台風一過、快晴。風は強いが涼しくて気持ちがいい。一昨日から始まった夏休み9連休、初日がブルベで昨日はバンド練習(台風による荒天で中止になったが)以外の予定はほぼフリー。早起きして何をしようか考えながらうだうだと過ごすのは精神衛生上かなり宜しい。まずは一昨日のブルベレポートを書いてしまおう。
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8/9、5時起床。前日までの予報通り曇天、かなり涼しい。
去年のBRM810での同じコースのブルベでは灼熱地獄で200kmにもかかわらず完走率が10%台というサバイバルブルベだった。私自身も後半熱中症にやられてDNF寸前まで追い込まれたものの辛くも完走という過酷さだったので、今年は事前にそれなりの覚悟をして臨んだのが何とも過ごし易い天気に拍子抜けしてしまった。
ちなみに去年どれだけ酷い目にあったかというと下記を御読み頂ければ分かると思う。
www.gearmasher.net
台風11号は確実に近付きつつあり、今日の午後15時位からは雨予報。この季節なので降られても寒いということはなかろうと、雨具は一切持たずバイクに泥除けを装着したのみ。
今日のスタートは手賀沼を8:00なので、いつものブルベよりはゆっくり出発できる。車にバイクや装備を積んで6時過ぎに出発。
余裕で間に合うと思っていたら、想定外の外環での渋滞につかまる。皆台風を読んで移動開始を早めたのか。かなり長い渋滞に延々とつかまり常磐道に入ったのが8時前、遅刻でDNSなんて間抜けなこと結末を想像しながらともかく先を急ぐ。
手賀沼の道の駅しょうなんに着いたのが8:20。駐車場に車を停めて大急ぎで準備してスタート地点にいくと、まだAJ千葉のスタッフさん達がいたので滑り込みぎりぎりで受付をしてもらい、まずは遅刻DNSの危機は回避された。そのまま装備チェックを受けて間髪入れずにスタートする。
いきなり30分のハンデを背負ってしまったが、今日のこの気候を考えればそれ程悲観する必要はなさそうだ。
今日のコースは去年と全く同じ。
5つの峠を越えるマイルドな山岳ルートだが、難易度が上がるかどうかは天候次第。
雲は厚くどんより、気温は30℃は確実に下回っている。想定外の走り易さだ。
まずは40km先のPC1を目指す。脚はそこそこ回って調子は悪くない。
ぼちぼち走っていたら後ろからAJ千葉スタッフのシン3さんが追い付いて来た。スタート受付を閉めてから自身も実走ということで、流石の速さ。
順調に進んでつくばに入る。
つくば市役所。センスが良いとは余り思えない。
あっという間に40km地点のPC1に到着、チェックタイムは10:08。
順調なペースなので余り30分の遅れは気にしなくてもよさそう、のんびり休憩する。
塩タブレット。バックポケット一杯に詰め込んできた。去年は序盤の登りから脚が攣ってゴールまで攣りっ放しだったので、今年は塩と水は絶対に切らさない様に走る。
15分程の休憩の後、出発。
微妙に向かい風だが殆ど気にならない。
シラサギか?写真では小さいが実物は結構大きい。
大池。
本日最初の登りはもう直ぐ始まる。
不動峠への登り開始。余り頑張らずにぼちぼち登る。道には荒天の名残りなのか、枝やら石やらが散乱していてちょっと走り辛い。
途中、自転車のマナー注意喚起の看板が目に付いた。峠攻めのローディーが多くなっていい加減に走る輩が増えたのだろう。自転車乗りの一人として気を付けねば。
不動峠をさっくり攻略、そのまま風返し峠へ向かう。
筑波スカイラインに出ると木陰がなくなり去年はこの辺りでキツイ日差しにやられ始めたのだが、今年は全く問題ない。快適にアップダウンを楽しむ。
風返し峠も難無く終了。去年はここでボトルが空になって大休止を余儀なくされたが今年はノンストップでそのまま下る。
