2013BRM323埼玉300

 今朝は5時前に目が覚めた。季節が逆行したように寒い。疲労感はそこそこだが自転車には乗れそう。600kmブルベを想定すればいい感じの起き抜けだ。身体の中がもやもやぐずぐずした気持ち悪い感覚なのでとりあえず1時間だけリカバリーラン。今日はとにかくLSDペース以上に心拍を上げ過ぎないように気を付けて多摩湖CR2周回を1時間半かけてゆっくり走った。多摩湖CRの桜は北側は三分咲き、南側は八分咲きといったところ。今日は生憎の曇り空で花見客は殆どいなかった。
 以下、昨日のブルベレポートである。

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 朝5時に起床。睡眠は十分だが何となく疲労感があり余り気乗りしない。今日の天気予報では全行程通して日中の最高気温は15℃程度と先週末より寒い。日中の日差しも余りなさそうなのでウェアは裏起毛の長袖ジャージとレーパン+ロングのレッグウォーマーを選択した。5時半に家を出てスタート地点の川口を目指す。

 6時半に現地着。

 先週のBRM316埼玉300の入間より人は多い感じ。

 人混みを撮ろうと思ったら、GOKISOホイール発見。前日ブログをぱらぱらと見ていたら、このブルベに届いたばかりのGOKISOホイールを投入するという人を見つけたのだがその人だろうか。

 今日も先週と同じく登りは全くないド平坦なコース。
往路

復路

 PCも6箇所設定されていて最大区間距離は64kmと短いので、こまめに補給&休憩できるので今日はハンガーノックの心配はなさそうだ。問題は風。事前の予報では今日は終始北東の風なので前半はほぼ向かい風、復路はうまくいけば追い風基調なはずだ。

 車検を無事にパスして定刻の7:00ちょっと前にスタート。スタート時点では雲は多いが晴れ。もしこのまま晴れて気温が上がるとこのウェアで暑過ぎる。
 川口から草加、越谷、野田と市街地を抜けて行くが、信号にちょくちょく引っ掛かってペースは上がらない。今日はちょっと疲労感があって体調的には今一つな感じなので、抑え目なペースという意味では丁度いいのかも知れない。今日の完走目標時間は体調と風を考慮して14時間切りとしたいところだが先週は12時間前半をマークした手前、ちょっと締めて13時間30分に設定する。
 序盤は信号待ちなどで集団ができやすいのだが、今日も全行程風除けなしで走るというパーソナルレギュレーションを順守するので、前走者には付かずに走る。

 野田市街を抜け、利根川沿いのサイクリングロードに出る。

 途端に速度がガクンと落ちた。風向きがよく分からないのだが、それでもペースが落ちてしまうところを見ると向かい風なのか。それとも今日は根性が足りないだけか。
 利根川を渡ってから郊外の幹線道路をひた走るのだが、基本向かい風基調なので我慢の走りが続く。でもまあ今日は先週の様にガシガシ行こうという気は起きないのできつくないペースを保って淡々と走る。

 鬼怒川を渡る。
 64km地点のPC1に到着。チェックタイムは9:29。

 今日は前走者は何人もいて、先週の様に気が付いたら先頭を走っていたなどというハプニングもないので妙なプレッシャーがかからなくて良い。次のPCまでの区間距離は36kmだが、次のPCは売店はないのでその次までと考えると区間距離は72km、ちょっと長めだが、スタート前にパンをしっかり食べてきたこともあり空腹感が全くなかったので、補給は軽めにした。先週のハンガーノックの失敗を繰り返すわけにはいかないが、まあ序盤だしポケットには補給食をしっかり入れてあるし問題ないだろう。

 PC1を出てからも緩いながら向かい風基調は変わらず淡々とした走りが続く。

 筑波学園都市を抜ける。
 つくばりんりんロードに入る。車止めが多いが走り易い道だ。但し今日は風が向かい風、更にここまでより風は強くなり心拍が上がってちょっときつくなってきた。

