自殺行為

 今日はいつもの様に自転車通勤。
 出発前に天気予報をチェックしましたが、18時以降に微雨とあったものの多分大丈夫だろうとタカを括っていました。
 とりあえず往きはちょこっとみぞれが降ってきたものの、特段問題なく会社に到着しました。

 午後16時過ぎ、ふと外を見ると雨が降り出していました。予定より2時間ほど早く降り出し、この調子だと退社時間には路面に水が浮いているのは避けられそうになく、早くもナーバスに。

 定時になって社屋を出ると結構強めに降っているので、覚悟を決めて自転車に乗りました。ちょっと走ったところで雨が雪に変わり、路面の水がバイクパンツや背中を濡らしてかなり寒くなってきました。

 だんだん雪が強くなってきて視界が悪くなってきました。手袋が濡れて指の感覚が無くなってきました。更に雪が激しく降り出し、路面に積もり始めました。
 半分まで何とか来ましたが、手の指先がかなり痛くなってきてブレーキをかけるのがかなり辛くなってきました。この調子だと家まで持つのかかなり心配になってきました。顔の感覚もなくなってきて、ウインドブレーカーに水が浸みてきて上半身がガタガタ震え出しました。

 真面目な話、かなりヤバくなってきました。路面が凍り始めていてもおかしくない状況なので、徐行で慎重に走ります。
 家まであと4kmほどのところで、手の感覚がほぼなくなってしまい、ブレーキレバーを握るだけでもかなり辛くなってきました。

 もう何か、このまま行き倒れてしまうんじゃないかと、命の危険すら感じつつ、それでも何とか我が家に無事帰還できました。

 しかし玄関を開けようにも指がまともに動かず、鍵を鍵穴に差すことができません。やっとこさ家に入っても、ガチガチ震えが止まらず、文字通り凍えそうです。濡れた服をなかなか脱ぐことができず、痛い指先で何とか服を脱ぐと一目散に石油ファンヒーターにかじりつき暖を取りますが、身体がなかなか温まらずじばらず震えていました。

 完全に天気を読み間違えました。もう少し楽に帰れるかと思っていましたが全然甘く、今まで一番危険な自転車通勤になりました。この冬は全国的雪がガンガン降っていたにもかかわらず家の近くではほとんど雪はなく快適な日々を送っていましたが、ここに来てこのドカ雪には参りました。

 今まで最も過酷なジテツウでした。