独断と偏見で今回のPBP参加ツアーの要点をまとめてみようと思います。(思いつくまま記述するので随時加筆・訂正あり)
*持ち物リスト
○スペアパーツ
・チューブ4本
・ミッシングリンク
・スペアタイヤ1本
・タイラップ
○工具・ケミカル
・チェーンオイル
・メンテルーブ
・ヘキサレンチセット
・ポンプ(ロードモーフ)
・ニッパー
○車載用グッズ
・ナビ
・CS500
・ライト2本
・リアライト
・トップチューブバッグ
・サドルバッグ
・スペアチューブ
・タイヤブート
・レスキューパッチ
・ボトル2本
○電池
・単3 32本
・ジップロック数枚
○ウェア
・ジャージ/レーパン3セット
・アームウォーマー
・レッグウォーマー
・ニーウォーマー
・ヘルメット
・指切りグローブ
・指付きグローブ
・ソックス3セット
・シューズ
・反射ベスト
・サングラス
・ノースリーブインナー
・スキンズ上下
・ハートレートセンサー
・シャーミークリーム
・ウインドブレーカー
○薬
・胃薬
・下痢止め
・湿布塗り薬
・オロナインH軟膏
・ビートカプセル
・ティッシュ
・絆創膏
○補給食
・パワーバー10本
・ヴァーム10袋
○ドロップバッグ
・テント
・マット
・ピロー
・アイマスク
・耳栓
・寝袋
○PC関連
・ノートPC(無線LANカード付)
・携帯用ケーブル
・ipod用ケーブル
・ナビ用ケーブル
・ノートPC用ACアダプタ
・ipod
○書類
・Dossier日本語訳
・PBP登録確認書
・旅程表等一式
・旅行保険証書
○パスポート関連
・パスポート
・首掛けパスポートケース
○衣類
・パンツ
・Tシャツ
・ソックス
・タオル2枚
・ロングTシャツ
・歯磨きセット
・髭剃り
・T字剃刀
○携帯関連
・携帯電話
・スペア電池
*時差は7時間。ひとそれぞれ時差ボケにはそれなりに影響を受ける。私も睡眠が不規則になり、結果として睡眠不足で本番を迎えることとなった。可能なら時差ボケを解消して十分な睡眠を確保してからレースに臨みたいところ。
*予め予約してスタート前に食べるウェルカムディナーだが、PBPの雰囲気を味わうという意味では有意義だが、食べる時間が予め決められており食べ終わってからスタート地点に並ぶまで数時間の間がありちょっと持て余す。食事の内容もこれから嫌という程コントロールポイントで食べる食事と同等なので、ウェルカムディナーを食べずにその分ホテル等で休息を取った方がいいかも知れない。
*ゲートオープンして車列に並んでからスタートするまで私の場合2時間かかった。この間競技場で夏の日差しに晒されたままになるのでボトルの水がどんどんなくなる。周りのライダーがボトル以外に水の大きなペットボトルを抱えていた理由がよくわかった。スタート前の水分は余分に持っておいた方が良い。
*コースは全般的に山岳コースと言ってよいと思う。日本のブルベの様にしっかりとした山越えは殆どないが、アップダウンの連続で数は少ないが急勾配の坂も幾つが登場する。日本で誰かが「日本のブルベを走っているとPBPのコースは拍子抜けするくらい簡単だ」と言っていたがそれはかなり無理があると思った。
*大半が単独走行となった。当初は体力温存のためできるだけ列車に乗ろうと目論んでいたが、結果として単独走行メインで走り切れたのは嬉しい誤算だった。常にマイペースで集団走行の煩わしさに囚われることなく旅情を満喫できたという意味でも単独走行は良かったと思う。
*最初の140kmの区間は思った以上に遠く感じた。スタート直後は周りのペースに合わせるとどうしてもオーバーペースになるし。日差しの高いうちに走るので暑さで水がどんどんなくなって給水の不安がつきまとう。この区間を確実に走破するためにペース配分に十分気を付ける必要がある。
*区間距離は大体70〜100kmといったところ。私の場合、日頃から100kmを無補給・無休憩の練習を積んできたがこれがかなり役に立ったと思う。
*補給は各コントロールポイントがメインになると思うが、過去の参加者の経験談にあったようなコントロールポイント以外の街のスーパーや店が私の場合あまり見つけられなかった(夜間走行が多かったせいもあるのかもしれないが)。結局私はコントロールポイントのみでの補給となった。
*コントロールポイントでの食事は、場所によってメニューの濃淡が激しい。時間帯によってはメニューに書いてある食べ物すらない時がある。パンと飲み物しかないところもあれば、レストランでしっかりと食事ができるところもある。食事はメインディッシュ、サラダ、パン等一揃えを取っても10ユーロ前後、盛り付けもこちらがストップをかけないとどっさり持ってくれるので量は申し分ない。ただ味がどこも似たり寄ったりで単調になるので飽きが心配になるかも知れない。
*フランスでは所謂スポーツ飲料の類を全く見かけなかった。走行中の水分は水かジュースということになるのだが、塩分を含むミネラルの補給はやはりスポーツ飲料がベストと思った。袋入りの粉末を携帯するのは有効だと思う。
*気温は事前の想定通り低い。日本の夏に慣れた身体に10℃ちょっとの気温はかなり堪える。寒さに割と強い私でも半袖ジャージ&レーパンではちょっと無理だった。アームカバー&ニーウォーマー、時にはウインドブレーカーが必要になった。人によっては冬装備というのもあながち大袈裟ではないだろう。
*1200kmも走れば1,2度必ず雨に見舞われる。場合によっては激しい夕立で強い雨に晒される。雨具の準備は必須。
*路上仮眠の場合、エマージェンシーブランケットはかなり有効。
*全てのコントロールポイントで確認したわけではないが、バイクメンテナンスのブースも設置されて大抵のバイクトラブルは対応できていたようだ。また、サプリ類やウェア類も売っていて、ウインドブレーカーや着替え用のジャージ、レーパンなども入手可能だった。
*トイレは便座のない所が殆ど。便座を見つけたらすかさず済ましておいた方が無難。
*後半尻痛にかなり悩まされた。レーパンを3回履き替えその度にアソスのシャーミークリームを塗りたくったがそれでも最後まで持たなかった。次回はもう一段の尻痛対策が必要。
*今回仮眠所に持ち込んだテントはかなり有効だった。やはり周囲の雑音に悩まされずに短時間でもゆっくり寝られるのは非常に良かった。
*レース中のイベントスタッフやフードコートでのコミュニケーションは言葉のできない私でも問題なかった。最初に挨拶&注意を引く言葉(ボンジュールとかパルドンとか)を言って、後は身振り手振り、そして最後はメルシーで〆れば何とかなる。
*オフィシャルのホームページに掲載されているルートマップ(このレポートでもリンクを貼っている所)からナビ用のGPXデータをダウンロードしたのだが、実際のルートと違っている所が数か所あった。やはり本番ではルートの辻々に付けられている矢印のボートをきちんと確認した方が良い。
*飛行機での輪行袋、定番のOS-500では手荷物の超過料金を取られる可能性大。ただし取られない場合もある。チェックインカウンターに行く前に寸法を測るのだが、ここでの計測はかなりいい加減。カウンターに行ってからゴネても遅いので、荷物の寸法を測る所で食い下がるのがよい。
*レース中も含む現地での滞在費は1週間で350ユーロ位だった。
*今回の費用総額は、ツアー代金、交通費、現地滞在費等込々で約50万円位だった。