PBP2019/Report 5:Stage 1,Day 1/Rambouillet->Mortagne-au-Perche(118km/118km)

 8/18(日)、20:50。遂にスタートまで10分を切った。

f:id:gearmasher:20190819035027j:plain

 スタートの雰囲気もそれまでの和やかな雰囲気から徐々に緊張感が出てきた。

 この場に立つことができた喜びを噛み締めつつ、これから始まる大冒険に武者震いの様な高揚感を味わう。ステージ上のDJのおじさんの喋りのテンションも増々上がって否応にも気分が盛り上がっていく。

 スタート1分前、周囲ではペダルにクリートを嵌めるパチパチという音がひっきりなしに聞こえる。DJのおじさんの掛け声でフランス語でカウントダウンが始まる。いよいよだ。カウントダウンがゼロになり先頭が勢い良く走り出す。

 21:00、スタート。道の両脇の観客の声援と拍手の中を進む。大舞台のこのスタートの雰囲気とその中に混ざって走り出す高揚感は段度経験しても最高の気分だ。

f:id:gearmasher:20190819040405j:plain

 毎度のことだがスタート直後の集団は速い。過去、スタート直後のこのハイペースに雰囲気に呑まれて付いて行き気付かないうちにオーバーペースになって対して走っていないうちへばって集団から千切れてその後の走りが苦しくなるという経験を何度となくしているので、今回は失敗しない様にとにかく冷静に抑えて走る。幸い集団の先頭を牽くペースメーカーのバイクのスピードがそれ程速くないので集団のスピードはそこそこでそれ程苦も無く付いて行けるのは有難い。

f:id:gearmasher:20190819040547j:plain

 過去のサンカンタンがスタートの時はスタートしてからしばらくは街中を走ったりくねくねと曲がったりと集団がなかなか落ち着かなくて結構スリリングだった印象があるのだが、今回はちょっと街中を走ったら直ぐに郊外に出た感じで集団もまばらで我先にとガンガン追い抜いて行く訳でもなく落ち着いている感じなのでとても走り易い。

 初日は過去2回と同じく徹夜走行で445km先のルディアックまで仮眠無しで行く。ルディアック到着予定はちょうど24時間後の明日の21:00だが、過去の実績から考えるともう少し早めに到着したいというのが本音。

 まずは第1ステージ、ランブイエからモルターニュ=オー=ペルシュまでの118km。スタート地点からサンカンタンからランブイエになって20km近く短くなったのは有難いが、それでもPBP全行程の中で最長区間、アップダウンは大したことはないのでまずは確実に走ってPBP走行のペースを掴みたいところだ。

f:id:gearmasher:20190819041800j:plain

 21:20、地平線に日が沈んで夕焼けが美しい。21時スタートでも十分に明るいので夜スタートという気がしない。

f:id:gearmasher:20190819041808j:plain

  日も暮れかけて気温が結構下がって来た。20℃を切る位の感じで停まっていると半袖だと寒く感じると思われるが、走っている分には私的には丁度良い。2011年はもっと早い時間のスタートで、暑さとオーバーペースでへばってしまいスタート直後で途方に暮れる様な有様だったことを考えればかなり落ち着いた出だしで、やはり遅い時間のスタートの方が私的には何かと都合が良い。

f:id:gearmasher:20190819043135j:plain

 Vグループの先頭集団が見えなくなってペースの合う者同士がぼちぼち集団を形成して30km/h超のそこそこのペースで進む。体調はまずまずで脚は良く回る。普段のブルベだと独りで走るがPBPの序盤は多少の粗密はあれどルート上には常に前後に人がいる状態なので逆に独りで走る方が難しい。こういうケースでは体力温存も含めて丁度良い集団に加わって走るのが得策だ。

