登坂能力アップのための基礎練習(シクロパビリオンに行ってきた・その8)


 今日は久し振りにシクロパビリオンのレクチャーイベントに参加して来ました。テーマは「そ~っと登れば速くなる! 」というヒルクライムレクチャーで、講師は何と浅田監督です。今まではこ~ぢ館長のフレンドリーなレクチャーだったのでそれ程の緊張はなかったのですが、やっぱり浅田監督直々となるとちょっとビビります。おまけに対象者が「中級者」とあって、果たして私が該当するのかもちと不安でした。

 今朝起きると何と快晴!昨日までは雨の予報だったのですがここまで大きく外れるとは予想だにしてませんでした。
 シクロパビリオンの到着すると参加者が既に集結、今までのイベントとはちょっと雰囲気が違っていて皆さん全員速そう、ちょっとプレッシャーです。

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 まずは浅田監督の事前座学で、今日の練習ポイントの説明です。まずは「乳酸が溜まり難いレベルに抑えて登ること」が今日のレクチャーの基本です。

 早速スタート、昨日の飲み会の二日酔いで身体が重くて峠までの移動が一苦労です。まずは松郷峠で早速今日の基本事項の実践です。マイペースで登るつもりが他の参加者のペースについ合わせてしまい心拍が一気に上がりかなりきついです。これでは基本事項が全く守れていない感じです。とりあえずは一汗かいて酒を抜かないと練習になりません。

 松郷峠を越えて一旦休憩し、今日のメインの練習場所となる定峰峠に向かいます。今日は定峰峠を2本上って1本目のタイムと2本目のタイムを比較して速くなるかどうかをチェックするという指示がありました。定峰峠は全長5km平均勾配5%で、今回の目的に最適なプロフィールだそうです。

 早速登坂開始、今度は基本事項通り追い込まずにマイペースで走ります。一汗かいた後なので、ようやく脚が回り始めちょっと調子が出てきました。途中浅田監督から「ジョギングをしているつもりで走りましょう」というアドバイスが。とにかく追い込まずに走ることが重要です。
 浅田監督の走りを後ろから観察していましたが、ダンシングが実にスムーズで特に腰の位置がピタっと固定されて微動だにしないのには技術レベルの高さをまじまじと見せつけられました。
 1本目のタイムは20分30秒でした。

 一旦下って2本目スタートです。1本目より走れる感じですが、調子に乗ってペースを上げ過ぎない様に抑えて走ります。休憩中の浅田監督のアドバイス「できるだけ多くの酸素を取り込んで全身に行き渡らせるようなイメージ」を、漠然と抱きつつ走ると心身ともに余裕が生まれて長い坂でも対応できそうな感じで、これは山岳ブルベでも有効な手段になりそうです。
 2本目のタイムは19分30秒、1本目より1分の短縮で且つ楽に走れたのでかなり満足な結果でした。

 白石峠を下ってシクロパビリオンに戻り、今度は総括の座学です。ヒルクライムを速くするには最終的にはやはり追い込んだ走りをしなければならないが、そのベースとなる基礎的な登坂能力、即ちヒルクライムでの有酸素運動領域を広げておくことが重要で、今日の練習はそこを狙ったものということでした。
 「白石峠に行くのはやめさない」と力説していた浅田監督、やはり定峰峠を何本か繰り返し登って今日のような練習をするのがいいということでした。今まで私は白石峠をガシガシ走っていたので、是非今日のレクチャーの内容を実践すべく定峰峠を練習コースに組み入れようと思います。

 今日もシクロパビリオンでいい勉強ができました!