下りの途中でパラパラっと雨が降って来たが直ぐに止んだ。
下りを終えてちょっと走ると直ぐに次の登りが始まる。
日差しはないが、登りではさすがに汗が出てきた。塩タブレットを食べて水を飲みながらぼちぼち登る。
峰寺山通過。東筑波ユートピアの脱力な歌は今年は流れていなかった。
きのこ山に向けてちょっとだけ勾配がきつくなったがペースを乱さず淡々と登る。と、インナーローなのにいつもよりギアが重い感じがするなあと思ってスプロケに目をやったら25Tまでチェーンが上がってないことに気が付いた。ホイールを付け替える時にスプロケのオフセット調整をするのだが、今回は間違えてトリムを逆に回して調整してしまってギアが1枚使えなくなってしまっている様だ。簡単に調整し直せるのだが、上り坂の途中で脚を付くのも癪なので、このままで登り続ける。
きのこ山のハンググライダーの飛行場に到達。去年はここで暑さにやられて大休止したが、今年は何ともないので通過。台風が近付いている最中にまさか飛ぶ人はいないだろうと思っていたら2機ほど風を待っていた。
天気はいまいちだがなかなかの眺め。
先に進むと風力発電機が見えてきた。
つくば風力発電所通過。去年はグロッキーでこんな傍を通過していたのに全く気付かなかった。
ちょこちょこアップダウンを繰り返した後、本格的に下る。路面には小枝や石やらが散乱していて非常に走り難く下りの恩恵が全く得られない。遅刻のハンデはほぼ解消しているので慌てずゆっくり下る。
下界に下りて平坦路をさくさく流す。通過チェック1はもう目の前だ。
96km地点の通過チェック1に到着、チェックタイムは13:16。
去年と同じ様にアイスクリームを補給。今年は涼しいのでアイスが冷た過ぎて頭が痛くなった。休憩中に雨がぱらついて来たが、直ぐに止んだ。午後から降る予報なので覚悟はできているが、降りそうで降らない状態がずっと続いている。ここでリアディレーラーのトリムを再調整してローギアが使える様になった。
15分程休憩の後、出発。
通過チェックを出てからちょっと走って3つ目の峠越えが始まる。
去年散々苦しんだ急勾配も今年は大してキツく感じずすんなり越えた。
林道も気持ち良く走って3つ目の峠越えもあっけなく終了。
113km地点の通過チェック2に到着、チェックタイムは14;27。
ここは有人チェックで去年とちょっとだけ場所が違っていた。
AJ千葉のスタッフの皆さん。先着していたシン3さんの姿もある。
冷たい梨と麦茶を頂く。冷たいタオルも頂いてリフレッシュ、毎度のことながらAJ千葉さんの手厚いおもてなしはありがたい。のんびり休憩して出発。
残りは90kmを切っている。もう半分を過ぎたのかと思う位、余裕あり過ぎな感じで走っている。ちょっとこの展開は予想していなかった。
次に目指すは道祖神峠だ。
笠間の駅を過ぎ、高速の高架をくぐればぼちぼち道祖神峠のアプローチが始まる。
目指すべき山はもう目の前。
ぐぐっと勾配がきつくなって登坂らしくなる。汗がぼたぼた落ちるがヘバる気配は全くない。ここまで脚攣りはなく(正確には3つ目の峠越えの時に左太腿の縫工筋が一瞬攣り掛けたが直ぐに治まった)、今のところ補給は上手くいっている。
11%もなんのその、調子が良ければ激坂も楽しんで登れる。
道祖神峠もすんなり通過、PC2まで一気に下っていく。
下りが終わってPC2までの最後の道。去年はここをフラフラで止まりそうなスピードで走っていた。もうその時点で熱中症になっていたと思われる。こんな所がまともに走れないなんてちょっと想像できないが、やはりかなりヤバい状態にあったのだろう。
136km地点のPC2に到着、チェックタイムは15:36。
