12インチのパンデイロ

 昨日は会社の御用納めだったが有休を取得して、年末年始の10連休が始まった。昨日は断続的に雨が降る悪天候にかまけて自転車にも乗らずに一日うだうだと無駄に過ごしたが、今日は快晴だったので取り敢えず午前中は多摩湖CRを4周回して練習を終えた。午後は新しく手に入れた12インチのパンデイロのヘッドを買いに西巣鴨のブラジル楽器専門店「マルメラアダ」に車で向かう。

 昨日届いたばかりの12インチのパンデイロはこれ。

 1週間程前にオークションでたまたま見かけて、特に欲しかった訳ではないが随分と安い値段で出ていたので冷やかし半分で入札していたらそのまま落札、思いがけず格安で手に入れることができた。

 10インチのパンデイロと並べてみると一回り大きいのが良く分かる。ちなみに10インチの方はメインで使っているGOPEの650SIというモデル。これもオークションで手に入れたのだが、非常に軽く扱い易い。プラチネラがアルミ製でシャリシャリと軽い独特の音がするのだが個人的には気に入っている。

 12インチの方はオークションの商品説明に少々難有りとの記述があった通り、ヘッドのセンターがずれた状態て張られていて横から見るとリムがかなり傾いていたし、フープの一部がヘッドのリムから外れかけてちゃんと押さえが効いていない様に見えた。取り敢えず叩いてみる分にはそれらしい音がするのだが見た目がかなり不安定なので何とかしようと一旦バラシてヘッドを張り直してみたが一旦クセが付いたヘッドは真っ直ぐになってくれずフープもリムにちゃんと掛かってくれない。どうやらフープがリムよりちょっと大きいように見受けられるが、取り敢えずちゃんとしたヘッドに替えれば何とかなるだろうと思って、マルメラアダにヘッドを買いに行くことにした。

 昼の都心は年末のせいなのか余り混んでなくてすんなり西巣鴨に到着、コインパーキングに車を停めて直ぐ近くの店に向かった。

 マルメラアダの店長さんに持参したパンデイロを見せてこれに合う皮ヘッドが欲しいと告げたら、生憎在庫切れとのことだった。難有りの部分を見てもらったら一目見るなり「フープのサイズが合ってない」と即答が返って来た。しかしヘッドのセンターずれもフープのサイズが合っていないのも一言で言えばこの手の楽器の作りのばらつきで、実際に使う分には問題ないとのことだった。
 ただ、やはり見た目に不安定なのは精神衛生上宜しくないので、替えのフープが置いてあるか尋ねてみたら、店の奥から探し出して持ってきてくれた。
 早速その場で交換してみたら、ぴったりのサイズで早速購入、ついでに12インチ用のホログラムヘッドも購入した。

 店長さんの話で、このパンデイロはかなり前にマルメラアダがRMVに作らせたオリジナルモデルということが判明、思わぬ形で里帰りを果たすこととなった。

 帰宅して、もう一度バラシてできるだけヘッドのセンターが出る様に張り直したらそこそこ矯正できたのでかなり満足できる状態になった。

 調整後、試奏してみたが重量800gの割には振り易い。超軽量のGOPEは400gだから丁度倍の重量だが、意外に叩き易い。皮ヘッドで太くしっかりした音が出るのもいい感じで、試奏レベルだが結構気に入った。

 滅多に出ない代物をたまたま通りがかりで見つけて、思いがけず安価で落札し、難有りでもちょっと手を入れて直して実用品になる。これだからネットオークションは止められない。