 寄り道せずに駅に向かう。帰り際になまはげの面々に挨拶をしておく。

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 さよなら秋田犬、また来るよ。

 御腹が空いたので駅弁を買ってホームに入る。

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 遅滞なく行動して16:12のこまち号に乗車。

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 上手い具合に車両最後尾の席が取れたのは良かった。。バイクケースもきちんと収納できてこれで安心して眠れる。

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 りんぱぱ代表に「せっかく秋田に来たのに、グルベしなきゃ駄目でしょ!」って怒られたので特製牛めし。 

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 久し振りに駅弁を食べたが非常に美味しかった。量が少なかったのでもう一つ買って食べようかと思ったが我慢する。

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 一眠りしたらあっという間に大宮着。まだ19時半だ。

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 大宮発八王子行きの武蔵野線があるなんて知らなかった。タイミングばっちりで乗車する。

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 大宮から新秋津まで乗り換えなしで行くことができる。輪行袋を抱えての移動は1回乗り換えが少なくなるだけでも相当楽に感じる。この直通電車は相当便利。

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 20時過ぎに新秋津駅着。ここから秋津まで歩いてもう一度電車に乗ることを考えると、ここから自走で帰った方が多分早いのでここで輪行解除。自宅までは5km程、緩々と走る。

 21時前に自宅に到着、これにて秋田遠征ブルベは無事に終了した。

 

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総括

 今回の走行軌跡はこちら。

Relive '2019BRM608Tamagawa200'

  AJたまがわさんの秋田200、コース的には東北の地の利が存分に活かされた走り易い道の連続で山も程々で田園や海も一度に楽しめるメリハリの付いた非常に楽しいコースだった。特にこのブルベのメインイベントとなる男鹿半島の外縁を走る道はダイナミックだけれどとても静かで落ち着いて景色を楽しみながら走ることができるサイクリングには最高の道だった。また、私的には過去に走ったことのある道を再びトレースしてその当時の記憶を辿ることができたことも非常に良かったと思う(帰宅して改めて過去を振り返ってみたら2013年から2016年の間に計5回秋田を走っており今回が6回目、結構秋田に来ていることがわかってちょっとびっくりした)。開催時期も丁度良く、気温もサイクリングには最適のレンジではなかったかと思う。私的には半袖ジャージとレーパンで気持ち良く走ることができた。

 AJたまがわさんの遠征ブルベは今回の秋田で3回目、2017年の佐渡、去年の能登もそうだが地方ならではの絶好のサイクリングルートばかりを織り込んだコースばかりで、多少お金と時間を費やしても十分に元が取れる程に楽しめた。今回は帰宅後の疲労感も少なく今まで以上に後味が良かった。考えてみれば今回は鉄道移動だったからだろう。走り終えて4,5時間車を運転するのと新幹線で駅弁食べて寝て帰って来るのとでは疲労度は違うのは当たり前ということか。

 今回の秋田遠征で鉄道移動の良さが分かって来た気がする。両輪外しの簡易輪行袋は飛行機輪行ケースと違って分解に工具が要らないし慣れると5分で出し入れできる。飛行機は空港での待ち時間が2時間必要だから本州なら絶対時間はそんなに変わらない。あと、新幹線は席が広いし墜落の心配はないし私的には飛行機と比べて優位性は高い。但し運賃がネック。飛行機の割引チケットが当たり前になって来て、新幹線は割高感がある。2割位安くなってくれると有難い。私的には1泊2日で交通費3万円、宿5千円、移動時間片道6時間で収まるなら、週末遠征ブルベがもっと気軽に行けるのだが。今回はあまりリサーチすることなく普通にえきねっとや当日のJR券売機でチケットを買ったが、事前購入で安く買う方法もあるみたいなので次回はそういうものをちゃんと調べて利用したい。

 来年もAJたまがわさんの遠征シリーズはあるとのこと、青森開催予定ということらしい。青森なら新幹線で今回の秋田と所要時間はそんなに変わらないらしいので是非また鉄道輪行で参加できればと思う。

 そうそう、男鹿200走行中に後輪の空気が微妙な抜けていた件、後日調べたらバルブの付け根に非常に小さな穴が開いていてやはりスローパンクだった。新品のチューブだったのでこれは恐らく製造不良だと思われる。

 

 次回ブルベはR札幌さんのBRM615初山別600。R札幌さん主催のブルベは初参加になるが、次回詳報予定。