5/4、4時起床。眠気はないが疲労感あり。ちょっと動きが緩慢。もたもた準備をしていたら時間がどんどん過ぎてしまい、慌ててホテルを出た。
ホテルを出たはいいがどうやって秋田駅の反対側に出ればいいのか分からない。取り敢えずバイクを組み立てていたらたまたま傍を通りかかった他の参加者からの情報で2階の連絡口から駅内の歩道を通って反対側に出られるというのが分かったのだが、結構距離があって焦る。
秋田駅構内。早朝は人もまばら。距離が長くて押し歩くのが大変。
ようやく反対側に出てスタート地点に向かう。
4:40頃に到着、既にブリーフィングが始まっていた。
日本縦断にフル参加している人達は皆元気そう。さすがにこの企画に参加するだけあって強者揃い。
アームウォーマーとレッグウォーマーを付けているが寒い。北国に来たことを実感する。
装備チェックが始まり、三々五々スタートして行く。
短い間の秋田滞在だったが、次はいつ来るのだろうか。
定刻5時にスタート、市街地を緩々と走る。
今日のコースは秋田から青森までの200km。
後半に大きな峠を1つ越えるが、総標高差は大したことはない。難易度はそれ程高くないのでプレッシャーはない。それより、ゴール後の函館までの鉄道移動が大変だ。
今日もリュウさん御一行は元気一杯。スカッとブチ抜かれる。
青森まで186km。明るいうちにゴールできるのは間違いないので気楽だ。
気温11℃。気温は低いが日差しがあるのでそれ程寒くは感じない。
北緯40°線を跨ぐ。
向かい風に近い物凄い左からの横風にバイクが全然前に進まず脚を削られる。折角防風フェンスがあるのだからちゃんと閉めて欲しいところ。
能代市に入る。能代と言えば高校バスケットボールが強い所ってイメージ。
この龍は八竜町のシンボルってことか。
59km地点の能代のPC1に到着、チェックタイムは7:34。
途中でキツイ横風区間はあったものの基本は追い風基調なので順調過ぎる巡航速度でここまで来ている。
豆パン発見!北海道でしか食べられないと思っていたがここで見つかるとは。旨い。
スタート直後から左膝に微妙な違和感が出ていたのだが、横風区間で踏ん張っていたら痛みに変わって来た。それ程酷くはないのだが、一旦痛みが出るとなかなか治らなくなるので早めの対処ということでキネシオテープを貼る。余り上手く貼れなかった。
長めの休憩の後スタート。
PCを出発してから国道7号線に入って微妙なアップダウンが始まった。左膝に負担をかけない様にそろそろと走る。膝の故障はある程度織り込み済みで、その為に塗り薬やら湿布やらキネシオテープを持参していたのだが、いざ発症するとやはり痛い。昨日の終盤で調子に乗って頑張ったのが引き金だと思われる。時間的には余裕があったので昨日は最後まで流せば良かったと今更反省しても遅い。何とかゴールまで持たせるために極力温存させなければ。心拍はリカバリーレンジでゆっくり走る。
大館市に入る。
桜が満開。桜前線に追いついたか。
PCも近くなってきて渋滞が酷くなって来た。ゴールデンウィーク真っ最中と行ったところか。
113km地点の大舘のPC2に到着、チェックタイムは10:14。
順調である。今日も追い風様様だ。慌てる必要はないのでのんびり休憩する。
いよいよ今日唯一の峠越えが始まる。
PCを出てしばらく走ると山がちになって来た。緩い勾配をゆっくりと標高を上げていく。
あちこちで桜が咲き誇っている。
ぼちぼち登りらしくなって来た。のんびりと登る。
矢立峠を越え、遂に青森県に入る。
大鰐温泉。この辺りのルートは確か去年の埼玉600青森遠征の時に走った記憶があるのだがどうだろうか。
遠くに見えるは岩木山。雪はまだしっかり残っている。
弘前市街に入る。車も人も凄い数。近くで祭りをやっている様だ。
161km地点の弘前のPC3に到着、チェックタイムは12:38。
ここでもホリさんに会った。弘前城を見に行くとのこと、余裕。
ゴールまでは後40km、軽く休憩して出発する。
市街地は広く、なかなか町並みから抜けられない。
青森市に入る。
ぼやぼや走っていたらいつの間にかコースアウトしていた。慌ててコース復帰する。
もう一つ峠があった。これをクリアすれば後は下ってゴールだ。
200km地点の青森のゴールに到着、ゴールタイムは14:35。
予定より30分程早く着いた。もしかしたら予定より早い列車に乗れるかも知れない。急いで青森駅へ移動する。
ちょっと走って青森駅に到着。
まずはバイクを輪行袋に収納し、みどりの窓口へ。15:06の特急白鳥17号に間に合った。窓口の人が自転車収納を考慮して車両最後尾の席を取ってくれた。有難い。
駅の待合室では一人の参加者がバイクを畳んでいる。彼は北海道の悪天候を予測してここで止めるとのこと。ここまで来て勿体無い気はするが、判断は人それぞれ。私はここで止めるという選択肢は当然ない。
バイクを担いでホームへ降りる。
乗るべき列車が来た。席に座れば一眠りできる。
車内に入り、バイクを座席後ろのスペースに固定するのに手間取ったが、何とか座れてほっと一息。
隣に座っている御家族連れの御父さんと会話。どうやら広島から家族旅行の移動中の様だ。鹿児島から走って来たと告げると驚いていた。
白身魚の串揚げを頂いた。この走行中で口にしたものの中で一番旨かった。
しばらくの間うとうとしていると、いつの間にか青函トンネルの中を走っていた。
17時、函館着。遂に北海道上陸を果たす。
予定より1時間早い到着は嬉しい。今日もゆっくりすることができる。
函館駅からホテルまでバイクを収納したまま抱えて移動。駅前のロータリーの先にホテルが見えているのだが、荷物を抱えているとこれが遠い。えっちらおっちら休み休み進む。走っているより余程キツイ。
何とかホテルに入った。フロントは人でごった返している。中には飛び込みの宿探しでフロントで満室御断りされている人もいる。流石にゴールデンウィークだ。函館だけは早めに宿を押さえておいて良かった。
部屋に入ってまずは風呂。風呂から出てさっぱりしたら各種充電をセットして食事に出かける。左膝が痛く余り歩きたくないので、ホテルの直ぐ隣のラーメン屋に入る。
空腹に任せて辛味噌ラーメン大盛りに普段は滅多にやらないチャーシュー増し。ついうっかりビールを頼みそうになったが寸でのところで思い止まった。
腹も満たされホテルに戻る。
函館の落日。明日は天気は悪いらしい。
部屋に戻ってまずは左膝のケア。湿布を貼る。微妙な痛みだが今晩でどれだけ回復してくれるか期待するのみ。
ブルベカードの整理をする。いよいよ明日の600の1枚を残すのみとなった。
4/26に鹿児島を出発してから8日間、遂に北海道に辿り着いた。後600kmを残すのみ、完走が見えてきたか。
明日は走行距離380kmで獲得標高もそこそこある今回の日本縦断の中で最もきついクイーンステージとなる。体調は万全ではないが、ここまで来たら慌てず騒がず確実に走らなければならない。
明日は4時スタートなので3時起き。ネットチェックをしつつ眠くなってきたので22時前に消灯。