2011BRM423静岡400

 土曜日は静岡遠征、BRM423静岡400(恵那)を走ってきました。

 去年、人生初の400kmを完走した時と同じコースということもあって、走るのが楽しみだったのですが、直前の天気予報は雨。それも降水量もかなり多く風もあって荒れ模様とのことでちょっとナーバスに。

 朝、雨の音で目が覚め、窓の外を見るとかなりの降りっぷり。DNSも考えたが、前泊までしてはるばる静岡まで来たので、ウェアに着替えスタート地点に向かいます。
 スタート地点は人もまばら、やはりこの天候を見越してDNSとした人も結構いるみたいです。

 ぎりぎりまでウェアのチョイスに迷いましたが、今日は全行程降りっ放しを見越して、レインウェア上下にレインキャップ、レイングローブ、ゴアテックスの冬用ロードシューズという完全雨仕様に。支度に手間取り気が付いたら最後尾からのスタートになってしまいました。スタート時間は6:00を過ぎていました。

 雨の中を、とりあえずは慣らしペースで走り、23km地点のPC1に程なく到着。チェックタイムは7:01です。ここから先PC2までは区間距離130kmで2つの山越えのため、ちょっと多めに補給を摂り出発。

 雨脚もかなり強くなってきて、シューズの中もぐしょぐしょ。でもいったん濡れてしまえばさほど気になりません。体調も悪くなく気持ち的にも平常心で走れています。
 いよいよ長い上り坂のにさしかかりましたが、山道にはスギの葉や枝がたくさん落ちていて非常に走り難い上、ところどころ雨水が川の様に流れているのでスリップに気を付けます。更に、レインキャップに付いているクリアのバイザーが雨粒と吐く息で曇り視界不良、路面の状態がよく見えないのにはかなり困りました。何とか山を越えても、下りも同じ様な路面状態で視界不良なのでブレーキを掛けっ放しでゆっくり下らなければなりません。上半身が常に緊張して腕や肩がいつも以上に疲れます。

 何とか2つの山を征服し156km地点のPC2に到着。チェックタイムは13:10です。次の区間は去年、初夏の暑さで精神的に参ったところですが、今回はむしろ調子が良いくらいです。雨天も一度濡れてしまえば慣れのせいかそれ程苦にならないので、割とすんなりこなせました。

 227km地点のPC3に到着。チェックタイムは17:11です。空もだいぶ暗くなってきましたが雨は一向に止む気配がありません。というよりむしろ強くなっている感じ。休憩後走り出す時、全身が雨具の下も濡れているので、非常に寒いのが堪えます。この頃になると上半身の疲れがかなり出てきて、精神的に辛くなってきました。
 再び峠越えが始まりますが、暗くなってきてクリアバイザー越しではいよいよ見えなくなってきたので使うのをやめましたが、サングラスに直接雨粒が付くので相変わらず路面の状態がよくわからないまま恐る恐る走ります。
 もうかれこれ15時間近くかなりの雨量の中走り続け、見えるものと言ったら曇ったバイザー越しのボケた路面くらい。一体俺は何をやっているんだ?と頭の中も半ば思考停止状態です。もういい加減嫌になってきました。

 いよいよ雨降りの夜間走行です。ただでさえ遅いのに更にスピードが落ち、手探り状態で上半身の疲労も相当溜まってきました。
 280km付近までの後半の峠越えも何とかこなし、下り基調になったものの下りではブレーキの掛けっ放しで腕が疲れ、身体が冷えて震えが来て、早く下りが終わってくれと願うばかりです。

 320km地点のPC4に到着。チェックタイムは22:31です。この頃にようやく雨が上がり一安心。濡れたグローブがなかなか着けられないので寒さ覚悟で素手で走り出したら、全然寒くない。濡れたものを身に付けた方が寒いです。
 走り出してしばらくして空を見上げたら何と星が見える!一体今までなんだったんだって感じです。この頃には上半身がかなり疲れ、両膝が痛み始めていましたが、ようやく気持ち的に楽になってちょっと走りが楽になりました。

 369km地点のPC5に到着。チェックタイムは1:08です。もうゴールは目前、補給もそこそこに身体が冷えないうちに速攻でスタートです。
 去年難儀した最後のエコパスタジアムまでの登りも、痛む両膝をだましだまし登ってクリア、下りで今までの苦行を振り返りガッツポーズをいっぱつかましました。

 そして2:33ゴール。やっと荒行から解放されました。認定タイムは20時間33分。達成感も勿論ありますが、ちょっと放心状態。かなりの疲労感も手伝って今日一日は何だったんだとちょっと呆然としてしまいました。

 今まで走ったブルベの中で2番目にキツイものとして記憶に刻まれそうです。

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