去る9月19日のこと、久し振りの会社チームの走行会でDIVAを駆って出発しようとした時、いきなりハンドルがガクリと動いたのに面喰ってよく調べてみたらステムが破損していました。
添付の写真では分かり辛いかも知れませんが、ハンドルクランプ部の上側の2本の締め付けボルトのところが両側とも割れていて、ハンドルが全く固定されていない状態でした。
いつこうなったのか今となってはわかりませんが、少なくとも乗っている時に破損したならば簡単にハンドルが動いてしまうのですぐに気付くはずです。というよりこうなったらバイクコントロールが全くできなくなり非常に危険な状態に陥ります。長距離ブルべの途中で、しかもダウンヒルの最中にもしこうなったらと考えるとぞっとします。
このステム、KCNCのSC WINGという90mmで100gを切る軽量モデルなのですが、材質はスカンジウムと言ってもアルミに微量のスカンジウムを混ぜた合金で、破断面をみると鋳造の粗悪品かあるいは腐食か(金属疲労を起こすほど距離は走っていないのだか…)といった感じです。軽量パーツはそれなりにリスクを伴うことは承知していたけれど、まさかこんなにモロいとは思ってもみませんでした。KCNCはそれほどマイナーなメーカーではないとタカを括っていたのは甘かったです。
さすがにもう使う気がしません。
壊れたから言うわけではありませんが、このステムはもともとデザイン的にはあまり好きではなかったのですが軽量化優先で目を瞑っていたので、これでまた最初に使っていた3Tのステムに戻すことができると、ある意味踏ん切りがついてすっきりしました。同型のステムはプロツアーのチームでビシバシ使われているので安心感が違います。カラーリングもばっちりで収まる所に収まりました。
軽量化の前にまずは高信頼性というのを再確認した出来事でした。