富士チャレンジ200 2012

 今朝は5時過ぎに起床。BRM915福岡1000以来、がたがたに崩れた睡眠サイクルが徐々に戻ってきている。疲労感は腰から下にまだしっかり残っている。昨土曜日の富士チャレンジから2日経つがこの疲労の残り具合はそれなりに追い込んだことを意味している。外は快晴だが今日も自転車通勤は休みにしようかと思う。
 そんなわけで富士チャレンジ200のレポートである。

 9/18にBRM915福岡1000から戻ってきて一晩寝た9/19は、ゴール直後には余り感じていなかった疲労がどっと出てきた。全身の倦怠感と下半身の疲労感、腰の右側の刺す様な鋭い痛み、手のひらは物が持てないくらいにひりひり痛く、睡眠不足で四六時中眠いと言った感じだ。9/20になっても余り改善せず、台風の中の1000km走行のダメージの凄さを改めて思い知った。この調子ならば週末土曜日の富士チャレンジはちょっと走れそうにないと気持ち的にもかなりダウンしていて、潔くDNSしようと考えていた。

 例年ならば富士チャレンジは10月の第1週の土曜日だったのだが今年は何故が2週間早まって9/22になった。BRM915から1週間も空かない過密スケジュールになってしまったが、当初はここまでダメージが残っているとは思っていなかった。

 ところが9/21になって、もう一晩寝ればとりあえず走りだせそうな感じが出てきてモチベーションも上向きになって来た。前年記録の更新を狙うのは難しいと思うがとりあえず走ることのみに意義を見出そうと考えた。明日の朝に最終的な判断をするとして慌ててバイクの整備をし、準備をした。

 9/22当日、朝5時に目覚めた。まだ疲労感はあるがまあとりあえず冨士スピードウェイには行けそうなモチベーションもある。既に準備も終え、バイクも車に積み込んであるのでまずは冨士スピードウェイまで行ってみることにした。
 例年、駐車場をできるだけピットに近いところに停めようと早く出発していたのだが、良く考えてみたら遠い場所になってもコース試走をしなければそれ程不都合はないことが分かって、今年は高速を使わずに行ってみることにした。

 8時前に現地着。案の定遠い駐車場に誘導されたが、受付場所までは歩いて5,6分なのでそれ程のロスではない。会場は例年通り物凄い数のサイクリストで賑わっている。気持ち的にも何となく盛り上がってきた…かな?
 受付を済ませ再び車に戻って、バイクの準備。

 今年唯一の実戦投入となったORBEA/DIVA。これに乗りたいっていうのも出走のモチベーションだ。

 補給食。例年使う薄皮パンシリーズより小さくて食べ易そうだったので採用。決して半額だったからではない(多分)。

 念のためトップチューブに目標ラップタイムチャートを貼り付ける。去年と同じものだがこの領域で勝負するのは恐らく無理だろう。

 時間が来たのでスタート地点に並ぶ。

 やはりここに来ると気分的にも盛り上がる。

 カウントダウンが始まり、定刻通り9:00にスタート。ローリングスタートなので徐々に走り始める。
 とりあえず走り出してみたが、案の定「あ、やっぱ駄目だ」って言う感じ。下半身の疲労感で脚を思うように回せない。序盤とりあえずは後先考えずに脚を回してみてどれ位のラップが出せるか試してみることに。
 1周目はローリングスタートだったので9分台だったが、2周目はガシガシ行って7分50秒位が出た。2周目もとりあえず7分台が出たが3周目あたりからは8分台に落ちてしまった。目標平均ラップが8分03秒で44周走れば5時間54分で走れるプランだが、この時点で8分台ならば到底6時間切りは無理だ。実は密かにもしかしたら行けるかも…と思っていたのだが、やはり現実はそんなに甘くなかった。

 こうなったらとにかく7時間以内完走を果たすべく、どこまで頑張れるか試してみるのみだ。

 周回を重ねていくが、8分台と9分台を行ったり来たり。いいトレインに乗ることができず楽ができない。というよりトレインはそこそこ来るのだが、そこに飛び付くだけの加速ができない。ダンロップコーナー直後の登りでも登り口で直ぐに失速してしまい周りのライダー達にガンガン抜かれ速度差は歴然。もうこうなったらブルべ走法で粘り強く走るしかない。
 例年の課題であるヘアピンコーナー前の登りの進入速度を落とさない様に走ることを気を付けて、ここはとにかく頑張った。

 20周を過ぎたあたりで雨が降り出したが、1、2周で直ぐに止んだ。

 ラップは相変わらず9分前半あたりだが、もうラップタイムは気にせずに周回数のみを確実にカウントしていくのみに集中することにした。

 1周1周確実にラップしていき、トレインに乗れようが乗れまいが踏む時は踏む。ホームストレートでちょうど良いトレインがなければ、自らスピードを落とさない様に単独で走る。とにかく駄目なら駄目なりに残っている力を余さず出し切って完走することだけを考えて走った。

 35周を過ぎたあたりでようやく7時間を切れそうなタイムに乗ったので安心しつつも緩めずに走る。

 40周を超え、再度踏みを入れ直す。最終ラップは全力で漕ぎ、最後のダンロップコーナー直後の登りではダンシングでもがき、最後のホームストレートでももがき倒してゴール。電光掲示板の時間表示では6時間40分をぎりぎり切った位のタイムだった。
 更に1周クールダウンでゆっくり回ってコースを離れた。

 とりあえず時間内完走は果たせた。6時間切りに挑戦できなかったのはやっぱり悔しいがこの体調でこれだけ走れればまあよしとするか。

 完走賞を受け取りに受付に行く。ゼッケン番号を告げ完走しているかどうかチェックしてもらう。とりあえず1周余分に走っているので周回数が足りないということはないだろうが、ちょっと緊張する瞬間だ。

 「完走しています。6時間31分です」

 あれれ、1周多く走ったようだ。サイクルコンピューターのラップカウントを見誤ったのか。ほんとの最終周回をもがけなくてちょっと悔しい。
 完走賞のTシャツを受け取って車に戻る。

 完走賞は今年から差別化されている。6時間以内が金文字、7時間以内が銀文字だ。来年は何としても金文字Tシャツをゲットしてやる。

 そそくさとバイクを車に積み、冨士スピードウェイを後にした。

 とりあえず最後まで手を抜かずに走り切ったつもりだし、実際に帰りの車の中では下半身、特に尻からハムストリング、ふくらはぎにかけてがっつりと疲労感満載で心地良い痺れがじんじん来ている。残念ながら記録挑戦はならなかったものの、それなりに気持ちで残った体力をできるだけ引き出せたというのは素直に嬉しい。去年にはなかった充実感・満足感があった。

 帰宅後改めて公式リザルトをチェック、6時間31分05秒だった。

 来年は体調を万全に整えて自己記録更新に再挑戦だ。

 とにもかくにもこれにて怒涛の走行スケジュール、北海道パラダイスウィーク、BRM915福岡1000、富士チャレンジ200を全て完走した。マジで気分はツール、ブエルタ、世界選手権を走り切った位の達成感はあるな。