2013BRM921埼玉600レポート2:宿泊~ゴール

 9/22、朝4時過ぎに目が覚めた。目覚ましが鳴るまでまだ1時間以上もある。窓の外はまだ暗い。このまま起きて更に時間を繰り上げて出発しようかとも考えたが、まだ眠気はあるし暗い中を走るのは嫌だったのでそのまま二度寝する。うつらうつらして次に時計を見たら5時過ぎ。今度は起き上がって身支度を始める。5時間は寝たのにまだちょっと眠い。身体の異常は皆無、疲労感も殆どなく全く問題なし。
 5:40にホテルをチェックアウト。

 バイクは無事だった。

 ゆるゆると走り始める。空は青空が見えて空気は冷たくて気持ちが良い。今日も絶好のサイクリング日和になりそうだ。
 ふとサイクルコンピューターを見たらスピードセンサーが反応していないことに気がついた。昨日までは問題なかったが、ここ数ヶ月はバッテリー低下のアラートが出ていたのには気付いていたので遂に電池切れになったと思い込み、これを見越してスペアのセンサーを携帯していたので止まって交換作業を始めた。

 あっ、間違えてケイデンスセンサーを外しちゃったよ。何やってんだ、莫迦。
 ふと思い立って外していないスピードセンサーの位置をマグネットに近づけたら何事もなかったように反応した。どうやら単にセンサーの位置がずれただけだった様だ。間違えて切ってしまったケイデンスセンサーのタイラップを付け直す。数日前にケイデンスセンサー用のクランク側マグネットの位置を変えたのに併せてセンサーの位置を変更した際、タイラップが緩んでいたので、図らずも改善作業ができたということで良しとする。
 予定より早く出発したのに結局予定通りになってしまった。気を取り直して再スタート、青森市街をのんびりと走る。

 青森ベイブリッジ。

 船の博物館感なのに飛行機が(それも今はなきJAS)。

 青森最後の海の風景。

 早朝から釣り人が糸を垂れている。

 青森市街を離れ、内陸部に入っていく。

 これから標高300mに満たない小さな峠を一つ越える。
 森の中の緩斜面をのんびりと登っていく。朝の爽やかな空気と木漏れ日が実に清々しい。

 峠の頂上に到達。

 ここからの眺望。爽やかー。

 登りと同じ様な緩い斜面を爽快に下る。この位の斜度が下っていて一番楽しい。
 下りが終わると田園の中の平坦路をひた走る。風は追い風基調で快調に走る。今西に向かっているから東の風になるのだが、そうすると今日の後半は東に向かうので向かい風になるのか。

 黄金色に実った米作地帯。このあたりは津軽平野なのかな。

 407km地点の通過チェックポイントに到着、チェックタイムは8:06。ここはPCではないのでクローズタイムはないが、参考クローズタイムは10:08なのでマージンは2時間もある。
 空腹感はしっかりあったのでパンを2個食べる。ゆっくり休憩して出発。

 出発して直ぐに左折、進路を南に取る。

 ここからの広域農道は、昨日リュウさんが説明していた「ビーフライン」よりキツイ区間らしい。

 アップダウンは確かにビーフラインよりキツイ感じだが、風景も良いし気候も良くてとても気持ちが良いので全然苦にならない。

 先に見えるは岩木山か。

 ひとしきり森の中を走ったらりんご畑に出た。

 青森の林檎。安直だが今回のブルベで一番青森を感じた風景。

 赤く色付き始めた林檎が綺麗。

 林檎畑の中を走る。

 アップダウンが苦にならない。と言うよりむしろ楽しい。こんなにサイクリングが楽しい道は滅多にない。気候も最高で楽しくて仕方がない。

 山間部を抜け幹線道路を走る。弘前市街が近いらしい。

 大鰐町通過。

 気温19℃。日差しがあるので体感的には心地良い涼しさだ。

 秋田県に入る。秋田に足を踏み入れるのは恐らく生まれて初めて。

 大館市街。PC3はもう目の前。

 495km地点のPC3に到着、チェックタイムは11:58。

 つがるりんご水。ここが最後のPCで後はゴールまでの区間距離110kmとなる。区間距離が長いのでとりあえずおにぎり2個を補給。ちょっとエネルギー的に足りない感じだが、補給食をしっかり携帯してあるのでハンガーノックの心配はまずないだろう。

 20分程休憩して出発。ここからいよいよ十和田湖までの登りである。正確に言うと十和田湖の外輪山を越えて湖まで下り再び外輪山を越えて八戸に戻るという、2つの峠越えとなる。

