2011BRM716宇都宮200

 今日はBRM716宇都宮200を走ってきました。結果は辛くも完走、しかし、今まで最も悲惨なブルベになってしまいました。

 6月はエントリーなしで久し振りのブルベ、おまけに宇都宮恒例の夏の山岳ブルベとあって、最近平地LSDしかやっていない身としては少々不安ですがPBPに向けての最終練習と位置付けて臨みました。

 朝6時過ぎに宇都宮森林公園に着。天気はちょっと曇りで涼しいくらいなので走り易そうです。受付・ブリーフィングを済ませ、出走前の最終バイクチェックでリヤタイヤの減りが酷い個所を発見。スペアタイヤを持って来ていたので直ぐに換えれば良かったのですが、パッと見で200kmなら何とか持ちそうだったので、日頃の貧乏性が出てそのまま出走しました。これが後に悲惨な結果を招くことに。

 序盤の平坦路を順調に進み、37km地点のPC1に8:16着。ここを出てまずは一つ目の八方ヶ原の峠アタック開始です。久し振りの長い登りにちょっと苦しみましたが何とか攻略して下ります。
 下りの途中でパンク発生。あーあ、やっぱりやっちゃったかって感じですが後悔後に立たずで修理開始。穴はやはりタイヤの減った部分でした。(実はこの時点で穴位置がタイヤの減り部分より微妙にサイドにズレていたの気付いたのですが深く追求しませんでした)。タイヤの穴を塞ぐためにタイヤブートを貼って応急処理完了です。

 PC2へ向かう2つ目の峠を登り終え、106km地点のPC2に12:45到着。有人チェックを終え再び元来た道を下ります。
 そして3つ目の峠、日塩有料道路を登ります。途中通り雨に遭いますが峠を越えた所で上がり快調に下ります。
 が、途中でまたしてもパンク発生。修理開始してみると、先程修理した場所、良く見るとやはり穴はサイドに開いている。これはおかしいとタイヤをよくよく調べてみると何とタイヤのサイド(リムのエッジが引っかかる部分)に3mm程の長穴が空いているではないか!タイヤセンターの減りの部分は全く関係なかったのだ。がっくり来たが真の原因が判明してちょっとすっきりして、穴の部分にパンク修理用のパッチを当て2本目のチューブに交換。再び下り始めます。

 最後の坂、PC3大笹牧場に向かう頃には日もかなり傾き、2度のパンク修理で失った時間を思い知りつつ何とか攻略。166km地点のPC3には16:34着。
 ここからはゴールまで下り基調、距離も36km位と気分的にかなり楽になりました。タイヤに負荷をかけない様にそろそろと下りますが、なんと再びパンク発生。調べてみると、先程修理した場所とは別の所にタイヤサイドの亀裂を発見。要するにもうこのタイヤ全体が劣化していたということです。何でスタート前に交換しなかったんだろうと自分を責めつつ、パンク穴をエマージェンシーパッチで塞ぎ、空気圧を低めにして修理完了。そろりそろりと下ります。

 ここからはだましだまし走り、サイコンのメーターが199kmの所まで来ました。自分の不注意とは言えサバイバルゲームになった今回のブルベも何とか無事にゴールできそうでかなり安心していたのですが、ここで止めの4回目のパンク発生。ゴールまであと2kmくらいで近いし、修理するのも面倒になり、どうせタイヤは廃棄だとそのまま走り出しました。しかし結局ゴールまで6km近く走る羽目になり、相当な時間を費やしました。

 19:05ゴール、辛くもDNFは免れました。おまけに今日に限ってゴール地点がスタート地点の違っていて、再び4km程走らなければなりません。タイヤをボコボコ言わせながら日も暮れた道をたらたら走ります。かなり気分はささくれてましたが、走りながらふとジョニー・フーガーランドのことを思い出しました。彼は今年のツールで逃げている時、オフィシャルの車に接触されて道端に吹っ飛び有刺鉄線に絡まり、血だらけでゴールまで走り切り次の日も出走しました。その彼が事件の後「俺はまだ生きている。だから走ることができる」と加害者を責めることなく淡々と話していました。

 「それに比べれば、大したことないじゃないか」気分がほぐれました。これがPBP本番でなくてよかったということでしょう。

 そんなこんなで45回目の誕生日が過ぎて行きました。

 教訓:消耗品は勿体無いと思うな!