2011BRM528埼玉400

 BRM528埼玉400アタック日光&ビーフを走ってきました。

 土曜の朝、目覚めると予報通りしっかりと雨。BRM423静岡400の雨天走行の辛いイメージが色濃く残っていたのでDNSにしようかとぎりぎりまで逡巡しましたが、参加メンバーがサイスタ日記で完走報告をしているのを読んだらきっと敗北感に苛まれるだろうな、ということで意を決してスタート地点の川口を目指します。

 スタート地点ではオダックス埼玉主催のブルベにしては参加者が少ない。まあこの天候ならば仕方のない所でしょうか。
 気温は低めなので、スキンズのロング上下に半袖ジャージにレーパン、その上からレインウェア上下にレインキャップ、レインシューズカバーという完全雨仕様にしました。

 定刻通り8:00にスタート。雨なのでトレインには乗らず一人で淡々と走ります。
 ブルベは出走するまでが勝負の5割と思っている通り、とりあえず走り出してしまえば、それなりに覚悟が決まって前向きに走れます。若干睡眠不足気味ですが調子は悪くないです。

 川口から野田の市街地を抜け利根川の河川敷を走っていた時、パンク発生。雨の中の修理に手間取り20分のロス。この間どんどん抜かれて恐らく8:00スタート組の最下位になった模様。気持ち的にちょっと慌ててややオーバーペース気味に先を急ぎます。
 50kmを過ぎたあたりで雨が上がったので、レインウェアだと暑いので脱ぎます。と、脱いで走り始めたらまた雨が落ちてきたものの構わず走り続けます。

 107km地点のPC1に13:02到着。ここを出ると最初の峠アタックです。途中で女性2人組をパスして暫く走って峠を登り始めます。登り始めて暫くしていつの間にか背後にぴたりと追走するライダーがいることに気付きました。長い坂の途中でタレた時、その人が前に出たのですが何と先程パスした女性の一人、結構開いたはずの差を登りで詰めて、軽やかなダンシングですいすい登って行きます。強いなあ!と思いつつ並走して峠を征服、平地で女性の後ろに付くのは男の名折れと前に出て牽かせて頂きました。(下り基調なのであまり役に立ちませんでしたが)

 151km地点のPC2には15:24に到着。ここから次のPCまでは下り基調で区間距離も短く、雨も時折ぱらつく程度で路面も乾いていいコンディションで走れました。

 195km地点のPC3には17:20に到着。ここでGURIさんとしばしの談笑。いよいよ後半戦に突入。ここから100kmは峠越えが続きます。暫く下ったのち、長い峠道に差し掛かった頃再び雨が降り出しましたが、微妙な雨量なので雨具なしで走り続けます。日もすっかり暮れ、暗がりの中をえっちらおっちら登って無事に伴睦峠を越え、長い下りをそろりと下ります。

 248kmのPC4には19:45着。かなり気温も下がって来て、ちょっと休むと身体が冷えて寒いです。ここから次のPCまでが後半のヤマ場、ビーフラインと道祖神峠が待ち構えています。
 ビーフラインに入って直ぐの所で雨脚が強まり、再び雨具を身に付けます。ビーフラインはアップダウンの連続でかなり脚に来ます。同じ様な坂を何度も登っては下り、一体いつ終わるのかまるで坂の無間地獄にハマった様で精神的に堪えます。2時間ほどの格闘の末ようやくビーフラインを抜けると、今度は道祖神峠です。勾配は大したことはないものの休む場所がなく、なくなりかけた脚にはかなり堪えます。5kmほどの坂を何とか喰らい付いて越えると、今度は長い下り坂、強い雨で視界が悪くブレーキかけっ放しでゆっくり下ります。

 318km地点のPC5には23:43に到着。ここからゴールまでは平坦基調、気持ち的に楽になりました。
 雨は相変わらず強く視界は不良、路面の状態に常に気を配って走らなければならないので上半身が常に緊張してかなり疲労しています。

 355km地点のPC6には1:40に到着。あと50km弱でこの苦行も終わりです。この頃になると身体の疲労もあまり感じなくなり、もう思考停止した状態で淡々と走り続けます。再び利根川の河川敷に差し掛かった時、ようやくゴールが近づいてきたことがわかりちょっと元気が出て来ました。日中なら交通量の多い、野田から川口までの市街地もこの時間ならスイスイ、最後の力を振り絞って走り続けました。

 空が薄ら明けてきた4:12ゴール。認定タイムは20時間12分でした。

 もう疲労困憊、家に帰り着くなり荷物も車から降ろさずにそのまま布団の上に倒れ込み、気を失うように眠りこけました。
 BRM423静岡400同様、雨のブルベは過酷でした。もう当分の間ブルベはいいです。