2014BRM406宇都宮200

 今朝は普段通り自転車通勤。昨日のブルべで両脚とも攣りまくったので今日のダメージはさぞかし酷いものだろうと覚悟していたが意外にも痛みは殆ど残っていなくて驚いた。いつもなら翌日以降も痛みを持ち越すのだが今回は一体何が効いたのか。いずれにしても日本縦断2700前の最後のブルべで安心材料が一つ増えて良かった。

 多摩川CR沿いは春爛漫。会社をサボってこのまま春の陽気を満喫したいところ。
 昨日のBRM406宇都宮200のレポートは下記の通り。

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 4/6、朝5時起床。今日のブルべは8時スタートなので普段より遅めの動き出し。外はどんよりと曇り小雨がぱらついている。雨は朝方だけという予報を固く信じて、取りあえず雨具は携帯用レインジャケットだけに絞って後は長袖ジャージとレーパン+ロングレッグウォーマーという出で立ちで今日のブルべに臨む。
 所沢から関越に乗った辺りでは雨は降り続いていたが、東北道を北上し始めた辺りから雨は上がってどんどん雲が薄くなっていき、久喜を通過する頃にはもうすっかり晴れて、どうやら今日は天気の心配をせずに済みそうな気配だ。

 7時半前に宇都宮森林公園に到着、大駐車場縁部の駐車場は既に満杯とのことで離れの砂利駐車場に車を停めた。

 スタート地点には既に大勢のライダー達で賑わっている。先月の302の雨の200の時とは大違いだ。そそくさと受付を済ませる。スタートは第5ウェーブで8:20となった。

 今日は新しいヘルメットを使ってみるのだが、第1ウェーブの装備チェックを眺めていたらヘルメット用の後部赤色尾灯を付け忘れたことに気付き慌てて車に戻って取り付けた。無事装備チェックをパスして8:20ジャストにスタートした。

 今日のコースは宇都宮森林公園をスタートし鹿沼市、足利市、桐生市を経由して、細尾峠(日足トンネル)を超えて日光市を経由し再びスタート地点に戻るというルート。

 標高900m超の峠越えが入ってルートラボで見ると立派な山岳ブルべだが、登坂自体は距離は長いが勾配はきつくなくAJ宇都宮のコース設計者曰く「きつくない山岳ブルべ」とのこと。果たしてこの謳い文句を真に受けて良いものやら。

 走り始めは寒い。気温は一桁台か。青空で朝日が眩しい位だが路面はしっかり濡れていて、タイヤの泥水撥ね上げが結構ある。泥除けを持ってこなかったことをちょっと後悔する。

 今日は出走者が多いのでちょっと走ると直ぐに集団ができる。早く単独走行に持ち込みたいのだがなかなかばらけない。微妙に速めなので前に出るには難儀だが、後ろでスピードを落として距離を空けても信号待ちで追いついて再び集団になることの繰り返しが暫くの間続く。

 1時間程走ってぼちぼち集団もばらけてマイペースで走れる様になってきた。

 序盤の小さな峠越え、新会沢トンネルを通過。

 線路脇の直線道路をひた走る。

 もう一つの小さな峠越え、越床トンネル通過。気温も上がってきて汗を掻き始める。

 足利市街。やっぱり電線のない街並みってすっきりしていていい。

 62km地点のPC1に到着、チェックタイムは10:51。汗を掻いて喉が渇いていたのでまだPC1というのにコーラを飲む。自転車を降りてみれば思った程気温は高くなく、ちょっと休むと寒い。休憩も程々に出発する。

 桐生市街。古い建物が結構残っている。

 大間々の赤い橋。青空の下、鮮やかに映える。

 この交差点を右折すると日光に向けて北上を開始する。

 川沿いの道がぼちぼち山道っぽくなってきた。勾配もはっきりしてきてここから40km程の長丁場の登りとなる。

 100km通過は12:49。まずまずのペース。体調も良く脚も回っている。

 勾配がきつくなった区間を越えて草木ダム通過。

 足尾と言えば足尾銅山。小学生の頃に習った鉱毒直訴の田中正造を思い出した。

 鉄道の青い橋。川と鉄道沿いをゆっくりと標高を上げながら登っていく。

 この辺りになって両太腿に攣りの前兆と思しき嫌な違和感が出て来たのでヤバいなあと思いつつ登っていたら案の定脚が攣った。いつもの太腿内側の縫工筋だが、そんなに頑張っているつもりはないのに100kmちょっと走っただけで攣ってしまうのは頂けない。気温が低いので走行中に余り水分を取っていなかったのが拙かったのか。PC2を目前にしてどんどん脚を攣り始めた。いつもは縫工筋だけなのだが今日に限って大腿四頭筋やら膝裏やら、おまけにふくらはぎまで攣る始末。とりあえず何とかPC2までは持たせようと我慢の走りが続く。道の脇には雪がところどころ残っていて気温も低い。ヒルクライムで汗は掻くが冷やされるのが原因でこんなに脚攣りが頻発するのだろうか。

