今年のツールはほぼ勝負は決しました。
ランス・アームストロングは勝つことはできませんでした。ランスが負ける姿を見たいという私の願望が叶ったわけですが、負けたら負けたで劇的な復活勝利を見たかったという何とも複雑な心境です。
当初からランスがアシストをしにツールに戻って来たとは到底思えませんでしたが、実際にツールの走りを見て「これは本気でツールを勝ちに来ているな」と確信させるだけの強いモチベーションを感じた時は胸がすく思いがしました。
連覇中はアンチ・ランスな私でしたし7連覇してさっさと引退した時には勝ち逃げのつまらなさだけが強く残り、ランスのいない2006年以降のツールがどこか矮小に見えて困りました。
しかしランスが自ら再びツールに戻ってきて計らずも負けたことで”7連覇が完結”しました。私的にはすっきりした気分です。
そして30代終盤になったランスが今度はチャレンジャーとしてツールの総合優勝に挑むなんて、どうにもドラマチックな展開ではないですか。
今年のツールは来年への壮大なプロローグに思えてなりません。ランス&ブリュイネルが新チームを結成し、コンタドールがアロンソの新チームに移籍し、ヴィノクロフがアスタナに復帰し、シュレック兄弟やエヴァンスやバルベルデやバッソやその他新人がしのぎを削る群雄割拠な2010ツールが観られるのではと思うと今からわくわくします。
そしてランスの復活勝利を、ベテラン贔屓の私としても大いに期待しようと思います。
そんな訳で今更って感じですがLIVESTRONGのリストバンドを「Lance Armstrong Foundation」のサイトから購入しました。今までは抵抗があって手を出しませんでしたが、これからはサイクリストのシンプルな共有意識を身に付けることができそうです。