f:id:gearmasher:20190819044620j:plain

 夕焼けの薄暮が消えて闇が迫ってきた。いよいよナイトラン開始。

 走っている最中にいきなりカツーンという何かが落下して地面に当たる音が自分の真下から聞こえたのでびっくりして下を見たら、ハンドルバーのエンドに付けていたバックミラーが無くなっていた。停まって戻って拾いに行こうかと思ったが後続がどんどん来ていて危険だったので諦めてそのまま進む。スタート直後からぐらついていて変な向きになっていたので手で直しつつ、後でちゃんと付け直そうと思っていた矢先だった。その場で止まって直すという一手間を惜しんでいきなりのトラブル発生だが致命的ではないのが幸い。でもそんなに安いものではないのでそこそこ痛いのは確か。

f:id:gearmasher:20190819051441j:plain

 周囲に民家や街灯もない畑か野原の中の暗い道を走っていても

f:id:gearmasher:20190819060325j:plain

 58.0km、シャトーヌフ=アン=ティムレという街に入った。深夜23時だがバルは営業していて人影も多い。ちょっと賑やか。

 第1ステージの半分を消化、スタートから2時間はまずまずのペース。

f:id:gearmasher:20190819060425j:plain

 この街の中には信号があった。スタートしてから信号に出会うのは初めてではないか。赤信号で止まったら集団はそのまま行ってしまい、後続も全然停まろうとしない。やっと一人二人停まる程度で、参加者の大多数は信号を守らない。過去もそんな感じだったので特に驚きはない。

 この赤信号で独り走行になった。適当なトレインに遭遇するのを待ちつつマイペースで走る。

f:id:gearmasher:20190819064148j:plain

 74km、スノンシュという街に入った。

f:id:gearmasher:20190819064234j:plain

 街の中には夜中でも街灯が点いていて明るい。イメージ的には10~20km位の間隔で街を通過するので、真っ暗な郊外の道を何10kmも走りっ放しということにはならない。ナイトランでもメリハリがあるので退屈はしない。

 再びトレインに乗って進む。眠気も全くなく極めて順調。日本のブルベだと夜間のトレインに乗るのは相手の力量も疲労度も良く分からずリスキーなので殆どやらないが、PBPだとそれなりに走り込んでいる人が集まっているし、実際乗ってみて安心感が高いのでそれ程リスクを取っているという感覚はない。

f:id:gearmasher:20190819073827j:plain

 98.5km、ロンニー=オー=ペルシュという街を通過。街中の真夜中の教会がなかなか荘厳な感じ。

f:id:gearmasher:20190819074012j:plain

 真っ直ぐな道の先までバイクの赤いテールランプが連なっていて、いわゆる”ランタンルージュ”という風景を観ることができる(写真でに撮るのが全然上手く行かない)。これもPBPの醍醐味の一つ。スタートして4時間近く経って、前のグループとかなり混ざって来て前後にはそこそこ人数が常にいる状態が続いている。

f:id:gearmasher:20190819075539j:plain

 モルターニュ=オー=ペルシュまで20kmを切ってはっきりとしたアップダウン区間に入った。5%位の登りらしい勾配の坂がちょくちょく出て来る。脚は相変わらず回っているので大して苦にはならない。

f:id:gearmasher:20190819082618j:plain

 モルターニュ=オー=ペルシュの街に入った。街の中をうねうねと曲がりつつ進む。通過チェックポイントはもう直ぐ。

f:id:gearmasher:20190819083250j:plain

 通過チェックの入口が見えた。取り敢えず第1ステージを無難に走り終えることができてホッと一息。

 118km地点の通過チェック、モルターニュ=オー=ペルシュに到着、チェックタイムは8/19の1:35。

f:id:gearmasher:20190819083419j:plain

 多くの参加者やスタッフでごった返す建物の中に入る。ここはPCではないのでコントロールはない。

f:id:gearmasher:20190819084035j:plain

 トイレに行ってから、それ程空腹感はないがPCではできるだけ補給を摂る様にするつもりなのでサンドイッチを買う。

f:id:gearmasher:20190819084229j:plain

 デカいサンドイッチとコーラでしっかりと補給する。まだスタートから最初の100kmなので殆どの参加者が皆元気、非常に賑わっている広い建物の中にただ紛れているだけでかなり楽しい。眠気もなく疲労感も殆どない。PBPの雰囲気にもかなり馴染んできてペースが掴めてきた。この調子で次のステージもそつなく走りたいところ。20分程休憩する。