スポークが切れた

 今日のジテツウ復路での出来事、あと自宅まで3km弱のところの交差点で信号待ちからスタートしてペダルを踏み込んだ瞬間、「バチッ!!」という結構大きい音と同時に大きい石に乗り上げたような強い衝撃を感じ、最初は何が起こったのか理解できなかったのですが、暗がりの中で前輪からカランカランと音がするのでスポークが破断したのが分かりました。

 現在通勤では手組みのクリンチャーホイールを使っていたのですが、スポークが破断するというイベントに遭遇したのはこれが初めてです。1本だけ切れただけなのに結構リムが振れて明らかに走りが不安定になり、自宅までそろりそろりと帰りました。

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 思えばこの破断は起こるべくして起こったと言えるのですが、このホイールを組んだ時、別のリムで組んでいたスポークをそのまま使い回したことが主要因だと考えられます。
 当時はとりあえず新しいリムのERD(リムの有効内径)のカタログスペックを鵜呑みにしてスポーク長を計算して、前のリムのスポーク長と大体同じ値だったのでそのまま使いまわしたのですが、いざ組み上げてみるとニップルのお尻からスポークが2mm程飛び出るくらいに長かったので、仕上げのテンションをかける時にスポークのねじ山が尽きた所までニップルのねじ山が掛かっているような気がして不安感を覚えたのですが、そのまま使っていました。テンションも結構高めに設定していたので恐らく相当スポークがねじれていたと推察できます。

 早速前輪をバラし今度はちゃんとリムのERDを実測してみると、やはりカタログスペックに対して直径で4mmほど短いことが判明しました。
 この調子だと後輪もいずれ同じことが起こると、前後輪共に組み直すべく再計算した長さのスポークを注文しました。

 ちょっとした手抜きが招いたトラブルでしたが、スポークが切れるとどういうことになるのかが体感できたのは貴重な経験でした。

 ホイール組みはたまにやる分には非常に楽しい作業なので、ホイールが壊れたというのに何か妙に嬉しい感じです。シルバーウィークの秋の夜長の楽しみが一つできました。