 やっとの思いで119kmのPC2に到着、チェックタイムは13:48。まずは補給、塩分補給に梅おにぎりを選択。水分とカロリー補給はいつものピルクルだ。

 PC2は有人チェック、AJ宇都宮のスタッフさんいつも御苦労様です。
 日差しはしっかりあるが標高が高いので寒い。脚を休めるために少し長めの休憩の後スタート。走り始めは寒い。

 山頂までは5km程、とにかくここを越えてしまえば後は長い下り基調なので気は楽になる。とにかく5kmを頑張る。

 気持ちの良い風景が続く。脚が痛いのを除けば早春の山岳ツーリングは申し分ない。縫工筋の攣りは激痛が走るがペダリングは何とかなる、しかし大腿四頭筋が攣るとそれ程の痛みはないがペダルを踏む力がかなり弱まる。普段は四頭筋は攣らないのでこの感覚は勉強になった。


 せっせと登って124km地点の日足トンネル入口に到達。全長2km超の長いトンネルに突入する。
 トンネルの中程から下り始め、長いダウンヒルの開始だ。

 冷たい空気で汗が冷やされて寒いが、快調に下る。

 山にはまだ雪が残っている。

 日光まで一気に下る。
 日光を通過中にいきなり雪がちらついて驚いた。短い時間だったので全く影響はなかったが。
 進路が西向きになり、下り基調に加えて追い風基調になり40km/h近い巡航速度が維持できて快調に進む。

 あっという間に170km地点のPC3に到着、チェックタイムは15:50。ゴールまで後30kmなのでエナジージェルだけを補給して直ぐに出発。

 PC3の写真を撮り忘れたことに気付いて、慌てて振り返る。

 PC3を出た直後の登りが脚に来る。相変わらず脚は攣るがもうこれ以上良くも悪くもならなさそうなので諦めて回せる範囲で脚を回して登っていく。

 進路は南西方向に変わったため微妙な向かい風基調になったが、残り距離も僅かなので大したプレッシャーにはならない。

 道路標識に宇都宮の文字が。

 日も西に傾いてはきたが十分に高い。この分ならば日のあるうちにゴールできそうだ。

 293号線を右に逸れていよいよ森林公園への最終アプローチ、最後の最後に待ち受ける激坂”鶴カントリー”に突入する。”きつくない山岳ブルべ”と言いつつ鶴カントリーの激坂を最後に持ってくるとは結構エグイ。

 脚が攣りつつも足付きなしで何とか登り切り、スタート地点に戻って来た。ゴールは赤川ダム脇のサイクリングターミナルまで登る。
 無事ゴール。ゴールタイムは17:14、認定完走タイムは8時間54分だった。

 無事に認定手続きを終了し、宇都宮恒例のカップ味噌汁を頂く。このしょっぱさが抜群に旨い!

 サイクリングターミナルを後にして駐車場に戻り、手早く着替える。日が山に隠れると一気に寒くなった。急いでバイクを積んで帰途に就く。帰りの高速は殆ど渋滞せずに19時半には無事に帰宅、本日のブルべは終了した。

 今日はスタート時間が遅かったので明るいうちには戻ってこれないと予想していたが、9時間を切ってくるとは思いもよらなかった。後半の追い風に相当アシストされた格好だ。
 それにしても今回の脚攣りは尋常じゃなかった。帰宅して鏡で顔を見たら顔中塩が浮いてまるで粉吹き芋みたいだった。冬の間はついつい水分補給をおろそかにする。ボトルは1本だけだし中身は真水だから、まず飲まないし飲んでもミネラル補給ができないし、思った以上に発汗しているので悪条件が重なってしまう。脚を攣るとその部分の筋肉は損傷しているので怪我をしたのと同じで治癒に時間がかかってしまう。今日は完走タイムこそまずまずだがはっきり言って失敗だ。同じことを日本縦断2700でやったら完走はまず無理だ。日本縦断前の最後のブルべで得た経験を是非活かさなければならない。
 日本縦断まで後3週間、準備は周到に行わなければならない。