新生メインバイクインプレッション

 幾つかの変更点を盛り込んだチタンフレームをオーダーし、フレーム入れ換えついでに幾つかのパーツも入れ換えた新生メインバイク「BERG Ti-1」をこのゴールデンウィーク中に組み上げました。

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 とりあえず200kmほど走ってみての感想ですが、

1.まず旧車BERG AL-2(アルミフレーム)と比較して振動吸収が良くなりました。多摩湖CRの悪路ではAL-2+MAVICキシリウムでは結構バイクが跳ねてましたがそれが収まりました。でも路面からの凹凸情報は分かるので単純に鈍くなったということではなさそうです。(サドルをSLRに、ハンドルをカーボンに換えたのでその効果もあるのかも知れませんがフレームの差も大きいように感じます)

2.加速感は、AL-2ほどの瞬発性はないですがでも踏み込んだ力がフレームのどこかにたまっている感じでワンテンポ遅れて跳ね返ってくるって感じがあります(通勤用のクロモリバイクではぐにゃっとした踏み味で力がそのまま逃げっ放し)。これがいわゆるチタンフレームの粘りというかバネ性というヤツなのでしょうか。

3.ホイールベースを詰めたことによる直進安定性の変化ですが、殆ど差が分かりませんでした。

4.BB位置を下げたこととシートチューブを短くしたこと、あとシートチューブのボトル台座を思い切って下げたことが功を奏したのか、低重心で安定した感じを受けました。(ボトルの出し入れがかなりやり易くなって、これは結構嬉しいです)

5.総じて、AL-2で感じていた瞬発性があって荒っぽい感じからカドが取れて乗り易くなりそれでいてよく進む感じです。今日平坦コースで往復76kmをノンストップで走ってきましたが、往路で強い向かい風を受けたにもかかわらずそれまでの自己ベストを9分短縮しました。まあ、久し振りにそのコースに行ったので当時よりエンジンも多少良くなっているのかも知れませんし、MAVICキシリウムをそのコースで使用するのも初めてだったので、全てがフレームの効果というわけではないと思いますが、でも走った後の疲労感がかなり違いますね。まだ結構余力ありましたから。

6.残念ながら期待が外れてしまったのは重量です。フレームサイズをAL-2より詰めたので多少は軽くなっているのではと密かに期待していたのですが、フレーム単体で比較してみると、AL-2が1200gでTi-1が1260gでちょっと重かったです。まあチタンフレームはこういうもんだとこれは諦めるしかないですね。

7.で、部品を軽量化も意識しつつ幾つか入れ換え写真の仕様で6.52kgとなりました(キシリウムエリートだと7.3kg)。ブレーキアーチは効きのデュラを取るか軽さのゼログラヴィティを取るかずーっと迷っていたのですが、フレーム重量が結果的に重くなったので結局ゼログラヴィティを思い切って付けました。猿岩線の下りで問題なく使えたし、nokonのアウターのせいか予想以上にしっかり効くので安心して使えそうです。あとKMCのチェーンをまだインストールしていないので、それをやると6.5kgを切ってくると思われます。

 まとめとして、今回のフレーム交換は特段の不満点もなく大成功です。何と言ってもチタンの長耐久性が、経済的制約の大きいサラリーマンライダーの私にとって精神衛生上非常に宜しいです。あと塗装剥がれも気にしなくて済みますしいいこと尽くめです。

 でももしあと200g以上軽いチタンパイプセットが開発されるようなことになったら、きっとまたオーダーしちゃうなんてことを既に考えている私は不届き者でしょうか・・・!?

 ちなみにこのフレームは、このサイスタでも御馴染みのプロロードレーサー橋川健選手のオリジナルブランド「VLAAMS」から旧車フレームに引き続き今回も購入しました。今回はフルオーダーということでいろいろとアドバイスを受けながら仕様を煮詰めていき、結果的に独りよがりでは絶対にできない良い物が出来上がりました。橋川さん、どうもありがとうございました!
 橋川さんが650Cロードを手掛け続ける限り、650Cオンリーユーザーの私としてはずっと御世話になろうと思っています。

 「一生VLAAMS」宣言!