ここにはAJ千葉スタッフのガクさんが待機。先着のシン3さんとツーショット。しばし歓談しながら休憩する。
セイコーマートに来ると北海道を思い出す。これはなかなか美味しかった。
去年はこの熱いコンクリートの上に倒れ込んで動けなくなった。きつかった記憶が生々しく蘇る。
先発するシン3さんを見送りしばしの休憩の後、出発。
残り70km、最後の峠となる不動峠を登り返せばもう後は平坦を走るだけだ。まだまだ余力は十分、調子良く走り続ける。
程無く不動峠への登りが始まる。
曲がりくねった林道は走っていて楽しい。10%もそれ程きつくは感じない。
去年と同じ様にちょっと暗い中を走っているが、去年は夕暮れで今年は曇天なので時間帯が違う。
本日最後の峠越えも無事クリア。そのまま朝来た道を下る。下りはやはり道が荒れていて走り辛いがここまで来れば慌てる必要はない。余裕を持って安全に下る。
大池の隣の蓮池。
フラットな直線道路をひた走る。残りわずかの距離で余力十分だと楽しく走れる。
進行方向上空に黒い雲がかかっている。やはり最後に雨は避けられないか。
つくば市街地に戻って来た。
PC3手前でシン3さんに追い付いた。どうやらハンガーノック気味だったらしい。
174km地点のPC3に到着、チェックタイムは17:30。
残り30kmちょっとなので麦茶を一本だけ飲んで、しっかり補給のシン3さんより今度は私が先発する。
相変わらず降りそうで降らない天気だが、ここまで来たらできれば降られずにゴールしたいところ。この調子だと明るいうちにゴールするのは無理そうだが、このまま余力を残して淡々と走る。
あっという間にゴールが近づいて来た。去年は遠くに花火が上がっていたが今年は台風の影響で中止になったらしい。
ゴールまで後2km位のところでシン3さんが追い付いて来た。やっぱり速い。19時前ゴールが見えたので最後にちょっとだけ踏みを入れて無事道の駅しょうなんにゴール。
無事にゴール受付を済ませ、完走が確定した。
ゴールタイムは19:00、スタート時間はウェーブスタート最終だったので8:20とのこと、最終的な認定完走タイムは10時間40分だった。遅刻の影響は少なくて済んだのは良かった。
いつものAJ千葉さん謹製具沢山スープを頂く。うまーい。
茹で卵も頂く。こちらも旨い。(こんな変な撮り方になったのは携帯のバッテリーがなくなってフラッシュがひからなくなったから。)
スタート地点に戻っていたガクさんやつかぽんさん、シン3さん達としばし歓談。ガクさんの突込みにうっかり「今日は物足りなかった!」とのたまってしまったが、正直楽勝だった。でもこれはあくまで去年との比較、今年の事前の意気込みに比しての話である。去年のゴールの時は、まともに歩くことすらできなかったが今年はまだまだ走れる位の余力は十分に残っている。と言うより普段の200kmブルベよりも余力がある感じだ。もしかしたら、走行中に塩タブレットを補給し続けたせいかも知れない。去年みたいな酷いことにならないまでもそこそこ塩分ミネラルが失われているとそれが疲労感の増幅につながっているのかも知れない。これからは暑くなくても塩タブレットを補給すると良いかも知れない。
しばしの休憩の後、スタッフさん達に挨拶をしてその場を後にした。
今年の真夏のつくば200は終わってみれば好条件の下ですんなり終わってしまった。それなりの覚悟をしていたのだがちょっと拍子抜けしてしまった。こういういい条件の下で走るつくば200のコースはちょうど良い塩梅に峠が配置されて走り易く非常に楽しめた。このコースは是非春や秋に走ってみたい。
今回は条件が良過ぎたので去年のリベンジにはならなかったのでは?という意見が一部にあるようだが、あれをもう一度やるのは勘弁してもらいたい。でも来年同じ時期に同じコースが設定されたら多分エントリーすると思われる。