 並木桜は六分咲きといったところか。
 りんりんロードの終点は土浦市街地。抜けると直ぐに霞ケ浦の湖畔に出る。

 向かい風が一気に強くなりスピードがガクンと落ちる。心拍も80%近くまで上がりきつさが倍増する。踏みを入れて風に逆らって走っていたら、後ろに付いていたライダーさんが「交代します」と先頭に出てくれた。非常に嬉しいのだがパーソナルレギュレーションを破るわけにはいかないので、泣く泣く見送る。視線の先には先頭交代しながら進んでいく3名の列車があるのに、意地張ってそれに乗らないのは単なる痩せ我慢で何の得にもならないと頭の中で悪魔の囁きが聞こえるのだが何とかそれを振り払う。
 湖畔に設定されたPC2に漸く到着した、と思ったら前走者の一人がそのまま通り過ぎて行ってしまった。慌ててその場にいた他のライダーさん達と一緒に大声で呼び止めたが、風の音で聞こえないのかなかなか気づいてくれない。これは追っかけて止めるしかないかと思った矢先、漸く気付いて引き返して来たので一安心。

 100km地点のPC2に到着、チェックタイムは10:59。

 ここは有人チェックなのでブルベカードにサインしてもらう。御菓子とコーラを有難く頂く。
 10分程休憩して再スタート。再び向かい風の中、湖畔を東へ進む。

 これから渡る霞ケ浦大橋、という写真を撮りたかったのだが失敗して橋は左端にちょこっとしか写っていなかった。
 橋を渡って今度は湖畔を右手に見ながら南下するのだが相変わらず向かい風基調。どうやら風は真東から吹いているようだ。相変わらず我慢の走りが強いられる。

 何時の間にか日差しはすっかり隠れて曇り空。昼近くだというのに気温は低く予報通りだ。風もちょっと冷たく感じられ、結果的に今日のウェアのチョイスは当たりだった様だ。
 霞ケ浦を離れ、北浦目指して東に進路を取る。途端に向かい風が強くなる。更にこのあたりからアップダウンが出てきて結構脚を使わされる。

 ちょっとした丘を越えて下ったところで視界が開け北浦が見えてきた。

 これから渡る北浦大橋。
 橋の上も風が強くちっともバイクが前に進まない。橋を渡り終えると今度は長い登り。普通の山岳ブルベならば登りにカウントされないようなちょっとした坂でも今日の様な平坦ブルベの中にあっては結構きつく感じられる。

 136km地点のPC3に到着、チェックタイムは12:30。

 サンドイッチで補給。15分程休憩して再スタート。

 走り始めは寒い。やはり気温は上がっていない。夜の寒さが心配になってきた。
 今度は北に向かって走るが、相変わらず風向きのよく分からない風に押され気味の走りが続く。

 折り返しとなる150km地点を13:10通過。平均速度25km/hを僅かに割り込むペースで来ている。ここまで向かい風に苦しめられているのにこのペースで走れているのは予想外だ。やはりGOKISO効果は今日も健在か。

 この交差点のすぐ向こうが涸沼。
 涸沼湖畔をちょっと走って左折したところでいきなりの強い追い風に乗る。進路を西に取った途端にこれだからやはりずっと東風だったということか。40km/hで一気にPC4に到達した。

 174km地点のPC4に到着、チェックタイムは14:05。


 ちょっと疲労感が出てきたので、ドデカミンコーラと大満足プリンで補給。ここで一緒になったブルべライダーさんにここからの道を聞かれたのでナビを見て方向を教えたら間違っていた。たまたまそこに居合わせたオダックス埼玉のスタッフさんの指摘で間違いが分かったのだが、停車中のナビは方向がおかしくなるのをちゃんと考慮していなかったのが原因だ。かのライダーさんが間違った方向に行ってしまったらその責任は重大だっただけに、事無きを得てほっとした。

 気を取り直して私も出発。さあここからは追い風に乗って一気にゴールへ…というわけには行かない。進路が南方向に向くと途端に追い風が弱まる。ちょこちょことしたアップダウンもあってペースに乗り切れない。でもまあ前半の完全な向かい風基調に比べたら遥かに走り易いので気は楽だ。

 涸沼湖畔。今日のブルベは湖巡りか。

 200km地点を15:12通過。相変わらず25km/hを割り込む位のペースは維持できている。このペースで行けば目標の13時間30分は行けそうなので、この後は少しずつ心拍を落としながらペースを緩めつつ走ることにした。これは4月の2週連続400kmを睨んで、400km走行のペースを考えながら走るためのものだ。ここまではミドルレンジ後半のペースで来ているので、残り100kmはLSDレンジ後半位のペースを目標に走る。


 石岡市街地。とある交差点の妙に印象的な古いビル。この辺りの街並みには古い建物が多かった。

 214km地点のPC5に到着、チェックタイムは15:48。

 コーヒー牛乳と持参のエナジーバーで補給。このエナジーバーは2年近く前にまとめ買いして賞味期限は大幅に過ぎているが全く問題なく食べられている。次のPCまで区間距離は40km弱なので、ハンガーノックの心配はない。

