荒川CR

 ちょっと前までは天候不順でぱっとしない天気が続いていたが、今週末は文句なしの秋晴れ。ちょっと肌寒くなったが自転車に乗るには絶好のコンディションだ。
 今、宇都宮ではジャパンカップが開催されていて、自走で観戦に行こうかと思ったりもしたが、あの人混みを想像しただけで萎えてしまい今日はいつもの荒川CRへ行くことにした。

 荒川CR100kmノンストップLSDと名付けた練習に使うコースは、所沢から浦所バイパスで羽倉橋を渡った所で荒川CR東岸を北上開始、熊谷手前の大芦橋で折り返し今度は西岸を南下して再び羽倉橋に戻るルート。基本的にトイレ以外の休憩はなしで補給食も持たずに走る。前半はLSDレンジで後半はミドルレンジ、途中入間大橋から上江橋までの2kmちょっとを心拍90%くらいでもがくというメニューを決めている。ブルべでPCの間の区間距離をノンストップで走ることをイメージしたトレーニングだ。

 7:30に家を出た。快晴だが半袖ジャージ&レーパンではちょっと寒い。でも身体が温まって日も高くなればちょうどよくなるだろうとそのまま走る。
 今日の荒川は風は殆どなく絶好のコンディション。序盤はLSDペースでのんびり流す。この天気なのにサイクリストは少ない。皆ジャパンカップを観に宇都宮に行っているのだろうか。

 このコースはもう何度となく走っていて目をつぶっても走れそうだが、不思議と飽きがこない。真っ直ぐに16号を越えて東岸ルートを走るサイクリストは殆どいなくて、西岸よりも道が広くて走り易いので何か勿体無い気がする。
 田んぼや畑の中を抜け、榎本牧場の傍を過ぎ、ホンダエアポートを対岸に眺めながらLSDペースでのんびり流す。今年は過密スケジュールで結構きついイベントを幾つもこなしてきたので自転車に乗ることに心身共に疲労が蓄積気味だが、こうやって勝手知ったる荒川のホームコースを何に追われるわけでなくゆったり走るのは精神衛生上非常に宜しい。改めてこのコースの良さを思い知る。

 糠田橋を越えると前方にピンク色の帯が見えてきた。今はコスモスの季節だ。

 私的には花を愛でるようなデリカシーは持ち合わせていないが、季節を感じるという意味では何となく眺めたくなる。青い空に爽やかな秋の空気の中、はるか先まで続く道とピンクの花のベルト。清々しいの一言。

 大芦橋を折り返し、西岸を下り始めると微妙に追い風。心拍をミドルレンジに入れてちょっとだけペースアップする。気温が上がり汗が出始める。やはり半袖ジャージ&レーパンは正解だった。西岸を走り始めるとサイクリストの数が増えてくる。ホンダエアポートではたくさんのサイクリストが休憩していた。
 入間大橋を渡ってもがき区間に入る。心拍を一気に180bpmまで上げて必死に持ち堪える。この5分間が正味の練習となる。上江橋へ上がるちょっとした勾配をもがき倒して何とか心拍を落とさずにもがき切った。これができると練習したーって気分になる。

 そのままミドルレンジまで落として流していたら、ちょっと前に抜いたクロスバイクのノーヘルにいちゃんが追い付いて来て後ろについて煽って来たので、ちょっとウザくなってペースを上げたらにいちゃんも喰らい付いてきたので再び心拍が上がってしまい、そのまま羽倉橋まで走り切ってしまった。図らずもインターバルトレーニングができてしまい、あのあんちゃんには感謝である。

 そのまま浦所バイパスを流していたら所沢市街に入った辺りでハンガーノック、さっきのインターバルトレーニングが効いてしまった。そのままよろよろと自宅に帰還した。

 きつかったけどいい練習ができると気持ちがすっきりする。
 
 もう少し季節が進むと強烈な北風で荒川上流方面はまるで激坂の様な”荒川峠”に変貌する。冬場のトレーニングにももってこいのホームコースである。