 緩い傾斜をのんびりと登っていく。ここまで500km超を走ってきたが疲労感も殆どなく痛みも皆無、絶好調である。
 途中の道の駅小坂はかなりの賑わい。何か大きなイベントをやっている様だ。
 道の駅を過ぎて直ぐに勾配がきつくなる。いよいよ10km程の本格的な登坂開始だ。

 ところどころ急勾配が現れるが逆に平坦に近い緩斜面もありメリハリが付いて走り易い。森の中のワインディングロードをゆるゆると登っていく。

 山頂に到達。ここから十和田湖まで一気に下る。急勾配の上に路面が悪いので少しばかり神経を使わされる。

 下り途中の駐車場で写真を撮る。

 十和田湖。

 湖畔まで下る。

 湖畔道路をひとしきり走り、湖に別れを告げて再び外輪山を登る。勾配は同じ様な感じだが距離はさっきの半分くらい。相変わらず登りが楽しい。これが最後の峠かと思うと名残惜しい感すらある。

 頂上到達、再び秋田県に入る。
 ここからゴールまでの約50kmは基本下り基調だ。下りの途中で再び青森県に入る。

 道路標識に八戸が出てきた。もう一走り。

 再び米作地帯を走る。ホームコースの荒川CRでも水田の中を走るがスケールが違う。
 心配された向かい風の影響も殆どなく、平坦基調で巡航速度も30km/hを超え快調に走る。途中両足裏が妙に痛んだが、しばらくしたら消えてしまった。
 走りながらゴール後の打ち上げをどうするか思案する。順当に考えれば折角の八戸だから居酒屋で海の幸を肴に一杯となるがスタート前日にフラれた唐揚げの”達”も捨て難い。ブルベ後はやはり肉をがっつり食べたい感じなので第一候補は”達”に決定(但し定休日は日曜となっていたので、連休中日の特例に期待することになるが)。

 ひとしきり平坦を走ったら再びアップダウンが出てきた。事前の地図読みでは意識していなかったのでちょっと面食らう。
 
 日も西に傾き、影が長く伸びる。残り距離からすれば暗くなる前にはゴールできるだろう。
 ゴール間近のアップダウンが思いの外キツイ。ここもビーフラインよりはかなりキツイのだが、それでもやっぱり苦にならない。もう10kmも走ればゴールかと思うと名残惜しい。

 ゴール前2km程は下りと聞いていたので、距離的に最後と思われる坂を登り終えて振り返ったら夕焼け。身体中に充実感と満足感が染み渡って来る。

 ゴールのコンビニが見えた。
 
 605kmを走り終え、無事ゴール。今回は主催者も一緒に走っているのでゴールはレシートチェックとなる。早速コンビニで買い物をしてレシートをゲット、ゴールタイムは17:28だった。

 ゴール地点にはIWANさんがおられた。スタート地点でも御会いしたIWANさんはGOKISOハブ絡みで以前からブログを読ませて頂いていたが実際に御会いするのは今回が初めてだ。

 GOKISOハブ装着バイクのランデブー。
 IWANさんは事前に痛めた膝が完治せずに残念ながらDNFされたとのこと。来年の北海道1200でまた御会いしましょうと別れの挨拶をしてその場を後にした。
 ホテルへの道すがら、中華料理屋”達”の前を通ったが残念ながら今日も休業を確認。残念!

 無事にホテルに戻ってきた。
 チェックインして、まずはバイクをパッキングしそれからシャワーを浴びる。
 すっきりして早速街に出る。居酒屋は遠征前に品定めをしておいた店に迷わず向かう。しかし、暖簾をくぐると既に満席、あっさりフラれてしまう。残念!
 第三候補は決めていなかったのでとりあえず街を歩いてみる。それ程選択肢があるわけではないが、よさげな店を見つけて入ってみる。そこも大勢の客で賑わっていたがカウンターが狭いなりに1席空いていたので滑り込みセーフだ。

 まずはビールで乾杯。旨い旨い旨い!空きっ腹にビールはよくないと言うが、適度な疲労と気分的な充実感が手伝って全身にじわーっと酔いが染み渡っていく感じがどうにも良い感じで止められない。

 えびす家でエビスビールに川えびの唐揚げ。イカの塩辛も旨い。

 〆鯖も旨い。

 肉が食べたかったので、十和田の牛バラ焼き。御当地B級グルメで売り出し中らしい。旨い。
 ひとしきり飲んでほろ酔い加減で打ち上げ終了。ホテルに戻る。
 部屋に入ったら小腹が空いたのでラーメンでも・・・とネット検索していたら急激な睡魔に襲われ、そのまま夢の中へ退場。就寝時刻は恐らく22時前と思われる。