 PC5を出てからも追い風に乗ったり乗らなかったりだが、ペースを緩めて体力温存で走る。

 往路で立ち寄ったPC1を通過。この辺りの復路ルートは往路と同じだ。ゴールまで後60kmちょっと。

 252km地点のPC6に到着、チェックタイムは17:23。ここが最終PCでゴールまでは丁度50kmだ。ポケットにはエナジーバーが2本入っているしボトルも満タン状態なのでここではエナジージェルだけを補給。10分弱休憩の後スタート。

 日も落ちかけ徐々に暗くなってきた。気温も徐々に下がってきたが寒いというところまでは来ていない。取り敢えずこのまま走り続けるには何の支障もない。ここに来て肩、背中、腰がこわばって痛くなって来た。平坦コースでダンシングを殆ど入れずに同じポジションで走り続け、特に向かい風区間では下ハンポジションを多用した影響か、腰の痛みはかなりある。信号待ちの度にストレッチをしてほぐす。今年の年初にサドルを上げた時ハンドルはそのままにしておいたのだが、やはり今後の400km以上のブルベを考えるとハンドルも5mm程上げた方が良いかも知れない。


 利根川に戻って来た時には日も完全に落ちて夕闇が迫ってきていた。
 利根川湖畔のサイクリングロードを走り始めたらまたしても強烈な向かい風。ゴールは西方向なのに進路は東方向だ。もう少しでゴールの所でこの仕打ちは結構堪えた。サイクリングロードの数kmを再び心拍を上げて走る羽目になった。

 サイクリングロードを抜け、野田市内に入って落ち着いた。夕刻のラッシュが激しくなっていて渋滞でペースダウンを余儀なくされるが、もうゴールまで距離もないので力を抜いて走る。
 野田市街の醤油倉庫通りの街灯が良い感じだったのだが撮った写真がピンボケだったので割愛。

 野田市駅傍の踏切に引っ掛かる。夜景写真はことごとく駄目で辛うじて見られるのはこの一枚のみ。
 野田橋までの渋滞が凄くて通過するのにかなりの時間を費やしたがこのペースならば13時間切りも十分行けそうだったので焦りはない。LSDレンジで流しながら走る。
 市街地では道端から食べ物のいい匂いが時々漂ってきて、とある場所では焼いたニンニクの芳ばしい香りに空腹が大いに刺激されて困った。

 越谷市街を抜けた辺りの交差点で一人のブルべライダーさんにキャッチされる。ここで捉まるということは恐らく8時スタートの健脚さんだろう、信号が変わって先を譲る。ゴールまで10km弱、ここまでペース調整をして走ってきたので、最後にどれ位脚が残っているか、前走の健脚さんにどこまで付いて行けるか試してみることにした。風除けにならないように間隔を空けて付いて行くのがちょっとスリリング。シグナルダッシュから35km/h前後の巡航になるが、そこそこの余裕を持って付いて行ける。まだそこそこ脚が残っていることが確認できたので、来月の400kmに向けてちょっとした安心材料になった。

 程無くしてスタート地点に戻ってきた。前走者さんと一緒にゴールに滑り込んだ。

 19:40ゴール。認定完走タイムは12時間40分だった。ゴール地点でPBPの時にも一緒だったHさんが先着していた。30分程早い到着とのこと、その健脚振りは相変わらずだ。今後のブルベ予定などをしばし歓談。コーラと煎餅などを頂いてそそくさとその場を後にした。

 帰途の車中、猛烈に腹が減って道端の食べ物屋に吸い込まれそうになったが、家の夕食まで我慢。ブルベではひたすらコンビニでの食べ物ばかり飲み食いするのでゴールした時には味覚が完全に破壊されてしまっている。そういう時に美味しく食べられるのはやはり自宅のごはんが一番である。

 今回は向かい風の影響があったにも拘わらず結果として12時間40分で走れたのは予想外だった。これで2週連続の300kmで両日ともに12時間台で走ったことになり、GOKISOホイールの恩恵を多大に受けているとは言え機材も実力のうちと勝手に納得して、この結果には大いに満足し今後への自信になった。
 来月は2週連続の400km、シーズン前半のヤマ場が来るが、それに向けて弾みが付く結果となった。